ウッチャンのBC日記(改)写真日記

還暦過ぎのおっさんの日々の日記です

2019.03.24 裏チトカニBC

2019-03-25 | バックカントリースノーボード

 

 

週末、土曜日は仕事。雪はあちこちで降ってはいるが、天気がいまひとつはっきりしない。

 
この中でも予定しているところから一番まだ良さげな「チトカニ」を選んだ。
 
ここ数年、近いとも言えないのだがほぼホーム化しているチトカニ。しかし今シーズンは天気に恵まれていない。それでも今シーズン最後のチトカニを目指した。
 
今回は前々から考えていた裏から行き、東面だけを滑り降りるという計画。
 
奥白滝の道の駅に寄ったとき、その温度計は-18℃を示していた。かなり冷え込んでいるようだ。道の駅から国道に下りていき、P帯に停めようと思っていたのだが、湧別川の渡渉に危惧していたが、運良くいい場所を探し当てたので、橋のかかる場所の近くに車を停めた。
 
三角点沢川に沿う林道を進む。取り付いた地点からは林道は比較的高い場所にあった。林道を進むと段々と川に近づいてくる。林道自体は広めだ。
 
明るくなってきたが、高曇りの様相で少しは思ってたよりは期待出来そうな気がした。林道終点まで、崩壊場所はあるが、板を外して渡った場所は一ヵ所、後はスノーブリッジで渡りきる。それも数回。
 
林道終点から北尾根に取り付く予定だったが、切り立っていて容易に取り付くことができない。後でわかったのだが、もう少し谷を進むと比較的楽に取り付けたようだ。これが今回の失敗の始まりだ・・・
 
東尾根に取り付き進むが、いくつもの小さな沢がありどこも雪崩れた後に新雪が積もっている。ましてどこも急だ。下が硬いためにトラバるのが大変。落ちればかなり下までいってしまうだろう。
 
地形図からも容易でないことは解っていたが、想像以上に急だ。
 
先を進むがまだ北尾根に取り付くことをあきらめたわけじゃない。が、その谷が少しずつ見え出すともう時は遅かったことに気づいた。戻って取り付くわけにもいかず、東尾根に登り上げるしか無くなった。ちらちら見えてきた東尾根は岩壁がある。ホントにあの上に行けるのだろうか?
ここから滑り下りることもできそうにない。ここを登り上げて尾根を行きピークにたどり着くしかなくなった。
 
岩壁を外し、雪の付いているところをよじ登る。ピッケルを置いてきたことを悔やむ。当然アイゼンは装着している。硬いところではポールが刺さらない。柔らかいところは足場が作れない。ポールを上に投げ上げ、雪に手を突き刺し、膝で上がっては足場を作る。それほどの急な斜面だ。高所恐怖症ではないが後ろを振り返るとふぅ~と気が遠くなりそうだ。
 
なんとか尾根に登り上げた。がっ、尾根は想像以上に狭くて細い。その中央にそこそこ立派な松が立っている。シートラの板が枝に引っ掛かり全身雪まみれになりながら、枝につかまり岩壁の上の狭い雪庇の上を渡ったり、アドベンチャー過ぎる場所を進む。
 
尾根はアップダウンを繰り返し、時には急登を強いられる。
 
板を担がなければ、もう少し楽に進めるのにな~
 
いやいや、雪山を登山に来ているわけじゃない。あくまで滑走が目的だ。
 
あまりにも大変なため、何しに来てるのかわからなくなりそうだ。
 
 
心折れそうになりながら進むと、北大雪のスキー場跡が見えた。
 
 
このあたりまで来るとやっと尾根が広くなり始めた。
 
 
カメラが寒さのためなのか、朝一でバッテリー切れになってしまい、写真はスマホのみ。
 
 
やっと、東面全容が見えた。
 
この時はいい感じの天気だったのだが・・・
 
 
先に進むと・・・段々怪しくなってきた・・・
 
 
 
 
普段滑る南斜面の南尾根越しの斜面
 
 
 
ピークにはかなりの団体さんがいてびっくりした。逆に、反対側から登ってくる人がいて、団体さんもびっくりしただろう。
 
小1時間待ったが、陽が差すどころか雪が段々強くなってきた。
仕方なくドロップイン!
 
 
 
全然雪面がわからない。すぐに吹き溜まりに突っ込む。全身雪まみれ・・・
 
雪はめっちゃいい! がっ、思い切りいけない。なるべくスプレーを上げないように・・・
それでなくても、雪面がわからないのにスプレーで前が見えなくなったら、平衡感覚を無くすからだ・・・ん~ん、ジレンマ・・・
あえてオープンを行かず、樹林がある場所を下りた。
 
 
 
 
 
本当の問題はこの先。滑り下りる斜面が1つの場所に集まる。そこは上から見るとたぶん下りられないのでは? ということ。
わかってて来てるのだが、本当に下りられず巻くことになるのか?
 
行って見なきゃわからない!
 
その場所に来た。たぶん夏は滝ではないだろうか? 狭いルンゼ状になっているが、勾配が急なうえに狭い・・・逃げる場所がない。
今回は降雪後のため雪が多少はついていたので、強引に滑り下りた。当然横滑りだが・・・
 
氷なのか岩なのか? ガリガリ言いながら下りた。
 
 
当然予想されていたので、古い板を持ってきていたがダメージはさほどなかった。
 
 
ここからが、ミラクル アドベンチャーワールドの始まりだった!
 
谷の中がデブリだらけ。小さな沢からはほとんど雪崩込んでる。
 
 
 
 
 
 
 
普段見る北見峠からのチトカニからは、想像できないような荒々しい姿を見た。
 
この後登りトレースに戻り車まで。
 
雪は良かったが、肝心の滑りは今一つ。
 
 
だが、トヨニよりも大槍よりもオプタテよりも、意外かもしれないが、チトカニの方がずっとアドベンチャーだった。
 
自分としては、十分に充実感を感じ家路に着いた。
 
 
それでは
 
 
 
 
 
 


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