(横瀬駅へ向かう車道から武甲山を望む)
およそ五ヶ月ぶりに奥武蔵へ行ってまいりました。山好きな人には「えっ?真夏に奥武蔵? 酔狂だねぇ」なんて言われそうですが、お金も無いしねぇ。しょうがないんですよ。本当はせめて奥多摩辺りに行こうかと思っていたのですが、朝起きて計画書のコピーやらでウダウダしていたら遅刻・・・。結局推定気温30℃の中を歩いてきました。
さて今日のルートは正丸駅から直接旧正丸峠へ向かい、そのまま正丸尾根を進んで丸山へと登ります。帰りは六番峠ハイキングコースを下って武甲温泉へ寄る予定です。
通い慣れた正丸駅を降りると結構ハイカーがいますねぇ。年代も20~40代くらいが中心で、若い人は元気なんですね。まだ朝早いこともあって木陰にいると涼しい。のんびり準備してから出発したのですが、同じ方向へ歩く人はいないようです。
(青い空)
暑い国道沿いを歩いていくと旧正丸峠を示す看板があります。電柱に付けられているので見落としにはご注意を。私は初めての単独行(正丸峠から武甲山)のとき、この看板を見落として車道を延々と登ったことがあります。あの頃は若かったなぁ・・・。
(旧正丸峠を示す看板)
10分ほど車道を歩くと植林の中の登山道になります。古い峠道なのか道端に仏像があったりしてなかなか良い雰囲気。沢沿いの道ではあるものの、傾斜は緩やかで荒れた所もありません。唯一の難点は正丸峠へと続く旧道からのバイクや自動車の爆音。突然大きなエンジン音を上げるのでその度に驚かされます。おまけにデカイ音でカーステレオを掛けている馬鹿もいます。本当に馬鹿野郎だ。爆音と暑さで苛苛していると突然沢沿いから大きめの動物が走り去っていきました。後姿からすると・・・猪です。獣避けの鈴を着けていたのですが、直前まで気付かなかったようです。最近獣避けの鈴の効き目が弱くなっているような気がします。野生動物が人間に慣れ過ぎてしまっているんでしょうか。頭上にガードレールが見えてくると車道出合に出ます。ここまでは楽なルートです。
(綺麗な花が咲いてました)
(奥武蔵によくある大岩 上に木が生えているようです)
バイクに気をつけながら車道を少し進むとカーヴの辺りに旧正丸峠へ続く道があります。よく整備されているのか、真夏なのに下草を被っていません。最初はジグザグに上がりますが、すぐに緩やかな登り坂となります。のんびり歩いていると木立に囲まれた旧正丸峠に着きます。あれ?こんなに楽だったっけ?峠は相変わらず風の通り道で、火照った体を冷ましてくれます。体が冷えるまでしばらく休憩。
(旧正丸峠)
旧正丸峠から丸山まではかつて真冬に歩いた道。アップダウンが辛かった記憶があるけれども、今日はどうでしょうか。まずは関東ふれあいの道名物である土留めの木段をヒイコラ登っていくと緩やかな尾根上に出ます。思ったより楽な道です。植林が多いものの、雑木林の部分も多い。岩がちな所があるかと思えば、美しい笹の小道もあります。嫌になるほど長い木段を下るとまた緩やかな尾根が続きます。
(雑木林)
(岩がちな所)
(笹の小道)
(長い木段 見えなくなるくらい続きます)
その後は顕著なピークがあると東へ東へと巻いていきます。再び長い木段下りでダルいなぁと思っていると見覚えのある東屋が見えてきます。虚空蔵峠に到着です。あれ?サッキョ峠は?どうやら見落としたようです。まあ、山行に支障はないので気にせず、東屋で休憩にします。
(植林の縦走路 こういう道が多い)
(既に展望が無くなっている所にある展望案内板)
(唯一藪っぽい道)
(虚空蔵峠)
虚空蔵峠からは10分ほどの車道歩き。でもこれが物凄く辛い。暑さでフラフラになりながらも道標にしたがって山道へ入ります。うーん、何だか傾斜がこれまでよりも急なような。何とかアップダウンをこなすと樹木と下草が雑然と生える平場に出ます。久しぶりの牛立久保です。新緑や紅葉の時期は綺麗なんだろうなと思っていましたが、今日は真夏。見事に下草で踏み跡が隠されている上に凄まじい日光の暑さです。急いで抜けて樹林帯に避難します。
(牛立久保入口)
尾根に上がると道標があります。これでグリーンライン沿いの主尾根に出ました。まずは刈場坂峠へと向かいます。別荘の立ち並ぶ裏手の道を下っていくと大きな駐車スペースとなっている刈場坂峠(818)に出ます。二輪ライダーやローディが多く、ハイカーは私以外一人もいません。展望が魅力の峠なのですが、夏場は随分木が邪魔なんですね。見慣れた景色なので木陰にぐったりと腰を下ろします。
(刈場坂峠)
刈場坂峠から大野峠まではグリーンラインと呼ばれる観光林道が通っています。その脇に登山道も延びているのですが、先ほどの道を登り返すのも辛いので、しばし車道を歩きます。木陰が多く、思ったよりも良い道です。七曲がり峠から登山道へ戻ると風が吹き抜けます。やはり車道より登山道のほうが涼しい。但しこのルートは岩がちで結構面倒だったりします。尾根上の通過点といった風情のカバ岳を越えると車道が越える大野峠に到着。丸山への取り付き地点にある東屋で休憩を取ります。3㍑あった水も残り1リットルとなっていました。
(カバ岳山頂)
(大野峠)
丸山へはまずグライダー場となっている896のピークを経由していきます。土留めの木段が恨めしいところですが、頑張らずにゆっくりと登ります。登りきった896のピークからは気持ちの良い展望が広がります。ちょうど女性がパラグライダーのテイクオフの準備をしていました。邪魔をしたら悪いので早々にピークを後にします。
(896のピーク グライダー場になっています)
896のピークから結構下ると丸山の山頂へと続く長い尾根に出ます。緩やかで歩きやすいアップダウンが続く道は丸山の見所の一つ。この辺りから擦れ違うハイカーも増えてきました。暑いのに皆よく来るなぁ(他人事)。アンテナの建つピーク直下はやや傾斜の急な登り坂。ここも頑張らずにゆっくりゆっくり。アンテナが横に見えてくれば山頂までもう少しです。暗い樹林帯を抜けるとコンクリート製の展望台が建つ丸山の山頂(960.3)に到着。展望台の周りだけ木を伐採しているので、休憩に適した木陰がありません。見晴らしが良いというのも考え物だなぁ・・・。展望台に上がってみましたが、夏場は霞んでしまって画になりません。残念ですがこれで下ることにしましょう。
(尾根道はなかなか気分が良い)
(山頂の様子)
(展望台から武甲山)
冬場だと明るい県民の森への道も夏場は葉が茂って涼やかな木陰の道となります。まだ時間が早いせいかここから木の子茶屋までは多くの人と擦れ違います。夏場こんなに人気があるとは知らなかったなぁ。それとも最近の現象なのでしょうか。県民の森分岐を過ぎると長い下り坂となります。ここは上りに使ったことは一度も無いんですよね。広い道は快適そのもの。快適過ぎるせいかオフロードバイクで下った不届き者もいるようです。道標の立つ分岐から日向山方面へ入ります。この辺りは随分綺麗に整備されましたね。以前は水流で登山道が深く抉られていたのですが、綺麗に埋めなおした上に低く土留めが埋められています。快調に下って車道へ出ます。車道が複雑に分岐しているので、地図等で確認したほうがよいでしょう。
(山頂直下の木段)
(歩きやすい道が続きます)
(長い下り坂の様子)
(日向山方面への道 随分綺麗に整備されました)
車道を少し下ると木の子茶屋の前に出ます。駐車場とトイレが近くにあるので、ここを登山の基点にするのもよいかもしれません。自販機は通常の値段で売っているので、迷わずスポーツドリンクを買って一息つきます。この辺りは観光客の姿も目立ちます。でもちょっと暑いよねぇ。木の子茶屋からはしばらく車道歩き。途中まではハイカーもいましたが、皆芦ヶ久保へと下っていきます。
(六番峠ハイキングコースへの道すがら)
琴平神社を過ぎてなおも進むと六番峠ハイキングコースの看板が見えてきます。六番札所からおそらく六番峠と名付けられているようですが、本来は小峠というようです。看板脇から入ると雑木林の小道が続いています。随分荒れた雰囲気の道です。二年前の冬に歩いたときも感じたことですが、登山道は水の通り道となっているようです。道が泥濘んでいるだけでなく、表土が流れて小石混じりの砂利が浮き出しています。山慣れていないとちょっと歩きにくいかもしれません。
(六番峠ハイキングコースに入った所)
一旦舗装された道へ出ますが、民家手前から脇道へ入っていきます。ここも同じように荒れた道で、濡れているせいか滑りやすい。丸山の他の一般ルートと比べるとかなり歩きにくいのは確かです。特に下りに使うのは初心者にはお薦めできません。ただ山慣れた人には面白いルートではないでしょうか道はジグザグに切ってある所があるので、かつては峠道のような扱いだったのかもしれません。飽きるほど下ると下から子供の声がします。下っていくと茶屋らしき店の裏手に出ました。裏手の道を進むと駐車場に出ます。これで下山終了です。茶屋らしき建物は鱒釣り場となっているようです。
(峠道を下る 沢を何度も横切ります)
鱒釣り場からは横瀬駅まで40分ほどの車道歩き。大したことないだろうと思っていたのですが、これが大間違い。この日の秩父市の気温は37℃。木陰の無い道を40分も歩くのはやはり地獄でした。死にそうになりながらも何とか武甲温泉へ辿り着きます。30分くらい温泉に浸かっていたのですが、熱中症気味だったのか頭がガンガンしていました。汗を流してサッパリといきたいところだったんですけれども、横瀬駅に行くまでに汗だくになってしまいました。
(山羊)
(武甲温泉 広くてキャパに余裕がありました)
約二年半ぶりに歩いたルートでしたが、思ったよりも楽でした。もっとキツイかと思ったんですけれどもね。正丸尾根は風が吹き抜けるので虚空蔵峠までは涼しかったです。でもルート全般に適期は10月から5月までといったところでしょう。六番峠を歩くときはスパッツを着けることをお薦めします。土産はプラムを買っていったのですが、甘くて美味しかったです。木の子茶屋かJAの農産物直売所で購入できます。結構売れ筋商品らしく売切れになることも多いようです。武甲温泉はあまり評判が良くないようですが、中は広いです。汗を流すには十分でしょう。
DATA:
正丸駅7:14~7:57車道出合~8:17旧正丸峠~9:06虚空蔵峠~9:30牛立久保入口~9:42刈場坂峠~10:25カバ岳~
10:40大野峠~10:51グライダー場のピーク~11:14丸山~11:36県民の森分岐~11:57日向山分岐~12:12木の子茶屋~
12:35六番峠ハイキングコース入口~13:06鱒釣り場~13:37武甲温泉(徒歩10分)横瀬駅
武甲温泉 入浴料 平日700円 土日等800円
地形図 正丸峠 秩父
およそ五ヶ月ぶりに奥武蔵へ行ってまいりました。山好きな人には「えっ?真夏に奥武蔵? 酔狂だねぇ」なんて言われそうですが、お金も無いしねぇ。しょうがないんですよ。本当はせめて奥多摩辺りに行こうかと思っていたのですが、朝起きて計画書のコピーやらでウダウダしていたら遅刻・・・。結局推定気温30℃の中を歩いてきました。
さて今日のルートは正丸駅から直接旧正丸峠へ向かい、そのまま正丸尾根を進んで丸山へと登ります。帰りは六番峠ハイキングコースを下って武甲温泉へ寄る予定です。
通い慣れた正丸駅を降りると結構ハイカーがいますねぇ。年代も20~40代くらいが中心で、若い人は元気なんですね。まだ朝早いこともあって木陰にいると涼しい。のんびり準備してから出発したのですが、同じ方向へ歩く人はいないようです。
(青い空)
暑い国道沿いを歩いていくと旧正丸峠を示す看板があります。電柱に付けられているので見落としにはご注意を。私は初めての単独行(正丸峠から武甲山)のとき、この看板を見落として車道を延々と登ったことがあります。あの頃は若かったなぁ・・・。
(旧正丸峠を示す看板)
10分ほど車道を歩くと植林の中の登山道になります。古い峠道なのか道端に仏像があったりしてなかなか良い雰囲気。沢沿いの道ではあるものの、傾斜は緩やかで荒れた所もありません。唯一の難点は正丸峠へと続く旧道からのバイクや自動車の爆音。突然大きなエンジン音を上げるのでその度に驚かされます。おまけにデカイ音でカーステレオを掛けている馬鹿もいます。本当に馬鹿野郎だ。爆音と暑さで苛苛していると突然沢沿いから大きめの動物が走り去っていきました。後姿からすると・・・猪です。獣避けの鈴を着けていたのですが、直前まで気付かなかったようです。最近獣避けの鈴の効き目が弱くなっているような気がします。野生動物が人間に慣れ過ぎてしまっているんでしょうか。頭上にガードレールが見えてくると車道出合に出ます。ここまでは楽なルートです。
(綺麗な花が咲いてました)
(奥武蔵によくある大岩 上に木が生えているようです)
バイクに気をつけながら車道を少し進むとカーヴの辺りに旧正丸峠へ続く道があります。よく整備されているのか、真夏なのに下草を被っていません。最初はジグザグに上がりますが、すぐに緩やかな登り坂となります。のんびり歩いていると木立に囲まれた旧正丸峠に着きます。あれ?こんなに楽だったっけ?峠は相変わらず風の通り道で、火照った体を冷ましてくれます。体が冷えるまでしばらく休憩。
(旧正丸峠)
旧正丸峠から丸山まではかつて真冬に歩いた道。アップダウンが辛かった記憶があるけれども、今日はどうでしょうか。まずは関東ふれあいの道名物である土留めの木段をヒイコラ登っていくと緩やかな尾根上に出ます。思ったより楽な道です。植林が多いものの、雑木林の部分も多い。岩がちな所があるかと思えば、美しい笹の小道もあります。嫌になるほど長い木段を下るとまた緩やかな尾根が続きます。
(雑木林)
(岩がちな所)
(笹の小道)
(長い木段 見えなくなるくらい続きます)
その後は顕著なピークがあると東へ東へと巻いていきます。再び長い木段下りでダルいなぁと思っていると見覚えのある東屋が見えてきます。虚空蔵峠に到着です。あれ?サッキョ峠は?どうやら見落としたようです。まあ、山行に支障はないので気にせず、東屋で休憩にします。
(植林の縦走路 こういう道が多い)
(既に展望が無くなっている所にある展望案内板)
(唯一藪っぽい道)
(虚空蔵峠)
虚空蔵峠からは10分ほどの車道歩き。でもこれが物凄く辛い。暑さでフラフラになりながらも道標にしたがって山道へ入ります。うーん、何だか傾斜がこれまでよりも急なような。何とかアップダウンをこなすと樹木と下草が雑然と生える平場に出ます。久しぶりの牛立久保です。新緑や紅葉の時期は綺麗なんだろうなと思っていましたが、今日は真夏。見事に下草で踏み跡が隠されている上に凄まじい日光の暑さです。急いで抜けて樹林帯に避難します。
(牛立久保入口)
尾根に上がると道標があります。これでグリーンライン沿いの主尾根に出ました。まずは刈場坂峠へと向かいます。別荘の立ち並ぶ裏手の道を下っていくと大きな駐車スペースとなっている刈場坂峠(818)に出ます。二輪ライダーやローディが多く、ハイカーは私以外一人もいません。展望が魅力の峠なのですが、夏場は随分木が邪魔なんですね。見慣れた景色なので木陰にぐったりと腰を下ろします。
(刈場坂峠)
刈場坂峠から大野峠まではグリーンラインと呼ばれる観光林道が通っています。その脇に登山道も延びているのですが、先ほどの道を登り返すのも辛いので、しばし車道を歩きます。木陰が多く、思ったよりも良い道です。七曲がり峠から登山道へ戻ると風が吹き抜けます。やはり車道より登山道のほうが涼しい。但しこのルートは岩がちで結構面倒だったりします。尾根上の通過点といった風情のカバ岳を越えると車道が越える大野峠に到着。丸山への取り付き地点にある東屋で休憩を取ります。3㍑あった水も残り1リットルとなっていました。
(カバ岳山頂)
(大野峠)
丸山へはまずグライダー場となっている896のピークを経由していきます。土留めの木段が恨めしいところですが、頑張らずにゆっくりと登ります。登りきった896のピークからは気持ちの良い展望が広がります。ちょうど女性がパラグライダーのテイクオフの準備をしていました。邪魔をしたら悪いので早々にピークを後にします。
(896のピーク グライダー場になっています)
896のピークから結構下ると丸山の山頂へと続く長い尾根に出ます。緩やかで歩きやすいアップダウンが続く道は丸山の見所の一つ。この辺りから擦れ違うハイカーも増えてきました。暑いのに皆よく来るなぁ(他人事)。アンテナの建つピーク直下はやや傾斜の急な登り坂。ここも頑張らずにゆっくりゆっくり。アンテナが横に見えてくれば山頂までもう少しです。暗い樹林帯を抜けるとコンクリート製の展望台が建つ丸山の山頂(960.3)に到着。展望台の周りだけ木を伐採しているので、休憩に適した木陰がありません。見晴らしが良いというのも考え物だなぁ・・・。展望台に上がってみましたが、夏場は霞んでしまって画になりません。残念ですがこれで下ることにしましょう。
(尾根道はなかなか気分が良い)
(山頂の様子)
(展望台から武甲山)
冬場だと明るい県民の森への道も夏場は葉が茂って涼やかな木陰の道となります。まだ時間が早いせいかここから木の子茶屋までは多くの人と擦れ違います。夏場こんなに人気があるとは知らなかったなぁ。それとも最近の現象なのでしょうか。県民の森分岐を過ぎると長い下り坂となります。ここは上りに使ったことは一度も無いんですよね。広い道は快適そのもの。快適過ぎるせいかオフロードバイクで下った不届き者もいるようです。道標の立つ分岐から日向山方面へ入ります。この辺りは随分綺麗に整備されましたね。以前は水流で登山道が深く抉られていたのですが、綺麗に埋めなおした上に低く土留めが埋められています。快調に下って車道へ出ます。車道が複雑に分岐しているので、地図等で確認したほうがよいでしょう。
(山頂直下の木段)
(歩きやすい道が続きます)
(長い下り坂の様子)
(日向山方面への道 随分綺麗に整備されました)
車道を少し下ると木の子茶屋の前に出ます。駐車場とトイレが近くにあるので、ここを登山の基点にするのもよいかもしれません。自販機は通常の値段で売っているので、迷わずスポーツドリンクを買って一息つきます。この辺りは観光客の姿も目立ちます。でもちょっと暑いよねぇ。木の子茶屋からはしばらく車道歩き。途中まではハイカーもいましたが、皆芦ヶ久保へと下っていきます。
(六番峠ハイキングコースへの道すがら)
琴平神社を過ぎてなおも進むと六番峠ハイキングコースの看板が見えてきます。六番札所からおそらく六番峠と名付けられているようですが、本来は小峠というようです。看板脇から入ると雑木林の小道が続いています。随分荒れた雰囲気の道です。二年前の冬に歩いたときも感じたことですが、登山道は水の通り道となっているようです。道が泥濘んでいるだけでなく、表土が流れて小石混じりの砂利が浮き出しています。山慣れていないとちょっと歩きにくいかもしれません。
(六番峠ハイキングコースに入った所)
一旦舗装された道へ出ますが、民家手前から脇道へ入っていきます。ここも同じように荒れた道で、濡れているせいか滑りやすい。丸山の他の一般ルートと比べるとかなり歩きにくいのは確かです。特に下りに使うのは初心者にはお薦めできません。ただ山慣れた人には面白いルートではないでしょうか道はジグザグに切ってある所があるので、かつては峠道のような扱いだったのかもしれません。飽きるほど下ると下から子供の声がします。下っていくと茶屋らしき店の裏手に出ました。裏手の道を進むと駐車場に出ます。これで下山終了です。茶屋らしき建物は鱒釣り場となっているようです。
(峠道を下る 沢を何度も横切ります)
鱒釣り場からは横瀬駅まで40分ほどの車道歩き。大したことないだろうと思っていたのですが、これが大間違い。この日の秩父市の気温は37℃。木陰の無い道を40分も歩くのはやはり地獄でした。死にそうになりながらも何とか武甲温泉へ辿り着きます。30分くらい温泉に浸かっていたのですが、熱中症気味だったのか頭がガンガンしていました。汗を流してサッパリといきたいところだったんですけれども、横瀬駅に行くまでに汗だくになってしまいました。
(山羊)
(武甲温泉 広くてキャパに余裕がありました)
約二年半ぶりに歩いたルートでしたが、思ったよりも楽でした。もっとキツイかと思ったんですけれどもね。正丸尾根は風が吹き抜けるので虚空蔵峠までは涼しかったです。でもルート全般に適期は10月から5月までといったところでしょう。六番峠を歩くときはスパッツを着けることをお薦めします。土産はプラムを買っていったのですが、甘くて美味しかったです。木の子茶屋かJAの農産物直売所で購入できます。結構売れ筋商品らしく売切れになることも多いようです。武甲温泉はあまり評判が良くないようですが、中は広いです。汗を流すには十分でしょう。
DATA:
正丸駅7:14~7:57車道出合~8:17旧正丸峠~9:06虚空蔵峠~9:30牛立久保入口~9:42刈場坂峠~10:25カバ岳~
10:40大野峠~10:51グライダー場のピーク~11:14丸山~11:36県民の森分岐~11:57日向山分岐~12:12木の子茶屋~
12:35六番峠ハイキングコース入口~13:06鱒釣り場~13:37武甲温泉(徒歩10分)横瀬駅
武甲温泉 入浴料 平日700円 土日等800円
地形図 正丸峠 秩父