けんさん、遠征3日目。
本日はヤマップで超有名な、にゃかさんとカッシーさんをお迎えして、そしていつものタツと自分のおじじコンビが参戦する。なるべく足を引っ張らないように。
強風予報ながら天気を期待して、6時に出発。
皆それぞれ交流はあるものの、一緒に行動するのは初めて。挨拶もそこそこに林道をハイクし始める。トレースがうっすらと残っている。
カッシーさんが先頭きって、みんなを引っ張っていく。その後ろ姿は頼もしい。にゃかさんは仕事終わりが遅くて寝不足のようだ。
林道を進み、問題は北尾根ルートか南尾根ルートか?自分の経験では、北尾根ルートの方が時間的には早く、景色を重視するなら南尾根と考えている。皆はやはり山容を見ながらの南尾根を選択した。最後のピークへの登りで難儀する可能性も伝えた。
先月の南尾根の取りつきは、失敗のような気がしたので、最短で南尾根に取り付くルートを持ってきていた。
沢が埋まっているなら、この藪の向こう側から取り付くのがベストのようだ。
雪の状態もあるが先月よりかなり楽なルートとなった。
滑る斜面が見えると、皆が歓声をあげた!
林道の中はさほどではなかった風も、高度を上げるほど強さを増してきている。
南尾根に上がると、どれほどの風になるのか?
とりあえず南尾根直下で休憩を入れる。
南尾根に乗るとこの景色
みんなのテンションはMAX!
この光景を見て、アゲアゲにならない奴なんているわけない。
大雪だって見えている。
だが、強風ながら元気が良かったのはこの辺まで。
シールで登れなくなり、皆装備を変える。
ここからは地獄の修行が待っていた。
強風が爆風に変わりつつある。
板を担いだ体が風に煽られる。ハイマツ帯で足が捕られるのと重なり、全然前に進めない。
ピークはすぐそこなのに、なかなかたどり着けない。
やっとの思いでピークに着くも、爆風は超爆風に。
標柱も立っては見られない。這いつくばって写真を撮る。
滑走斜面に移動してもセットアップする場所が見当たらない。皆這いつくばって、飛ばされないようにしがみつくだけ。
かなり停滞したが、このままではしょうがない。意を決して自分が雪庇の下に下りたが、風はその強さを弱めてはくれない。
まして、セットアップする場所が1人分しかない。
タツたちは、この状態ではどうにもならないと、来た道を帰り落とせるところから滑ると言ってその場を離れた。
なんとかセットアップすると、にゃかさんがすぐ後ろでへばりついていた。びっくりした!
自分が滑り下りてこの場所を開けてあげたいのだが、腰を上げた瞬間に飛ばされそうになる。
やっとの思いでドロップしたが、しばらくはガリガリだ。
自分が時間をとってしまい、にゃかさんには迷惑かけました。ごめんなさいね。
中間からはまぁまぁの雪になった。
タツとの話で1の沢の合流点で待つことにした。
にゃかさんは、気づかずに滑り下りてしまった。
かなりの時間待ったが、限界を感じ、にゃかさんの後を追って自分も下りてしまった。
山のベテランのタツとカッシーさんが一緒なので大丈夫と思っていたが、林道の入り口でみんなの顔を見たときは、正直ホッとした。
無事で何より・・・
先に下りた、にゃかさんが、車をまわしていてくれた。荷物をデポして駐車場まで車をとりに送ってくれた。
thanks!
けんさんともここでお別れ。
にゃかさんとカッシーさんとも、これに懲りずにまたお付き合いをお願いして、タツと帰路に着いた。
とんでもない日になったが、今日集まったみんなと行動できてうれしかったし、楽しかった!
新しい出会いは、素晴らしい。
この歳で、ひと回りも歳の離れた人たちと、こうやって出会えることに感謝したい。
でも今度は、風のないときにみんなで滑りたいね!
それでは