TMSの“おかわり”ブログ

医療資格を活かしてスポーツの分野で活躍でする!東京メディカルスポーツ専門学校のおかわりブログ。

特別講座“義肢装具学”

2009-12-15 | Weblog
こんにちは、講師の水梨です。

冬休みも近づき、皆さんドキドキわくわくしている頃でしょうか?
私は期末テストや実習前と、沢山の仕事に追われて“師走”を体で感じてます!

さて今回は、先日の理学療法科Ⅰ・Ⅱ部2年生を対象に行った
“義肢装具学”の特別講義の模様をお知らせします。

そもそも義肢装具とは、何らかのケガや病気に伴って、手や足の機能が十分に働かせることが自らの力では困難となってしまい、物を持つことや歩くことなどに支障をきたした場合に、その補助として義肢・装具を用いることで、日常生活における手や足の不便さを補助する役割を持つ機具なのです。



本日の講師、義肢装具士の“八幡 先生”(写真左)と 実際に義足を利用しつつ、その実用性について説明して頂いたユーザーの“仲内 先生”(写真右)です。

お二人はOttobock(オットーボック)という世界シェア1、2位を争うドイツにある義肢装具の大きな会社の日本支部の方々であり、普段から日本全国を飛び回り、理学療法士や義肢装具士の養成校へ、このように講義をして飛び回る“大先生”の方々なのです!

今回は、このように義足での歩行を中心に講義が行われました。



写真では、お見せできないのですが、何種類もの義足をその場で付替えて、歩き方の違いとその理由を中心に説明を受け、学生も私も驚きが隠せませんでした!

想像してください、右足が数分毎に変わるのに、すぐに器用に歩いてしまう仲内さん、それも義足によっては“飛んだり”、“走ったり”と! そんな商品と二人の先生方、恐るべし、Ottobock!!

講義紹介だか、商品紹介だか、分からなくなったところで、話を戻します(笑)

皆さん、パラリンピックはご存知ですか?
授業でも紹介があったのですが、パラリンピックでは、仲内さんのような義足の方々も参加するアスリートの祭典です。しかし、記録の出かたはオリンピックに迫るものなのですよ。100mを11秒前半と、この記録を想像された方いたでしょうか?



理学療法士は、このようにして義肢装具士との連携をもとに、スポーツの場で活躍するアスリートをサポートする方々も多くいます。ぜひ、あらゆる視点で理学療法士に興味を持っていただけたらなぁと再度思えた講義の印象でした。

ちなみに、ちなみに。パラリンピック北京大会の日本女子代表で、現在100M・200M・幅跳びの日本記録保持者である“義足のアスリート”こと中西麻耶選手は、TMSの姉妹校・北海道ハイテクノロジー専門学校のハイテクACに所属している選手だったんです。ハイテクACと言えば、あの福島千里選手も所属しているクラブです。TMSはこんな凄い選手たちともつながっているんですね~。


↑こちらが中西麻耶選手。中西選手の義足には、あのドラゴンボールがプリントされています。
中西選手曰く、これが「自分流」で、自分らしさの表現なんだそうです。頼もしいですね!


今回は八幡先生と私水梨が、某大学院で某研究室の某大先生のもと、某講義や某演習を日々、共に受講する良きボウボウなパートナーの縁もあって、当校での講義を快く引き受けてくれた経緯があり、開催されました!
快諾して頂いた八幡先生と講義をより充実した内容にして頂いた仲内先生にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました!



では、皆さん よい年末を!


水梨 将宏 先生(理学療法士)
担当:義肢装具学、義肢装具学実習、国家試験対策講座など
紹介:理学療法士免許取得後、一般病院勤務を経て、臨床を継続しつつ養成校勤務に至る。現在は3次元動作分析機器を用いた動作分析の研究に力を注ぎ、日々の授業にも活かしている。

わたくし、インフルエンザを育てていました

2009-12-12 | Weblog
お久しぶりで~す。「生き物がかり」の脇です。
新型インフルエンザが大流行ですが、皆さん元気ですか?
私は、うがい・手洗い・マスクをしているので、今のところは大丈夫です。
さて、今日はこのインフルエンザについて、私の経験をお話しましょう。
ちょっぴり、学問的かも?!
実は、「生き物がかり」の私としては、インフルエンザウイルスを育てていたことがあるんです。
犬や猫とちがって、インフルエンザウイルスは、もちろん肉眼では見えないんですよ。



じゃあ、どうやって育てたか?というと、
みなさんがインフルエンザにかかった時の、うがい液(ウイルスがいっぱい!!)
と、ニワトリの卵を使うのです。
皆さんが食べるニワトリの卵(鶏卵)とちがって、卵の黄身のかわりに胎児がいる特殊な卵を使います。

白いカラを丁寧に少しはがし、胎児のいる羊膜腔めがけて、ウイルスを注射器で「ブスッ!」と。
白いカラを再び閉じて、温かい機械の中に入れ、しばらく育てるのです。

なんとも、かわいそうなやり方ですが、インフルエンザウイルスはニワトリの卵が、だ~いすきなんですよ。生き物たちは、こうやって、人間の病気予防・治療のために、貢献してくれているんです。

「感謝!!、感謝!!」



私は、ずっと前から、こうやって「生き物がかり」をしていたんですねぇ~。
ずっと前って、何年前?、それは ” 卵と私との ヒ・ミ・ツ !! ”


脇 雅子 先生(医学博士)
担当科目:生物学
紹介:長年に渡って医学生教育、医学研究に携わる。国内外で得た知識・技術は基礎医学~バイオテクノロジーなど多岐に渡る。“医学の基礎なら全ておまかせ”国家試験に向けて理学療法科の頼れる存在である。

人としての器

2009-12-09 | Weblog
最近感動した話をご紹介します。

松下幸之助さんという方をご存知ですか?

パナソニック(旧社名:松下電器)の創業者で、経営の神様とも言われた方です。
長者番付で10回、全国1位を記録。また40年連続で全国100位以内に登場。この時期の幸之助さんは常に「億万長者」であり、一生で約5,000億円の資産を築いたと推定されています。

たしかに幸之助さんは、先に話したように億万長者であるとか、経営の神様であるというイメージが強いです。
しかし私の場合はそういったイメージよりも「人としての器」がとてつもなく大きい人というイメージを強く持っています。

そんな幸之助さんの「大きな器」を象徴する、あるエピソードをご紹介します。


こちらが「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助さんです。

ある知能があまり高くない高校生がいました。
知能テストを受けても、テストはちんぷんかんぷん。
テストの結果も出ないほどでした。

その高校生はとてもまじめで、人一倍勉強するのですが、小学校、中学校、高校すべての期間において落ちこぼれでした。
自他ともに認める落ちこぼれだったのです。

「自分は何をしてもダメなんだ」
彼がそうやって落ち込んでも仕方のないことだったでしょう。

そんなある日、彼は松下幸之助さんと話す機会に恵まれます。
彼は松下幸之助さんに思い切って、こう質問しました。

「どうやったら成長できるのですか?」

幸之助さんは答えました。
「謙虚になることやなぁ。わしに一番欠けとるんとちゃうか。」

誰もが認める人格者である松下幸之助さんの言葉だけに、その高校生はびっくりしたそうです。
さらに幸之助さんは続けます。

「年上、年下関係なく、誰からも謙虚に学ぶことやと思うわ。これもせっかくの縁やから、君からも学びたいわ。」

その高校生は自他ともに認める落ちこぼれ。
そんな自分に対する幸之助さんの、あまりに謙虚な姿勢にこころ打たれたといいます。


このエピソード、私は大好きなんです。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
本当に偉い人というのは、幸之助さんのような人のことをいうのだと思います。


私もまだまだ謙虚な気持ちが足りません。
幸之助さんのように謙虚な人となれるよう努力していきたいと常々思っています。



後日談ですが、その高校生。
その後はアメリカに留学して、世界的に有名な企業に奇跡的に入社。2000人の同期の中で一番のスピード出世をしたそうです。有名企業からヘッドハンティングもされています。
また国際的経営コンサルタントとなり、本を50冊以上出版されるなどいまでも大活躍されています。
謙虚な気持ちで努力し続けた結果、人生の花が開いたのといえるでしょう。


最後に最強の勉強法について話をして終わりたいと思います。


「無知の知」
という言葉をご存知でしょうか?

自分はまだまだ知らないことを知っている、ということです。
自分はまだまだ未熟者だと知っているからこそ、さらに勉学に励む。
努力を続ける。

そんな謙虚な姿勢で、素直になって、勉強をすること。
先入観や反発心を持たず、謙虚に、素直に聞き入れること。受け入れること。
これこそが最強の勉強法です。
成長する速度がもう、全然違います。

謙虚+素直で、お互い更に成長していきましょう。


片岡哲也先生(理学療法士)
担当科目:運動学、地域リハビリテーション論、日常動作学、国家試験対策講座
紹介:病院や老人施設などでリハビリに関わり、急性期から慢性期にわたり、幅広い患者さんをサポートしている。


熱い先生がたくさん!!  理学療法科教員紹介はコチラ!!