ウッチャンのBC日記(改)写真日記

還暦過ぎのおっさんの日々の日記です

汚れた英雄

2017-06-11 | 日記

ウッチャンは若いとき相当のバイク好きだった。

30年以上もバイクに跨ったことはないが・・・

最後に乗っていたバイクはNSR250Rだ。

RSタイチの皮つなぎ、ブーツ、グローブ、アライラパイド・・・

20歳過ぎまでの話だ。

そして、高校の時は意外に文学少年?って言うわけではないが「大藪春彦」にかなりはまってた。

いわゆる、ハードボイルド。

当時からバイクにも乗っていたし、自由奔放な生きざまに憧れていた。

「汚れた英雄」たしか全4巻の長編小説だったはずだが、何度も読み返していた。

 

ストーリー

生まれた直後に父を、第二次世界大戦中に母を亡くし、戦災孤児となり母方の叔父の実家が経営するオートバイ屋に引き取られた主人公・北野晶夫。しかし晶夫はオートバイレーサー・メカニックの両面で天才的な才能を持っていた。

晶夫はレーサーとして生計を立てることを望み、いわゆる浅間高原レースを皮切りに、本格的にオートバイレーサーとしての活動を開始する。その後、アメリカ西海岸での活動を経て最終的にヨーロッパに渡り、MVアグスタワークス・チーム入りしてロードレース世界選手権(WGP)を制覇するまでに至る。

一方で晶夫は、生まれ持った美貌と肉体で次々と女を自分のものにしていき、一財産を築く(ある種のジゴロ)。その稼ぎはレーサーとしての収入とは比較にならないぐらい莫大なものだった。

晶夫はオートバイレーサー生活も晩年にさしかかり、最終的に4輪レーサーへの転向を試みることになるが…。

 

この小説がその後角川映画(現・KADOKAWA)により映画化され、1982年12月18日に公開された。

当時20歳になっていたが、映画を見に行って少しがっかりした。

映画自体が良いとか悪いとかじゃなく、原作を忠実に表現すること自体無理だということを知ったからだ。

原作にはもちろん映像はない。各読者が想像を膨らませ、それぞれ主人公像を持っている。主人公像をストーリーを納得させるまでは行かないのであろう。ま~それが映画なのだろう。映画は決して原作を越えることはできないということか。

 

映画

汚れた英雄
監督 角川春樹
脚本 丸山昇一
原作 大藪春彦『汚れた英雄』
製作 橋本新一 / 和田康作
製作総指揮 角川春樹
出演者 草刈正雄
レベッカ・ホールデン
木の実ナナ
浅野温子
勝野洋
奥田瑛二
中島ゆたか
朝加真由美
伊武雅刀
音楽 小田裕一郎
主題歌 ローズマリー・バトラー
『汚れた英雄』
原題:Riding High
撮影 仙元誠三
編集 西東清明
製作会社 角川春樹事務所/東映
配給 東映
公開 日本の旗 1982年12月18日
上映時間 112分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 16億円[1]
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概要

本作は角川春樹による監督作品第1作である。本来角川はプロデューサーであり、監督は別に計画されていたが人選が難航、結果的に角川が自ら演出することとなった。

演出経験を持たない角川は、脚本の丸山昇一と相談し、極力台詞を削ることで映像の持つ迫力を前面に出す演出を心がけた。これについては当時、最低限のものだけを残しギリギリまで削り込む俳句の技法を応用した、との発言を残している。

また、物語は原作小説とはまったく異なるものである。脚本の丸山は当時のインタビューで、2時間弱の映画の中では原作の一部分しか描けず、また終戦後から始まる原作では当時の時代背景から描かねばならないことなどから、原作のストーリーから離れて現代を舞台にすることに当初から決めたという。丸山は原作の中の「物語」ではなく、「キャラクターの生きざま」を描こうとしたといい、「北野晶夫ライブ」という表現を用いている。

制作にあたりヤマハ発動機の全面的な協力が得られたことから、ヤマハの関連会社が経営するスポーツランドSUGOで、TZ500や当時のWGP主力マシンであったYZR500を使った模擬レースを開催するなど、現代のロードレースシーンを描くことに成功している。

映画の終盤で草刈正雄演ずる北野晶夫が大群衆に囲まれるシーンには、〔角川春樹を陣中見舞いに来た〕薬師丸ひろ子の歌を聞きに来たファンをエキストラに使用した[2][3]

物語

全日本ロードレース選手権、国際A級500ccクラスは、ヤマハのワークスライダー大木圭史とプライベートの北野晶夫の熾烈な争いが展開され、第8戦までで2人は同点に並んでいた。ワークスチームはその組織力で、最終戦に向けて調整を進めていく。

一方、北野はその天性の美貌を活かし、上流階級の女性をパトロンとすることで、レース参加にかかる莫大な費用を捻出していた。

いよいよ最終の第9戦、様々な人々の思惑が交錯する中で、菅生サーキットでの熱い戦いが始まる。

出演

スタッフ

 

ふと、BCに行けない日曜日の午後に思いつき調べてみた。

 

映画で北野晶夫のレースシーンスタントを担当した平忠彦は、当時国際A級500ccクラスにステップアップしたばかりの若手ライダーだったが、長身で風貌も草刈によく似ていたために異例の抜擢となった。その後、平は全日本選手権500ccクラス3連覇を達成、世界GPフル参戦も果たし、資生堂の男性化粧品「TECH21」のイメージキャラクターを長年務めるなど、北野さながらの活躍を見せた。

 

 

 

 

それでは


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ライデングハイ (うぼで)
2020-03-08 22:18:07
本作の撮影を担当した仙元誠三さん鬼籍に入られたそうですね。映画『復活の日』のすごいアングルの潜水艦を彷彿させるバイクの映像を再見してみたいです。謹んでご冥福をお祈り申し上げます…。
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Re.ライデングハイ (ウッチャン)
2020-03-09 17:30:17
そうでしたか・・・
謹んでご冥福をお祈りします。
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吠えよコンロッド (うぼで)
2020-03-09 19:14:43
本作が公開された際、色々な方々の批評が楽しかったです。原作者の方「原作の孤独感が映像化されててうれしい」新聞社の映画批評「最も前衛的な映画、ヘッドフォンでレコードを聴く習慣の人に受けるだろう」etc…。因みに私は宣伝の「0・1秒のエクスタシー」の文句が恥ずかしくて劇場に行けませんでした(笑)。
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「地獄を見たかい」 (うぼで)
2020-03-21 21:28:18
『汚れた〜』て主題歌とラストの曲が動と静があって良いですね。角川映画の特徴だと思います…。
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