第2章航法支援施設
(4)パルス・レーダーの最大
探知距離を伸ばすその2
今回は、 前回に引き続きパルス・レーダーの 最大探知距離
を延ばす方法をお話いたします。
(3)パルスのエネルギーを大きくする。
再度、パルスと搬送波、そしてパルス変調波をご覧下さ
い。
パルス変調波は、パルスと搬送波を掛け合わせたもので
、パルスの電圧が高い時だけ、搬送波が空中線から輻射
されます。
パルスの幅:A を広げて行きますと 最終的には、パルス
変調波は、搬送波そのものになります。
この状態で輻射される電波のエネルギーは、 最大になり
ます。
逆に、パルス周期:T を短くして行きます。 T= A ⇒ A
これまた、パルス幅:A だけになりますので、 搬送波の
連続になります。
結論
パルスのエネルギーを大きくするには
・パルス幅:A を広くする。
・パルス周期:T を短くする。
注意
パルス周期:T を短くしますと目標物からの反射波が 戻
る前に次のパルス変調波を輻射する事になりますので、
逆に探知距離が短くなってしまいます。
つまり、目標物迄の距離が短くないと、受信されないと
言う事です。
どの位の範囲迄を探知するかを決めて、その探知距離に
見合ったパルスの周期にするを決める必要があります。
よって、最大探知距離を伸ばすには、パルス幅を広げる
事が有効ですが周期との兼ね合いもあります。
次の(4)項を参照して下さい。
(4)パルス周期を永くする
送信パルス 1 のパルス周期の場合、遠くから戻って来
た反射パルスを受信してから 次のパルスを送信してい
ますが、送信パルス 2のパルス周期では、 反射パルス
が戻って来た時には、 次のパルスを送信していますの
で、反射パルスを受信できません。
と言う事は、パルス周期を永くすれば、 遠くから戻っ
て来る反射パルスを受信出来る事になります。
つまり、 遠くの目標物を捉える事が出来る訳です。
(5)アンテナの利得を大きくする。
アンテナの利得とは、何でしょうか?
利得とは、英語で gain と言います。英語で言いますと
何となくイメージ出来るのでは、ないでしょうか?
前回 エネルギーをあらゆる方向へ輻射するイメージ図
をご覧頂きましたが 電波の場合、電波をあらゆる方向
へ輻射するアンテナを アイソトロピック・アンテナ と
言いまして、理論上のアンテナで実在しません。
アイソトロピック・アンテナは アンテナの 性能の基準
となり 実在するアンテンは、 このアンテナに対して性
能を論じられます。
アイソトロピック・アンテナ は、 全ての方向へ同じ強
さで電波を輻射するのに対して 実在するアンテナには
、輻射される電波のエネルギーの 最大輻射方向と言う
ものがあります。
続きは、4月の「法規」と「工学」のページでお
読み下さい。
「航空無線通信士受験塾」からの
お知らせ
緊急のお知らせ
ブログの上部に表示されています様にgoo blogのサービが、今
年の11月18日に終了致します。
それに伴いまして2007年10月よりgoo blogでの "TOITAの航空
無線通信士受験塾" を行ってまいりましたが、 当ブログ ( goo
blog ) での公開は、第36期をもちまして 終了致します。
永らくのご利用誠に有難う御座いました。
第37期につきましては、今の所、未定です。
決定致しましたら改めて皆様へお知らせ致します。
TOITA
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記事の全文 読んで頂く事を始め、質問をして頂いた
り受験の相談をさせて頂く方を限定する為、 会員制
としています。
限定する理由は、受講される方の 学習の進み具合を
把握する為です。
参考書を選ぶ極意は、今、ご自分が分からない事柄
を選び その分からない事柄が ご自分にとって分かり
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学生の中には、講師の品定めか、「先生、これ、どう
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この場合の学生の意図は、 この講師は、自分の疑問
を理解させてくれる人が見極めるのが目的です。
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分かりやすいか・分かりにくいか、 記事の見本でご
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