サバイバル

2009-02-19 17:39:37 | tocolasoの今
17日の夜11時頃、僕らは雪山目指して出発した。


目指すは福島、アルツ磐梯。挑戦者は橋爪麗人、山中悠子、中嶋綾香の3人だ。


なぜこんなに意気込んで出発する必要があるのかと思うだろうが、


なんと彼らの乗る車はスタッドレスどころかチェーンも履いていない。


山中と中嶋は先週アルツ磐梯に来たとき、行くまでの道に全く雪が積もっていないことを知っていた。


だから普通のタイヤでも行けるだろうと甘く見ていた。


高速に乗り、どんどん福島方面に近づいて行く。


BGMはアムロちゃん。中嶋はノリノリだ。


深夜3時、到着予定時刻は4時半とゆうところ。気温はマイナス5℃。


あるトンネルを抜けた直後に気づいてしまった。


「雪が降ってきた」「路面が凍っている」。。。と。


慌てて速度を落とす。雪はやむどころか強くなるばかり。


スタッドレスやチェーンを着けた車が優雅に横切っていく。


しまいには20キロで高速を走るとゆう有り様。高速なのに超低速だ。


完全にやってしまった。もう戻れない。


速度20キロ、一速キープのまま高速を降りる。


一般道も雪が積もっていて走れない。また一速走行。


ゲレンデまでの急な登り坂、登れる訳もなく動かなくなる。


山中と中嶋が後ろから押す、動かない。びくともしない。


あまりの絶望感に思わず橋爪はつぶやいた。






「春まで待つか・・・」と。






ゲレンデに行くことを諦め、朝まで仮眠を取る。「起きたらチェーンを買いに行こう」


朝7時半、セブンイレブンの店員にチェーンの売っている場所を聞き出す。


店員はココまで普通のタイヤで来たことが奇跡だと言いたそうな顔で教えてくれた。


9時半までホームセンターの開店待ちをして、やっとの思いでチェーンを購入。


そのチェーンは60秒で簡単に装着できるのが売りの優れものだった。






・・・・・実際取り付けに60分かかった。


・・・・・・・・・・・取り外しには60分以上かかった。


橋爪と中嶋は負傷した。


チェーンを着けてからはかなり運転が楽になり、


そして出発から約12時間後、僕らはやっとアルツ磐梯に到着した。


スノボは2回しか滑らなかった。滑らなくても満足だった。


僕らは福島までタイヤのチェーンを着けに行ったようなもので、もはやスノボは単なるオプションに過ぎなかった。


今回の旅で、初めて「死」に対する恐怖を味わった。精神的に強くなった。


そして一番学習したことは・・・


スノボには決して普通のタイヤでは行かないこと。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿