※あらすじは本編と解釈が異なることがあります。
第20話
ムヨヌがアランに向かって走る、

それをムヨンが捕まえる。

「兄さん!兄さん、嫌よ、消えたくない!」

すがるムヨヌを上皇の剣で刺した。

「長い間すまなかった…」「兄さん…」

ムヨンの手の中で消えた。

「これからは一緒だ」そういうと自らの胸を貫くムヨン。
アランの回想

「死神も死ぬの?」
「ただ、消えてなくなる」
「ムヨン!」

母の胸の簪が消える。

ジュワルもその様子をみている。

彼にとっても紅蓮がただひとりの母だったのだ。
ウノの腕の中で

「ウノや。ありがとう。」

そう言うとアランを見つめ、

ゆっくりとうなづき静かに目を閉じた。

「母さん、母さん」
あのひとが逝ってしまった。あの人が…。

私はこれからどうすればいいのだ…。

自室にうずくまるジュワル。

イソリムの記憶を。わたしは何知らないでいたなんて。

何人の人を殺めてしまったんだ。

泣きくずれるジュワル。
天界

「ムヨンはムヨヌを消滅することで救われたのだ。」
「それが、あやつの望んだ道だとは思わんが。」
「いづれにしても、私の思うとおり、あの者は大活躍したということだ。」
「しかし、まだ賭けは終っておらん。アランはこの問題を解くことはできまい。」
母のお墓の前で、

「結局、真実の鐘はならない。
あたしの死の真相はわからないけれど、地獄に行けば、使道を忘れないでいられる…。」

「アラン、黄泉の国に生命簿があるんだ。確かめに行って来る」
ウノはムヨンから人の一生を書いた生命簿と言うものが黄泉の国にあり、

それを見ればアランの死の真相がわかると聞いていた。
「黄泉の国に生死簿を探しに行こう。天国へ行かせてやる。」

「生死簿?それを見たら、真実がわかるの?」
(本当にわかってしまったら、本当に天国へ行ったら、使道のことは忘れなければいけない。
嫌よ。忘れたくない。)
「知りたくない!」

「アラン!どうしたんだ、天国へ行きたくないのか?」

「そうよ!」

と立ち去るアラン。
パンウルの先祖の言葉を思い出す。

「天国に行くなら、この世の記憶を置いていかなければならないだろう。
そして地獄に落ちたら、皆の記憶からおまえは消されてしまうのだ。」

(もし天国にに行ったら使道のことを忘れてしまう。嫌よ)

ウノはパンウルに黄泉の国へ行く方法を聞く。

「それには道案内が必要です。アランお嬢様なら一度行ってるからよくご存知のはず」

使道のことを忘れたくないから地獄へ行くと言うアラン。

「何を言ってるんだ。本当のことがわかれば、何か方法があるかもしれない。行こう。行ってたしかめんるんだ。」
力強いウノの言葉にうなづくアラン。
イソリムの部屋。
回想

「あんたの本当の死の真相をあたしが必ず見つけ出してあげる。待ってて、イソリム」

真相はなに?
羅卒の幽霊達がウノのところにやってきた。

ウノは幽霊たちを呼び

約束どうり希望を叶えることにする。

息子の名前をつけてやり、慰霊碑をたて、母との再会、式を挙げてやる。

それぞれの要望を聞いてやり、お礼をいって消えてゆく幽霊たち。
「できることはすべてやった。思い残すことはない。」

久しぶりに散歩に出たふたり。

「アラン、たとえ天国と地獄に引き裂かれても、俺は心でおまえを探し出す。そして必ず一緒になるんだ。」
「使道…」
「愛してる…」

しっかりと抱き合いキスをする。

一筋のひかりの中にジュワル。

身なりを整えると蝋燭を消した。

見送るキムソバン

「ぼっちゃん、どうか、お元気で」

「人間らしく生きていたい望んだのに、あれが人として生きたといえるのか、
それでも平気で人を殺めてしまった自分をどうして許せるだろうか…」

崖の上にたつジュワル

アランとの思い出

イソリムを捨てた崖。

「すまない…。

お嬢さん、もう一度、もしも、あなたに会えることが許されるなら…。その時は遠くから見つめるだけにします。」

宙を舞うジュワル。
身支度を整えるウノ。

官服。
役所に来たウノ。

トルセと三房に
「今まで、ありがとう。これから先も民のために力を尽くしてくれ。」
ウノの変わりように驚くトルセ。
「なにを突然言い出すんです?有難うなんて、今まで、あんなに…。」
ウノの身なりをみて「使道様、どこかへ旅立ちなさるんですか?」と三房。
「ああ。俺のできることはすべて終った。」
「へ、じゃあ、私も準備を」とトルセ。
「いや、おまえにはやってほしいことがある。」
三房たちとトルセに新しい使道を募集するように命ずる。
街に張り出され募集記事。

『密陽の使道を募る。身分、学歴にかかわらず、民の生活を重んじ、民の声を聞けるものを選ぶように。』

「おまえが使道になったら、どうだ?」
口々に名前に使道をつけて呼び合う民。

感慨深く見守るウノ。
パンウルとトルセ。

手をつないでくるトルセに
「人が見ているから!」とパンウル。
指輪を選ぶ。トルセ。

パンウルの部屋の庭。

トルセがパンウルに指輪をはめる。

ぴったりのサイズにおどろくパンウル。

「あ、あの時」手を握ったときのことを思い出す。
もうひとつさしだした指輪。こんどはトルセの指に。

「パンウル、わかったことがあるんだ。」

「何?」
「俺は、今まで男は力強ければいいと思っていたんだ。
けれど、本当の男は女のために心を使うことができなければいけないんだ。
パンウル、おれの心を受け取ってくれるか?」
「いいわ、でも一度もらった心はもどせないわよ」

抱き合うふたり。
アランとウノ、赤い鈴のついた紐で手をしっかりと結びその手を握る。

パンウルが

「いいですか?黄泉の国に行く途中、いろんな霊が邪魔をします。決してついていってはいけません。
この手を離してはダメですからね。」

わかったと見つめうふたり。
「巫女、ありがとう。」
「時間になったら、この鈴をならします。必ず、森から出てきてください」

パンウルが呪文を唱える。
木漏れ日の中林の道を歩くふたり。

そのまわりにはいろんな霊が歩いている。

アランの前に乳母が現れ、

「乳母。」
「お見せしたいものがあります。」

アランはウノの手を離し乳母について行く。

「アラン!」
アラン(イソリム)の幼い頃の家。

母が病気で寝ている。

「オモニ~オモニ~」

幼いアラン(ソリム)が泣いている。

「ソリム、幼いおまえをおいていかねばならない。ごめんよ。」
「母さん、母さん起きてよ。」

夢の中で泣くアラン。
「アラン!アラン!しっかりしろ」

ウノの呼び声で目を覚ます。

「母さんが、母さんが死んだところを見たの。」

泣きじゃくるアランの頬をぬぐい、
「わかったから、急ごう。時間がない。」と促すウノ。
もうすぐだ。

「ここだ!」

黄泉の国に入る大きな門をくぐる。


そこには門番が立ちはだかる。

生命簿を見たいと言うウノに「時間内に見つけられなかったときには、戻れないぞ」と言う。

「覚悟の上だ。」
「入るがいい」
手に現れた紅斑が消えるまでに戻らなければ消滅する。

「どこから捜せばいいんだ」途方に暮れるウノ。

紅い斑点が残り2つに、

「たのむ、導いてくれ、イソリム…」

そこにはイ・ソリムの生死簿が。

開いたそこには『自殺』の文字が。

「アランは自殺…?と言うことは…」自分から命を落としたイソリムは地獄に堕ちる運命だったのだ。
門の前のアラン。

「使道、どうしたの!」
入ろうとするが、門に弾かれてしまうアラン。
出ようとしたその時、

横にある生死簿を見て目を見張るウノ。

『金銀悟(キム・ウノ)』これは俺の…?

開いたそこには『キムウノ享年6歳 病死』

「なんだ?」
ウノの記憶

玉皇上帝に抱かれる幼いウノ。

「この先のおまえの命は、いつか私のことを思い出すときまで預かるとしよう。」

「何故だ、玉皇上帝!」
気づいたウノ、天界にいた。

「よくここまで、来た。キム・ウノ」

「なぜ、俺を生き返らせたんだ。ムヨンの妹を捕まえさせるためか?」

「それもある、がそれだけではない」
「アランが地獄に堕ちると始めからわかっていたのに、どうして現世にもどしたんだ!」

「アランは天国に行きたいといってきたのではない。自分の死の真相を知りたいと言ってやってきたのだ。
その願いを聞いてやっただけだ。」
「はじめから、解けない謎駆けを楽しんでいたというのですか?それが神のやることですか?」
「キム・ウノ。おまえはなぜここへやってきた?私に会いに来た理由はなんだ。
アランの、そしてお前が望む生き方はどんな道だ。」
門の前に戻ってきたウノ。

「どうしてこんなに遅かったの?生死簿は見たの?」
「話は後だ。急ごう!」
黄泉の国を走るふたり。アランが転び、はぐれてしまう。

「アラン!」
鐘を鳴らすパンウル。

「お嬢さん、旦那さま、目をさましてください!

戻ってきて!」

アランが目をさます。
「旦那様は一緒じゃないんですか?」

「使道、目をあけて!使道!」

アランの体が消えてゆく。
「お嬢さん!」

地獄の入り口が開いて

「あたしを殺したのはあたし?」
体が吸い込まれ、消えてゆくアラン。

目覚めるウノ、

「アラン!」

アランを突き飛ばし、

地獄の扉へ。
閻魔大王との回想

「ムヨヌを捕まえてやったんだから、アランを天国へ行かせてやってくれ」

「ならば、おまえが地獄へゆくというのか?」閻魔大王
「行ってやる、どうせ、一度死んだ命だ!」

吸い込まれてしまったウノ。

「使道!」

「いやー!!」

アランが昇天する。
「いあ、トル使道~。」

使道になって三房に慕われているトルセ。
パンウルはポッサムを褒められ、

店を出すことに。

切り盛りする姿に見惚れるトルセ。

低級霊になったチェ大監とコドル。

パンウルのさしだすゴスレ(供え物)を争奪する霊たち。

「一、二、の三~」

チェ大監は「おまえのものをよこせ、わしは両班だぞ!」とコドルに詰め寄る。

「ふん、ここではそんな身分は通用しない!」

取り残されるチェ大監。
天界

「しかし、人間というのもはどうしてそんなに現世にもどりたがるのか…
せっかく、天上への切符をやるといったのに。」
「ひとそれぞれに生きる道というものが違うということだ。なあ、ムヨン。」

草を食むヤギ。

「ムヨン?これがか?」と閻魔大王。面白そうにうなづく玉皇上帝。

そこへ、もどってきた冥府の死神たち。

「いま、もどりました」
と、顔をあげたのはジュワル。
その表情は人間のときよりもやさしくおだやかだ。
花畑。「ウノや~ウノや~。」

息子をさがすパンウル。

「し~」

「君はなんという名だ?」

「アランだけど。」
「アラン?」
「覚えてないの?ったく~どうしようもないわ」
「なんだ?」

「使道、この記憶失調症!」きょとんとするウノ。
「いい?アランと言う幽霊娘とウノという使道がめぐりあって…

あ~!イライラする!もう、どうして忘却の水をのんだの?あれほど言ったのに!」
ふたり、大人の姿に。

「あれほど、飲むなって言ったのに、信じられない!」

と、ウノの肩を叩くアラン。

「い、痛い…!って、わかった。わかったって、アラン。何度もいうから全部覚えたじゃないか」
「思い出すのと覚えるのは同じなの?」

「どちらにしても今が幸せだからいいじゃないか」

アラン、思わず、ウノにキス!

いつまでも、一緒だね。
おしまい
やっと終りました。
お付き合いありがとうございました。
なんとなく、9話ぐらいからこんな形になりましたが、お見苦しい点、多々お許しを。
ところで、あらすじを書きながら、どうも腑におちない点が。
「忘却の水は結局、地獄にあるのか、天国にあるのか」
天国に行ったアランが覚えていて、ウノが忘れているということは地獄か?
でも、アランはパンウルの先祖に天国に行ったら、記憶をなくすと言われていたような。
ともあれ、明日夜10時から、字幕放送はじまりますので、そちらで確認しましょう!
くわしくはこちら
第20話
ムヨヌがアランに向かって走る、

それをムヨンが捕まえる。

「兄さん!兄さん、嫌よ、消えたくない!」

すがるムヨヌを上皇の剣で刺した。

「長い間すまなかった…」「兄さん…」

ムヨンの手の中で消えた。

「これからは一緒だ」そういうと自らの胸を貫くムヨン。
アランの回想

「死神も死ぬの?」
「ただ、消えてなくなる」
「ムヨン!」

母の胸の簪が消える。

ジュワルもその様子をみている。

彼にとっても紅蓮がただひとりの母だったのだ。
ウノの腕の中で

「ウノや。ありがとう。」

そう言うとアランを見つめ、

ゆっくりとうなづき静かに目を閉じた。

「母さん、母さん」
あのひとが逝ってしまった。あの人が…。

私はこれからどうすればいいのだ…。

自室にうずくまるジュワル。

イソリムの記憶を。わたしは何知らないでいたなんて。

何人の人を殺めてしまったんだ。

泣きくずれるジュワル。
天界

「ムヨンはムヨヌを消滅することで救われたのだ。」
「それが、あやつの望んだ道だとは思わんが。」
「いづれにしても、私の思うとおり、あの者は大活躍したということだ。」
「しかし、まだ賭けは終っておらん。アランはこの問題を解くことはできまい。」
母のお墓の前で、

「結局、真実の鐘はならない。
あたしの死の真相はわからないけれど、地獄に行けば、使道を忘れないでいられる…。」

「アラン、黄泉の国に生命簿があるんだ。確かめに行って来る」
ウノはムヨンから人の一生を書いた生命簿と言うものが黄泉の国にあり、

それを見ればアランの死の真相がわかると聞いていた。
「黄泉の国に生死簿を探しに行こう。天国へ行かせてやる。」

「生死簿?それを見たら、真実がわかるの?」
(本当にわかってしまったら、本当に天国へ行ったら、使道のことは忘れなければいけない。
嫌よ。忘れたくない。)
「知りたくない!」

「アラン!どうしたんだ、天国へ行きたくないのか?」

「そうよ!」

と立ち去るアラン。
パンウルの先祖の言葉を思い出す。

「天国に行くなら、この世の記憶を置いていかなければならないだろう。
そして地獄に落ちたら、皆の記憶からおまえは消されてしまうのだ。」

(もし天国にに行ったら使道のことを忘れてしまう。嫌よ)

ウノはパンウルに黄泉の国へ行く方法を聞く。

「それには道案内が必要です。アランお嬢様なら一度行ってるからよくご存知のはず」

使道のことを忘れたくないから地獄へ行くと言うアラン。

「何を言ってるんだ。本当のことがわかれば、何か方法があるかもしれない。行こう。行ってたしかめんるんだ。」
力強いウノの言葉にうなづくアラン。
イソリムの部屋。
回想

「あんたの本当の死の真相をあたしが必ず見つけ出してあげる。待ってて、イソリム」

真相はなに?
羅卒の幽霊達がウノのところにやってきた。

ウノは幽霊たちを呼び

約束どうり希望を叶えることにする。

息子の名前をつけてやり、慰霊碑をたて、母との再会、式を挙げてやる。

それぞれの要望を聞いてやり、お礼をいって消えてゆく幽霊たち。
「できることはすべてやった。思い残すことはない。」

久しぶりに散歩に出たふたり。

「アラン、たとえ天国と地獄に引き裂かれても、俺は心でおまえを探し出す。そして必ず一緒になるんだ。」
「使道…」
「愛してる…」

しっかりと抱き合いキスをする。

一筋のひかりの中にジュワル。

身なりを整えると蝋燭を消した。

見送るキムソバン

「ぼっちゃん、どうか、お元気で」

「人間らしく生きていたい望んだのに、あれが人として生きたといえるのか、
それでも平気で人を殺めてしまった自分をどうして許せるだろうか…」

崖の上にたつジュワル

アランとの思い出

イソリムを捨てた崖。

「すまない…。

お嬢さん、もう一度、もしも、あなたに会えることが許されるなら…。その時は遠くから見つめるだけにします。」

宙を舞うジュワル。
身支度を整えるウノ。

官服。

役所に来たウノ。

トルセと三房に
「今まで、ありがとう。これから先も民のために力を尽くしてくれ。」
ウノの変わりように驚くトルセ。
「なにを突然言い出すんです?有難うなんて、今まで、あんなに…。」
ウノの身なりをみて「使道様、どこかへ旅立ちなさるんですか?」と三房。
「ああ。俺のできることはすべて終った。」
「へ、じゃあ、私も準備を」とトルセ。
「いや、おまえにはやってほしいことがある。」
三房たちとトルセに新しい使道を募集するように命ずる。
街に張り出され募集記事。

『密陽の使道を募る。身分、学歴にかかわらず、民の生活を重んじ、民の声を聞けるものを選ぶように。』

「おまえが使道になったら、どうだ?」
口々に名前に使道をつけて呼び合う民。

感慨深く見守るウノ。
パンウルとトルセ。

手をつないでくるトルセに
「人が見ているから!」とパンウル。
指輪を選ぶ。トルセ。

パンウルの部屋の庭。

トルセがパンウルに指輪をはめる。

ぴったりのサイズにおどろくパンウル。

「あ、あの時」手を握ったときのことを思い出す。
もうひとつさしだした指輪。こんどはトルセの指に。

「パンウル、わかったことがあるんだ。」

「何?」
「俺は、今まで男は力強ければいいと思っていたんだ。
けれど、本当の男は女のために心を使うことができなければいけないんだ。
パンウル、おれの心を受け取ってくれるか?」
「いいわ、でも一度もらった心はもどせないわよ」

抱き合うふたり。
アランとウノ、赤い鈴のついた紐で手をしっかりと結びその手を握る。

パンウルが

「いいですか?黄泉の国に行く途中、いろんな霊が邪魔をします。決してついていってはいけません。
この手を離してはダメですからね。」

わかったと見つめうふたり。
「巫女、ありがとう。」
「時間になったら、この鈴をならします。必ず、森から出てきてください」

パンウルが呪文を唱える。
木漏れ日の中林の道を歩くふたり。

そのまわりにはいろんな霊が歩いている。

アランの前に乳母が現れ、

「乳母。」
「お見せしたいものがあります。」

アランはウノの手を離し乳母について行く。

「アラン!」
アラン(イソリム)の幼い頃の家。

母が病気で寝ている。

「オモニ~オモニ~」

幼いアラン(ソリム)が泣いている。

「ソリム、幼いおまえをおいていかねばならない。ごめんよ。」
「母さん、母さん起きてよ。」

夢の中で泣くアラン。
「アラン!アラン!しっかりしろ」

ウノの呼び声で目を覚ます。

「母さんが、母さんが死んだところを見たの。」

泣きじゃくるアランの頬をぬぐい、
「わかったから、急ごう。時間がない。」と促すウノ。
もうすぐだ。

「ここだ!」

黄泉の国に入る大きな門をくぐる。


そこには門番が立ちはだかる。

生命簿を見たいと言うウノに「時間内に見つけられなかったときには、戻れないぞ」と言う。

「覚悟の上だ。」
「入るがいい」
手に現れた紅斑が消えるまでに戻らなければ消滅する。

「どこから捜せばいいんだ」途方に暮れるウノ。

紅い斑点が残り2つに、

「たのむ、導いてくれ、イソリム…」

そこにはイ・ソリムの生死簿が。

開いたそこには『自殺』の文字が。

「アランは自殺…?と言うことは…」自分から命を落としたイソリムは地獄に堕ちる運命だったのだ。
門の前のアラン。

「使道、どうしたの!」
入ろうとするが、門に弾かれてしまうアラン。
出ようとしたその時、

横にある生死簿を見て目を見張るウノ。

『金銀悟(キム・ウノ)』これは俺の…?

開いたそこには『キムウノ享年6歳 病死』

「なんだ?」
ウノの記憶

玉皇上帝に抱かれる幼いウノ。

「この先のおまえの命は、いつか私のことを思い出すときまで預かるとしよう。」

「何故だ、玉皇上帝!」
気づいたウノ、天界にいた。

「よくここまで、来た。キム・ウノ」

「なぜ、俺を生き返らせたんだ。ムヨンの妹を捕まえさせるためか?」

「それもある、がそれだけではない」
「アランが地獄に堕ちると始めからわかっていたのに、どうして現世にもどしたんだ!」

「アランは天国に行きたいといってきたのではない。自分の死の真相を知りたいと言ってやってきたのだ。
その願いを聞いてやっただけだ。」
「はじめから、解けない謎駆けを楽しんでいたというのですか?それが神のやることですか?」
「キム・ウノ。おまえはなぜここへやってきた?私に会いに来た理由はなんだ。
アランの、そしてお前が望む生き方はどんな道だ。」
門の前に戻ってきたウノ。

「どうしてこんなに遅かったの?生死簿は見たの?」
「話は後だ。急ごう!」
黄泉の国を走るふたり。アランが転び、はぐれてしまう。

「アラン!」
鐘を鳴らすパンウル。

「お嬢さん、旦那さま、目をさましてください!

戻ってきて!」

アランが目をさます。
「旦那様は一緒じゃないんですか?」

「使道、目をあけて!使道!」

アランの体が消えてゆく。
「お嬢さん!」

地獄の入り口が開いて

「あたしを殺したのはあたし?」
体が吸い込まれ、消えてゆくアラン。

目覚めるウノ、

「アラン!」

アランを突き飛ばし、

地獄の扉へ。
閻魔大王との回想

「ムヨヌを捕まえてやったんだから、アランを天国へ行かせてやってくれ」

「ならば、おまえが地獄へゆくというのか?」閻魔大王
「行ってやる、どうせ、一度死んだ命だ!」

吸い込まれてしまったウノ。

「使道!」

「いやー!!」

アランが昇天する。
「いあ、トル使道~。」

使道になって三房に慕われているトルセ。
パンウルはポッサムを褒められ、

店を出すことに。

切り盛りする姿に見惚れるトルセ。

低級霊になったチェ大監とコドル。

パンウルのさしだすゴスレ(供え物)を争奪する霊たち。

「一、二、の三~」

チェ大監は「おまえのものをよこせ、わしは両班だぞ!」とコドルに詰め寄る。

「ふん、ここではそんな身分は通用しない!」

取り残されるチェ大監。
天界

「しかし、人間というのもはどうしてそんなに現世にもどりたがるのか…
せっかく、天上への切符をやるといったのに。」
「ひとそれぞれに生きる道というものが違うということだ。なあ、ムヨン。」

草を食むヤギ。

「ムヨン?これがか?」と閻魔大王。面白そうにうなづく玉皇上帝。

そこへ、もどってきた冥府の死神たち。

「いま、もどりました」
と、顔をあげたのはジュワル。
その表情は人間のときよりもやさしくおだやかだ。
花畑。「ウノや~ウノや~。」

息子をさがすパンウル。

「し~」

「君はなんという名だ?」

「アランだけど。」
「アラン?」
「覚えてないの?ったく~どうしようもないわ」
「なんだ?」

「使道、この記憶失調症!」きょとんとするウノ。
「いい?アランと言う幽霊娘とウノという使道がめぐりあって…

あ~!イライラする!もう、どうして忘却の水をのんだの?あれほど言ったのに!」
ふたり、大人の姿に。

「あれほど、飲むなって言ったのに、信じられない!」

と、ウノの肩を叩くアラン。

「い、痛い…!って、わかった。わかったって、アラン。何度もいうから全部覚えたじゃないか」
「思い出すのと覚えるのは同じなの?」

「どちらにしても今が幸せだからいいじゃないか」

アラン、思わず、ウノにキス!

いつまでも、一緒だね。
おしまい

やっと終りました。
お付き合いありがとうございました。
なんとなく、9話ぐらいからこんな形になりましたが、お見苦しい点、多々お許しを。

ところで、あらすじを書きながら、どうも腑におちない点が。
「忘却の水は結局、地獄にあるのか、天国にあるのか」
天国に行ったアランが覚えていて、ウノが忘れているということは地獄か?
でも、アランはパンウルの先祖に天国に行ったら、記憶をなくすと言われていたような。
ともあれ、明日夜10時から、字幕放送はじまりますので、そちらで確認しましょう!
くわしくはこちら
