ひかりとしずく(虹の伝言)

勉強会や講演会、上映会のレポートなど主に載せています。

ダグラス・ラミス氏について

2019-05-31 | 発信したい!
数年前に、韓国ドラマ『魔王』を観ていて、殺人について、それが正当化されるのは戦争事態であると社会心理学の書籍の紹介があって、著者をチェックしていたので古本屋でたまたま見つけた折に読んだのですが、先日、沖縄の米軍基地問題についての会にて、中村浩也教授のお話の中でも殺人が出来るための訓練を受けることなどあり、思い出しました。

 実は、一昨年前に、ダグラス・ラミス氏が憲法についての(安保理条約)講演をされたときにも、軍隊に入隊していた経験もおありなので詳しくお聞きしたのですが、人を殺せるように養成するところが軍隊なのです。

 沖縄では、村人をベトナム人と見立てた軍事訓練もされたとも聞きました。これは、高江の映画の中に出てきました。
 
では、ラミス博士の書籍と講演で聴いたことから。

何故、沖縄に基地が集中しているのか?そこには差別があるのです。
そして、四半世紀続けてきた護憲運動・・・。彼が日本に来たときは戦後間もなくの大阪でしたが、周りの人は皆、戦争に反対していたとのこと。大学の学生たちは、子どもの時に空襲に合って恐ろしい体験をして来たから戦争の悍ましさを分かっていたのですね。自分の実体験から二度と嫌だ!だから反対する。安保条約だって要らないと。

今の日本人はというと、9条に書かれているから戦争をできないのだ。支度は無いけど、安保条約がなくなると守ってもらえないのでは?という不安を持っている。そんな都合よく世の中が出来ていて、犠牲に捧げた沖縄にしわ寄せが生じていても、仕方ない、と何もせずにいる。

ラミス氏はアメリカで生まれ育ち、普通に成長すれば男性なら戦争に行くのが当たり前な社会にて大人になって、軍隊にも入ったとのこと。用初期には戦争ごっこ、社会的プロパガンダがあり、影響を受けたこと話されました。
軍隊にいた機関、たまたま戦争がなかったので、戦争の体験はしなかったとのことでした。除隊後、日本の大学に入学したが、日本人の周りの大学生たちは、戦争体験者だった。アメリカ人のラミス氏は攻撃の的になったのです。暴力を振るわれたのではなく、論争で。

軍隊では弱弱しくいるな、女性蔑視は当たり前の中、戦利品として侵略した土地の女性を略奪するのは戦勝側の権利だという考えが根強くあったのだと。殺人も正当化される。最初は皆ショックを受けるが、それに慣れてくると、倫理観が崩れます。今はドローンを使った戦闘で実感が薄いものの、それでもPTSDとなるようです。ならないよりは救われますが・・・。
戦争に行くと人はまともではいられない。狂うかPTSDに悩まされるか。期間後に隣で眠る奥さんを殺してしまったという例もあるのだと。

今、ゲームで戦闘ものが流行っているのも、プロパガンダではないでしょうか?
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