今回のテーマ「音がよいって、何の事」ですが..
よく考えてみると、これほど難しい問題は
ありません。
でもよい音が出た時は不思議とわかるものです。
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よい音もランクがあるようで
今日感じた良い音も馴れて来ると次第に特によい音とは
意識しなくなってしまうものです。
それゆえに「よい音を求める事」に
終わりはないようにも感じます。
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オーディオの趣味はこのように
新たな良い音を求める原動力によって続いて行きます。
このような方が居ます。ある程度いい音が出たので
今度はCDやレコードの蒐集に耽る、・・とか
ただただ、よい音に浸った毎日を送る、・・とかいうものです。
しかし、これも長い目で見ると必ず馴れと飽きが来ますので
やはり模様替えならぬ装置の買い替え衝動が起こる可能性が高いのです。
その受け皿としてオーディオ販売店やメーカーがある事になります。(一見、逆のようですが)
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車は実用性と趣味性の両方がありますが・・
オーディオは100%趣味でできています。
だから、趣味にかけるお金と言う物の基準は
その人の思い入れや経済力にかかってきます。
スピーカーを中心とするオーディオ世代は
今や高齢化の時代に入っています。
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若い方達は本格的なオーディオの趣味を殆ど知らない状況に
あります。この場合のオーディオとはスピーカーを中心とした
かなり場所をとるオーディオシステム全体をさします。
今の若い人達の感覚は携帯型オーディオ..
それはMP3プレーヤー(スマホ含む)とインイアーモニターと呼ばれる
イアフォーンの組み合わせ、多くはそれを選択しています。
ある人はガラケーからスマホに移行したように
スピーカーオーディオ(大きくて部屋に置けない)も
イアフォンオーディオにシフトした。
と言ってましたが・・
ある面は当たっていると思います。
戦後、今の中年から老年の人達の中でクラフト意識が
あった人はラジオを自作したり真空管アンプを自作して
楽しんでいました。
その後1960年代後半、日本でのエレキブームの後ぐらいから
楽器を買って演奏してバンドを組んだりする事も流行り出しました。
他ならぬ私も中学生の頃からテープレコーダーを2台使って
音を重ねて音楽を作るという変わった趣味を持ってまして
それが段々と高じて1976年に日本コロムビアから
ソロアルバムを出すと言う事に繋がるのです・・
それは全部、一人(※唯一の例外は一曲だけBASSを弾いてもらった)
で多重録音して作ったアルバムです。
今では全く当たり前の事ですが、私がそのような事を
やりだした頃はまだまだ、それらの可能性(MTRやパソコンを
利用して一人で音楽を創る)を追求している人は内外共に希少でした。
まぁ、その時代に合わせた趣味が流行ると言う事ですね。
さてガラケーからスマホにシフトしたように
時代はどんどん進んでいますが・・
お題の「よい音」を追求する人達はオーディオマニア以外にも
います。それはミュージシャンであったり録音エンジニア、
プロデューサーだったりします。彼等は音源を作る側ですね。
ライブでのPAをやる人や音楽ホールを創る人も該当します。
それぞれがそれぞれの「よい音」を追求しています。
「良い音」と書かずに「「よい音」と表記するのは
元々音自体に良し悪しは無いからです。ですから、どちらかと言うと「心地よい音」という
意味で「よい音」と表現しています。
このよい音、TMDも色々と追求しています。勿論、普遍的なよい音というものが
あるのか無いのかはわかりませんから、とりあえず自分の思うよい音を追求しています。
ですから、このよい音の好みが合った方と共感し合える事になります。
この共感し合える人の数が多いと嬉しい事になります。