余興のプレッシャー

ワタシはこれまで結婚式に、もう10回以上出席し、
そのうち、余興頼まれ率は6割を超えるほどの
お調子者強打者である

2ヶ月ほど前に、元同僚のＨちゃんから結婚式の余興を頼まれた。
職場の後輩２人と、ワタシの３人組での歌を希望。
また、お調子者打率があがった瞬間であった

しかし、彼女の結婚式の余興を、安易に考えてはならない。

Ｈちゃんは、結婚式に対する意気込みが人一倍強いんだ
衣装も人に決めてもらい他人任せで結婚式を行った
ワタシには理解できぬほど、彼女はいい式にしようと頑張っていた。

Ｈちゃんは、定期的に式のみどころについて予告もしてくれた。
会場は、有名な高級ホテルだし、自信があるんだねっ

当然、余興の選曲に関しても新婦が自ら行い、
1度目の練習は、新婦立会いのもとで行われた。
--------　さすがにヌカリはない・・・
余興３人組の緊張感は否応なく高まった


そして、当日。
早めに式場に集合し、最終確認を行うはずだったが、
余興メンバーのうち一人が、式場までの道に迷い遅刻。
最終確認はできなかった

何度も謝る遅刻した後輩　　不安になる後輩２人。。。
　　大丈夫。p(＃^▽゜)q
　　式と披露宴の間に30分時間があるから、
　　そこで確認しようね
先輩らしく余裕をブッコキ励ましてはみたものの、
内心、こっちがチビリそうだ・・・


美しいチャペルにて、神聖な式が行われた。
どれくらい神聖だったかは、余興のことで頭がいっぱいで、
正直、覚えていない。。。



チャペルから、控え室に向かう列から抜け出し、
階段の踊り場で３人集合。さぁ、最終練習開始

　あ～　あ～　あ～～
ワタシはハモリ担当なのだが、
メロディラインの後輩がズレているのか・・・、
ワタシがつられているのか・・・||||||||||||||(*￣ロ￣)ガーン||||||||||||||||
階段での踊り場で、小室哲也もビックリの旋律が発生した・・・
鍵盤にないような音が聞こえた気もする

皆さんもご存知のとおり、
ハモリを難無くやってのける技術ってスゴイカッコイイですよね
ラジオをレイディオと発音するカッコよさの単位を、
１rd（※1レイディオ）とすると・・・※世界単位認定協会様より引用
ハモりを難無くこなす人は、250ｒｄ（250レイディオ）には達すると思う

一方、ハモれないくせに、大衆の前で不協和音を披露する奴
あのヒドイ嫌悪感を、経験済みの方も多いはずだ。
・・・何だろう・・・あの恥ずかしく、また腹の立つ感覚は
Ｈちゃんの結婚式で、そんなサムサム大失態をするくらいなら、
光ＧＥＮＪＩ級に、大人数で同じメロディラインを歌った方がマシだ。


そんなワタシタチ３人のプレッシャーを知らない司会者は、
勝手にハードルをあげてくれた。
　　本日、余興のリーダーは猫野様ですね　
　　お歌の前に一言スピーチをお願いします。
　　今日はトリですから、お願いしますね

(￣◇￣;)エッ～　トリなの　スピーチ


披露宴が始まり、次から次へと艶やかな衣装で登場する
幸せそうなＨちゃん　彼女が美しすぎて…更にプレッシャー
・・・台無しにするわけには行かない
胃が痛いと言い出す後輩達に、　大丈夫だってぇー♪　と
心にもない励ましをし、３人でマイクに向かった。。。

ガクガクブルブル・・・

その時

カラオケの画面にスバラシイ表示が出た。

　ハモリ対応　神様ぁ～

何もしなくても、カラオケの機械が上手にハモってくれ、
ワタシタチの心配をよそに成功をおさめた。
やはり、Ｈちゃんにヌカリなかったねっ

よかった・・・本当によかった・・・

素敵な披露宴終了後、ワタシは腹を壊し、
速攻トイレへ　しばらく出られず・・・　|| WC || TｏT)ノ゛

猫野先輩のチッササを思い知った後輩達。口に出さずとも、
出来ないなら、最初からハモリを引き受けるなよっ(▼、▼メ)
と思っていたのかもしれない・・・

そうだよっ、ワタシャ相当なヘタレだよ。
・・・これが、ワタシがお調子者と呼ばれる所以である・・・