先日作成したはてなブックマーク Widget に機能を追加し,ダウンロードできるようにしました.
追加した機能は,次の通りです.
- はてなリングの注目ブックマークを選択できるようにしました.
- エラー・メッセージを日本語化し,細分化しました.
はてなブックマーク Widget のダウンロード
先日作成したはてなブックマーク Widget に機能を追加し,ダウンロードできるようにしました.
追加した機能は,次の通りです.
とても面白かった.今まで見たバットマン・シリーズの中では間違いなく最高.話題になった渡辺謙は,けっこう重要な役だったけど,ちょっとイマイチ.
「メメント」でも脚本・監督を務めているクリストファー・ノーラン,要チェックや.
はてなブックマークを利用するための MacOS X 用 Dashboard Widget を作成しました.
はてなブックマーク Widget の主な機能は,次の通りです.
たとえば,bioinformatics というタグが付けられた注目ブックマークを表示すると,このようになります.
その他の機能は次の通りです.
今回,Dashboard Widget を初めて作りました.JavaScript で本格的なものを作るのも初めて,XML RPC を利用するのも初めてと,初めてのことばかりで戸惑うことも多かったです.中でも,時間を最も要したのはアイコンやインタフェースのの調整などデザインに関するものでした.
AS IS でもよければ,使用してみたい方は連絡をください.サンプル・コードの著作権などをクリアにしなければならないので,いまのところ,自由にダウンロードができるようにはしていません.
機能を追加し,自由にダウンロードできるようにしました.こちらからどうぞ.
- 結論を先に述べる
30秒で重要な情報を伝達する.詳しく知りたい人は先を読む.知りたくない人は読まなくていいと判断できるように.
- パラグラフで構成する
一つのパラグラフで言いたいことは1つだけにする.ロジックに合わせてパラグラフを配置して文章全体を構成する.
- 各パラグラフの冒頭に要約文を置く
先頭の一文だけ拾い読みしていっても意味が通じるように,要約文を冒頭へ持ってくる.
- 総論と各論の展開を一致させる
各論では,総論で述べたことをその順に詳しく説明する.総論にないことを各論で述べてはいけない.
- 1文では1つのことだけを述べる
文と文を英語の「and」に相当する等位接続助詞でつなげない.ただし,主従・因果関係がある2文は,関係を示す接続語句でつなぐ.
- 既知から未知の順序で述べる
既に述べた古い情報を文頭に置き,まだ述べられていない新しい情報を後に置く.2つの関係が一読で理解できる.
- パラレリズム(並列)を守る
内容的に並列するパラグラフや章では,同じ種類の内容を,同じ形,同じ順番で述べる.
論文も同じです.木下是雄『理科系の作文技術』(中公新書)でも,外観から細部へ,パラグラフの概念を取り入れる,パラグラフの頭にトピック・センテンスを書く,文は短くなど,同じようなことが述べられています.
もちろん,私も心がけています.論文を書くときだけでなく,ブログの記事を書くときにも.
サイバー・エージェントの藤田晋社長が,日経ビジネス・アソシエ2月7日号のコラム「渋谷で働く社長のキャリア・アップ塾」第9回「自らの『失敗の法則』を知ろう」を,次のように締めくくっています.
直感的に「やりたい」と思ったのではなく,理詰めでやろうと決心した仕事は,それだけ迷いがある―ということ.迷いが多いものは当然危険です.
途中で「失敗するかも」と直感的に気づいたのに,それまでの努力が惜しくて自分で自分を理詰めで納得させてしまう.そして失敗する―というパターンもあるでしょう.
思考が理詰めになって来たら要注意.これは私の自戒でもあります.みなさんも自分の失敗パターンを一度洗い出してみてはどうでしょう.
これは,研究室選びや研究テーマ選び,そして就職先選びなどでも同じです.直感的に「やりたい」と思った研究テーマ,直感的に「行きたい」と思った研究室や会社を選べば問題ありませんが,理屈をつけて選ぶと苦労するでしょう.研究室を選ぶときの理屈としては「就職しやすい」とか「友達と一緒の方が楽しい」など,研究テーマを選ぶときの理屈としては「まとめやすい」とか「結果が出しやすい」など,就職先を選ぶときの理屈としては「有名」とか「給料が高い」などがあります.
私は,「『直感的にやりたいと思ったこと』ができるかどうか」を基準にするのがいいと思います.自分の直感を信じましょう.
前回の続きです.
サイバー・エージェントの藤田晋社長が,日経ビジネス・アソシエ2月7日号のコラム「渋谷で働く社長のキャリア・アップ塾」第9回「自らの『失敗の法則』を知ろう」で,次のようにも述べています.
それから,1つの仕事が終わっていないのに,他の仕事に手を出す.そしてそれぞれにかけるべき力が分散して両方とも中途半端に終わる.これも典型的な失敗パターンでしょう.
これは,研究でも同じです.現在取り組んでいる課題が解決していないのに,他の課題に手を出す.そしてそれぞれにかけるべき力が分散して両方とも中途半端に終わる―ということがありがちです.隣の芝生は青いの喩えのごとく,他の課題の方が面白く,かつ,重要そうに思えてしまうのです.
私も,何度もこの誘惑に負けています.
サイバー・エージェントの藤田晋社長が,日経ビジネス・アソシエ2月7日号のコラム「渋谷で働く社長のキャリア・アップ塾」第9回「自らの『失敗の法則』を知ろう」で,次のように述べています.
ビジネスの場では,どんなに素晴らしい企画でも誰かに先にそれをやられてしまったら終わりです.
マージャンに似たところがあり,いかに早く大きく上がるかが重要です.自分の手ばかり見て,完成度を追求すると,どうしてもテンパイが遅れ,周りに先に上がられてしまう.
仕事も同じです.周囲の動きを見ずに締め切りを軽視してひたすら完成度を高めようとすると,大きな仕事も小さな仕事も成功はおぼつきません.
これは,研究も同じです.どんなに素晴らしい研究でも誰かに先にそれをやられてしまったら終わりです.たしかに,マージャンに似ていますね.ただし,卒業研究の場合,最後には必ず上がらなければなりません.流局したら留年です.
私も,反省して,執筆中の論文を早くまとめなければなりません.
経営コンサルタントの大前研一さんが,日経 BP 社の SAFTY JAPAN 2005 というサイトのコラム「『産業突然死』の時代の人生論」第7回「答えのない問題に向き合う勇気を持とう」で,次のように述べています.
私も全世界の教育を研究したわけではないが,例えば,デンマークでは,ただ一つの結論を教えることをせずに,多面的なものの見方に気付かせる教育をしている.そのうえで,「困難にぶつかり,一義的な回答が得られないとき,いかにして乗り越える勇気を持つか」を教師は支援する.答えのない時代には,そこまでおもんぱかれる人が最後は指導者になれるという信念があるからだ.
しかし,現在の日本のように,考えるよりも先に解答と解法を覚えてきたような集団が答えのない世界に直面すると,思考停止になり,チャレンジしようという勇気そのものがなくなってしまう.逆に,つかの間の心理的安定を得るために,自分がかろうじて分かっている世界にしがみつき,同じことを何度もほじくり返すようになる.これが一番危険だ.指導者的立場の人がこれをやり出したら,グループ全員が迷走してしまう.
私が担当している授業はプログラミングが多いので,私が出している課題の多くは唯一の正解というものがありません.そして,うちの大学の学生には受験勉強が得意だった人が多いらしく,まさに「考えるよりも先に解答と解法を覚えてきたような集団」に含まれる人たちもいるようです.このような人たちに解答例(プログラム)を与えると,与えられた例だけは覚えるが応用はできないらしく,いろいろなことを試してみる(チャレンジしてみる)ということもないようです.そのため,一部の授業では解答例をあえて示していません.もう少し,与えられた課題に対していろいろ試行錯誤してくれたらいいのになぁと思います.(もちろん,してくれる人もたくさんいます.)
私も,「自分がかろうじて分かっている世界にしがみつき,同じことを何度もほじくり返す」ことのないように気をつけなければなりません.つまり,「自分がかろうじて分かっている世界」を少しでも広げるために,常に努力しなくちゃいけないってことですね.
Apple のスティーブ・ジョブズ社長のプレゼンテーションには聴衆を惹き付ける何かがあります.ここでは,彼のプレゼンテーション技法をジョブズ・メソッドと呼ぶことにします.(先週行われたマックワールド・サン・フランシスコ 2006 の基調講演はこちらで見れます.ちょっと長いけれど.)
ジョブズ・メソッドの特徴は,私でも大部分を聞き取れるくらいのゆっくりな説明,とてもわかりやすく文章がほとんど出てこないスライド,スライドの区切りなど感じさせないほどスムーズなトランジションなどです.そして,なにより,聴衆が発表者の話に耳を傾けざるを得ない―そんなオーラ(雰囲気)を漂わせています.
研究発表のプレゼンテーションとどこまで相容れるかは難しいところですが,私も,分かり易く,聴きたくなるプレゼンテーションをしたいと思います.私は,高橋メソッドよりもジョブズ・メソッドの方が好きです.
ちょっと前の話になりますが,東京新聞の12月17日付朝刊の最終面に,プレゼンテーションの技法として(一部で?)話題の高橋メソッドが紹介されていました.(高橋メソッドで作られた「高橋メソッドについて」のスライドをこちらで見れます.)
高橋メソッドの特徴は,スライドを埋め尽くすほどでかい文字,だれにでもすぐに理解できる簡潔な言葉,注目していないと見逃してしまうほど短いスライド表示時間などだそうです.そして,スライドの内容が明細化されるため,スライドを作りやすく,発表もしやすいとのことです.(ただし,私は高橋メソッドによるプレゼンテーションを見たことはありません.)
「高橋メソッドについて」のスライドでは「まず全体の概要を示し,それから詳細を述べる」というプレゼンテーションの鉄則が守られていません.これを追加したとしても,スライドに個性がないため内容をすぐに忘れてしまいそうで,研究発表には使えないと思います.
「いまさら」という感もありますが,高専ロボコンについて.
2005年の課題は「大運動会」で,これまでのルールと大きく変わりました.一番大きく変わったと感じたのは対戦相手の影響がなくなったことです.近年は妨害行為が行き過ぎの感もあり,このようなルールにするのも理解できます.
しかし,相手の行動の影響を受けない静的な環境になったために,勝負がつまらなくなってしまいました.想定の範囲外の状況がほとんど生じず,操縦者は予定された行動を淡々とこなすだけでした.また,環境が静的なために最適戦略のようなものが存在してしまい,奇抜なアイデアのロボットは勝てませんでした.さらに,従来の慣習から抜けきれずにトーナメント方式にしたこともマイナスでした.スピード競技なら陸上や水泳と同じ方式にするべきです.
2006年は動的な環境での争いに戻して欲しいです.
日経ビジネス・アソシエの1月17日号に掲載されたシカゴ・ホワイト・ソックスの井口資仁選手のロング・インタビューで,アメリカで成功するための条件について,次のように答えていました.
―アメリカで成功するための条件はズバリ何でしょうか.コミュニケーション能力でしょうね.言葉が通じる,通じないというよりは,普段コミュニケーションをいかにちゃんと取っているか.
僕の場合で言えば,ロッカー・ルームでのコミュニケーションが一番重要でした.英語は大してできませんでしたが,単語だけでも口にすれば何となく通じるんです.気持ちが伝わる部分というのはたくさんありますから.
そこから信頼関係というものが生まれてくると思います.
日本人は完璧な英語を話そうとしますが,間違ってもいいから,とにかく伝えたいことをまずは口にすることが大事だと思います.
研究していなくてもいいから研究室に来て,先生・先輩・同級生・後輩と普段のコミュニケーションを取っていれば,そこから信頼関係が生まれて来て,いざというときに役に立つでしょう.無駄な時間がないとダメです.授業やゼミがあるときや本人が忙しいときだけ来ていても,普段のコミュニケーションを取る時間がありませんから.
もっとも,これはプロ野球チームや研究室に限らずどのようなコミュニティ(職場,アルバイト,部活,サークル,友人など)にも当てはまることだと思います.