新年早々、映画の日。
ってことで、ようやく「硫黄島からの手紙」を観てきました。
渡辺謙はもちろん、助演の二ノ宮和也の演技も予想以上に上手かったです。
一部の「父親たちの星条旗」を一ヶ月前に見たとき、衝撃を覚えました。
グロ過ぎて、開いた口が塞がらないとはまさにこのこと。
一部は、どちらかというと硫黄島での戦い後の話しで、回想を繰り返しながら描かれるアメリカ兵の葛藤がメイン。
今回の二部は、硫黄島に召集された一般国民が島ごと国から見捨てられ、それでも島を守ろうとする戦場での葛藤がテーマ。
初めはこの2作品をそこまで見たいと思っていませんでした。
けど、一部を観たあと、日本人として続きを見なければいけない気がしました。
というか、観たいと思いました。
まず、グロさは一部ほどではないものの、やっぱり生々しい映像はたくさんありました。
戦闘シーンの迫力もすごかったです。
さすがハリウッド映画。
自分が日本人だから一部より今回の二部の方がいろんなことを考えさせられた気がします。
戦時中の日本はまるで今の北朝鮮。
“御国のため”“天皇陛下万歳”が繰り返し叫ばれていて恐くなりました。
「靖国で会おう」という合言葉で戦い続けるシーンでは、学校でディベートした靖国問題を思いだし、胸が痛くなりました。
彼らは硫黄島にいる間、手紙を書いていました。
家族に宛てた手紙。
皆、本土に置いてきた家族がいました。
それはもちろんアメリカ兵も同じ。
みんな個々にささやかな幸せを持っていて、戦争がすべて奪っていってしまいました…。
兵士にとって、家族はどんなに支えになっていたんだろう。
でも、その家族を守りたいからこそ、戦争に疑問を持っていても戦い続けてたわけで…。
当たり前にそばにいる家族の大切さを思い知りました。
何で戦争なんてものがこの世にあるんだろう…。
動物までも自由が奪われた時代。
どうして意味もなく殺し合わなきゃいけないんだろう・・・。
大切な人を残して誰が幸せになれるんだろう。
映画を観ていて何度もそう思いました。
今の平和な日本に、生まれたてことを心から幸せに思います。
悲しくて、悔しくて、何度も涙が込み上げてくる映画でした。
新年からそんな重い映画見るなというご指摘もありましたが、本当観てよかったと思います。
今年初泣き。
戦争反対。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます