重大発表

直行でサンダーバードに乗っていると、上司から電話がありました。
今日は3時までに帰社して欲しいとのことでした。
支社長から皆に重大発表があるということでした。
何のことなのでしょうか？
金曜日には支社長に変わった所は見受けられなかったのですが。
2時ごろ帰社して情報収集です。
管理職は11時に集められ、何かを告げられたということ。
2時半からは皆への発表の前に、組合三役に何かを通達するということ。
管理職の中には、深刻な顔をしている人がいたということ。
そういった内容なのですが、核心に触れることは分からずじまい。
もしかして、僕たちの支社が閉鎖されるのでは、などとと言った憶測も流れていました。
結果、赤字を出している事業部から撤退するというものでした。
何だという反面、つらい内容でした。
僕自身も、都合3年間その事業部に携わったことがあります。
最近は離れているとは言え、僕の会社の仕事の方向性を決めた事業部でした。
そこでは、自分で考え実行できた、やりがいのある事業部でした。
確かに赤字を出すような厳しい環境ではあるのですが、かえって一体感を持って仕事に取り組めたように思います。
その事業部を経験したことがない人とは温度差を感じながらも、まさしくこの事態に直面している人たちとも違うという、なんだか中途半端な気持ちになりました。
どうせなら、悔し涙でお酒を酌み交わしたいという気持ちもありました。
とにかく、赤字部門を切るという厳しい判断を示した会社。
いずれ、本業部門にいる我々にも降りかかる問題の始まりなのかもしれません。