マジックキャッスルはこのまま終わってしまうのか。３歳時は無敗の三冠牝馬デアリングタクトとしのぎを削った実力馬である。秋華賞２着の後、休養に入り明けて４歳になってさっそく愛知杯で待望の重賞ウィナーとなり、阪神牝馬S２着、ヴィクトリアマイル３着、函館で行われた同レース２着と牝馬重賞の主役だった。
それが府中牝馬Sで１番人気に推されながらまさかの15着と惨敗してから、一気に流れが変わった。まるでケガで休養を余儀なくされたライバルの後を追うように、パタッとその勢いが止まってしまった。競走馬としての使命を終えたといわんばかりの覇気のないレースが続き、このまま繁殖入りかとも思われたが、どうやらまだあきらめてはいないようだ。
今年は札幌に舞台が戻った。このメンバーなら実力は断然上でトップハンデ５７Kも覚悟の上、１８００～２０００ｍこそこの馬の適距離と考えれば、ここが復活の舞台といえる。
勢いある３歳馬と斤量差５Kは致命的ともいえるが、この馬の能力を出し切れれば互角以上の勝負もできるはず。ライバルが宝塚３着と復活ののろしを上げただけに、こんなところでくすぶっている場合ではない。
ライバルはウォーターナビレラただ１頭、２頭軸で①②③⑥⑨⑪⑫に3連単と3連複で流す。当然、馬連⑤⑩も買う。
