徳島第一ゼミ

宿題連絡ブログです。 

言葉の力(51)

2010-12-01 22:22:22 | 言葉の力
『心の成長』


人は、お互いを好きになったり、時には傷つけあったり、

そして助け合って生きている。

喜びも悲しみも、

人と人との心の関係を通してやってくる。

体の成長だけではなく、心の成長も人には大切だ。


今までに、何気ない一言で家族や友達を傷つけ、

心に痛みを感じたことはないだろうか?


でも、この心の痛みが栄養となり、

自分の「心」を成長させていく。

楽しい事、悲しい事、色々なことを経験して、

自分の心を美しく磨いて、

成長させていこう。

言葉の力(50)

2010-11-15 22:22:22 | 言葉の力
『いま、成長している』


物事を成し遂げるまでにかかる時間は、人によって違う。

思うほど進めなくて、

涙をこぼすことだってあるかもしれないけれど、

大切なのは、「なんとかしなくっちゃ。」と思って、

いま一生懸命になること。

「いま頑張ろう。」そう思った瞬間、

あなたはきっと成長している。

どんなときでも、誠実な心さえあれば、

その志を貫き通すことができる。


言葉の力(49)

2010-11-01 22:22:22 | 言葉の力
『母の背中』


小学時代のある日曜日、早朝。

『田んぼ手伝って。』僕は、しぶしぶついて行った。

鎌を片手に稲を刈り始める。少し刈っただけで汗が流れる。

腰は痛いし身体が重たい。友達はみんな遊んでいるのに。


家族は早朝から夕暮れまで稲刈り。

刈った稲を束にし、並べてかける。

夜は脱穀、乾燥機のもみの出し入れ。

作業の合間に掃除、洗濯、食事の用意。

母は休むまもなく動きまわる。

かわいそう。倒れんといて、母ちゃん。


母の背中を見てふとつぶやいていた。

「おっ母ちゃんのためならえんやこら。」

するとさっきまであんなに重たかった身体が急に軽くなった。

「いつか大きくなったら楽させてあげるけんな。」

「もひとつおまけにえんやこら。」

ますます、身体が軽くなった。

言葉の力(48)

2010-10-15 22:22:22 | 言葉の力
『お金って』


お金って不思議な存在だ。

人を幸せにも不幸にもする。

ある人は、「世の中には、二種類の不幸しかない。

ひとつは金の無い不幸、もう一つは金のある不幸だ。」と言った。

お金が無いのは、もちろん大変だけど、

お金がありすぎる不幸だってある。


お金はどこから来るのだろう?

夏の暑い日にカンカン照りのなか、

道路整備している人を見たことがあるだろうか。

お正月やお盆休みに、お店で働いている人を見たことがあるだろうか。

お金は、我慢や努力や苦労の結果やっと手に入るものだ。


「お金は大切なものだ」と、お父さんやお母さんは伝えようとしている。

でも、本当の大切さが分かるのは、もっと先のことだろう。


だから、せめて今は、しっかり考えてからお金を使うことにしよう。

いつかお金の大切さが分かったときに後悔しないために。





言葉の力(47)

2010-10-02 22:22:22 | 言葉の力
 『運命の扉』 

夏休みが始まったその日から、決意してはじめた事がある。

朝食前の30分勉強だ。

夏休みなのに早起きするのは、なんだか損しているような気がして、

もうやめようと何度も思った。

だけど、とにかく続けた。

続けているうちに僕の夏休みは終わり、学校が始まった。


その頃には、朝の勉強は僕の日課になっていた。

その頃には、学校に遅刻することがなくなっていた。

その頃には、朝の勉強時間は1時間に増えていた。


秋になり成績が上がり始めた。

僕は志望校を1ランク上げた。

その学校こそ、僕が本当に行きたかった学校だ。


あの夏の決意から僕の運命は少しずつ変わり始めた。

きっと、運命の扉はいくつもあって、

どの扉を開けるか、そのカギは、僕自身の手の中にあるのだ。


言葉の力(46)

2010-09-19 11:11:11 | 言葉の力
 『飛べない鳥』 

生まれたときからなのかどうかはわからない。

気がついたときは、もうずっとかごの中。


外敵におそわれることのない安住の地。

お腹が空いたらえさをくれ、好きなときに眠る。

かごが汚れたら掃除もしてくれる。


お礼に羽を広げて、鳴いてみせる。


かごの外に出ようとしない。

かごの外に世界があることも知らない。

もしかすると、「外」という言葉自体知らないかもしれない。


鳥は飼い馴らされることのよろこびを知ってしまった。

大空を自由に駆け回ることのよろこびはまだ知らない。



言葉の力(45)

2010-09-05 22:22:22 | 言葉の力
 『神様の宿題』 

神様はぼくに、ミトンのような足をくれた。

どんな枝もペンチのようにはさみ、すべることはない。


神様はぼくに、ヨーヨーのような舌をくれた。

獲物に正確に届き、投げ縄のように確実に捕まえる。


ぼくは神様に、隠れ蓑のような皮膚を望んだが、

万華鏡のように不自然に色の変わる皮膚をくれた。


最初は神様を恨んだけど、近頃こう考えるようになった。

これは、神様の宿題なんだ。


神様は足りないところを自分で埋めさせるために、

不完全な形で命を与える。


ぼくという命の最後の仕上げは、

ぼくがしなければならない。

いずれ、神様のところへ戻り、

宿題の答えを提出するときのために。



※ カメレオンは周りの色に体色を合わせる(保護色)と思われているが、実際は周りの色とは無関係に体色が変わる。


言葉の力(44)

2010-08-22 22:22:22 | 言葉の力
 『心開かぬウサギ』 

家には、心開かぬウサギがいる。

抱き上げようとすると、激しく抵抗して、

エサをあげるときの友好的な関係は、

見せかけだけのものだと、思い知らされる。


家の心開かぬウサギは、

寂しさに耐えられない。

ほったらかしにされたと感じると、

後ろ足で床をタンと叩き続ける。

エサも食べず、抗議のタンが続く。


家の心開かぬウサギは、家族に愛されているのだが、

自分は愛されていないと思っている。

それを確かめるように、耳を血がにじむほど噛んだり、

鉄のケージが曲がるほど体当たりしたりする。


もう、やめよう!

ぼくたちは、君の味方だ。

君を傷つけようとしているのは、君だけだ。

言葉の力(43)

2010-08-01 22:22:22 | 言葉の力
 『おじいちゃんのクルミ』 

おじいちゃんは、ぼくがだれだか、わからなくて、

朝、挨拶すると、困ったような顔で、

「おう。」と、返す。


おじいちゃんは、昔の漫才のDVDが好きで、

毎回、同じ箇所で大笑いする。

ぼくも何だか楽しくなって、笑ってしまう。

そんなおじいちゃんでも、

いやな事があると、空咳をしながら、

リハビリ用のクルミをいらいら回し始める。


久しぶりに会った人の中には、

昔と変わったおじいちゃんを、

可哀想だと涙ぐむ人もいる。


でも、ぼくは今のおじいちゃんが、

大好きだし、可哀想だなんて思わない。

なにより、そんなときのおじいちゃんのクルミは、

テーブルの下で、くるくる回っているに違いないのだから。