エリ女だが、さんざん考えたものの、結論はレイパパレ、ウインの2頭、アカイトリノムスメの4頭、人気実績通りの決着が濃厚としか思えない。しかも勝つのは、BCC大活躍の川田の代打ルメのレイパパレという、最も刺激のない結論に達してしまった。
しかし、大穴への期待もある。14年のグレイスフラワー(18着)以来のエリ女騎乗となる55歳の大ベテラン、ヨシトミのコトブキテティスだ。3勝クラスを勝ったばかりの4歳馬で、牝馬としてはめずらすしい府中の2400m専門の追い込み馬でスタミナならナンバーワンといっていい。関西遠征も右回りも実績がないが、競馬は何が起こるかわからない。大外8枠17番、当然、先行争いをしり目にごちゃつく集団の後方からうち目に進路を取り、じっくり足を溜め、3コーナー手前から落ちてくる馬をかわし内目を徐々に進出、4コーナーを最内に潜り込めれば、スタミナにものを言わせて坂のある直線を内からするすると伸びて、先頭に迫るあわやシーンを期待する。
そもそもヨシトミ騎手、関西遠征が滅法少ない。有力馬の騎乗が少ないことも要因のひとつで、阪神は先週のみやこSがなんと1年ぶりの阪神での騎乗だった。その前の阪神となると18年4月のアーモンドアイが制した桜花賞(トーセンブレス4着)までさかのぼらなければならない。ちなみに阪神最後の勝利となると、17年2月のダート1800mの未勝利戦、メイショウウエヤマだ。
京都はどうなのかというと阪神以上に少ないが、8年前13年のエリ女で7番人気のレインボーダリアに騎乗し、みごとに勝利している。
寿テティスなんて、引退迫る大ベテランにうってつけの馬名ではないか。阪神のエリ女でヨシトミの渾身の騎乗を期待したい。