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『同居人は化け猫!』第4章-4

2011-02-01 23:21:45 | 小説『同居人は化け猫!』
同居人は化け猫!

第4章 鈴蘭、行っきまぁす!

4.鈴蘭!転入生ですっ!

「えー、今日は転入生がいるぞー。」
仕切るのが苦手な冬夜のクラスの担任。
いきなりそのことから始めるか。
「ほら、入れ」
「鈴蘭です。」
先生の指示で教室に入った謎の転入生―に他人は見えただろう。
鈴蘭は頭を下げた。
「…女子!?」
「……」
どう考えても鈴蘭に向けられた質問。
その質問をした男子をじぃっと見て――微笑した。
「はい。」
と。
その場にいた男子の雰囲気がピィンと張りつめる。
おいおい、鈴蘭を好きになっても意味無いぞ。
「…。名前を黒板に。」
先生が鈴蘭に言う。
チョークを手に取り、丁寧に名字から書き始めた。
『花園 鈴蘭』
花園?
名字あったっけ?
そんな冬夜の『?』を無視(ていうか、分かるわけないし。by鈴蘭)して、鈴蘭はついと冬夜を指さした。
「そこにいる桐川君の大叔母の友人の孫です。」
…なんと長い説明。
「…つまり2人は幼なじみ的な?」
「何!?」
「うそだ!鈴蘭ちゃんと桐川が…!」
もう『ちゃんづけ』してるし。
…まあ、冬夜にとっても、制服姿は新鮮だったが。
そんなこんなで、鈴蘭の学校生活は始まった。

そして―。
陰で『鈴蘭争奪戦』が繰り広げられていた。



written by ふーちん


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