菅辞任こそ最小不幸社会への一歩

　最小不幸社会だかなんだか知らないが、社会の最大の不幸はあなたが首相でいることだ。

　あなたは政治家としての能力をどう自己分析しているのか。政策能力、指導力、交渉能力、実行力、どう贔屓目に見ても及第点にはほど遠いと私は思っている。

　ならば何故あなたは首相になることができたのか。それは、天才的に世渡り上手だったことに尽きる。政権交代後、あなたはいつかは自分に順番が回ってくると信じ、波風立てずにじっと待った。実にかしこい選択だった。予想通り、ライバルが政治とかねでミソをつけ、前の首相が基地問題でけつまずいて、案外早く順番が回ってきた。

　それまで、大人しく出番を待った甲斐があったというものだ。タナボタで首相のイスが転がり込んできたのだから。そうやって、あなたは力もないのに政界を渡り歩いてきた。

　そんなあなたを師匠は見抜いていた。でも、周囲の多くは、見てみぬふりをして、あなたの出世街道を妨げることなく、時には道を譲ってきた。中には、人気のおこぼれに預かろうと側近を気取る愚かな輩もいた。

　でも、もう限界だろう。そんな世渡り上手だけで首相の座を射止めたあなたに、この先、何ができるか。国民は、このままずるずると国家の崩壊を見ているわけにはいかないのだ。
　
　この国のビジョンを描けず、改革の道筋も立てられず、メディアが作り上げたいんちきな世論にひたすら迎合するだけの首相などいらない。その存在を認める無能な政治家も当然いらない。

　子ども手当てだ、高速道路だと、目先の政策におろおろする政治はもうたくさん。脱官僚主導だ、地方主権だと、お題目ばかりで、さっぱり動かない政治はもうたくさん。国会議員は全員辞表を出せ！そうすりゃ解散するしかないだろう。

　選挙になったら国民は真面目に選挙に行って、無責任政党、能無し候補にきっちりノーを突きつけろ！