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TMD BLOG

1986年創業のTMDのブログです。

オーディオシステムの理解【その2】

2016-12-05 10:53:57 | NEW

前回は前提としてのお話をしましたが

さて、今回は実際にオーディオシステムに於ける優先順位を発表したいと思います。

大きく分けてオーディオシステムには記録媒体部と増幅部、そして発音部の三つがあります。

記録媒体はレコード、CD、パソコンデータなど要するに音楽が記録されている物です。

これを音楽読み取り部と呼んでも構わないと思います。

次に増幅部、これは前回お話した糸電話のようなものでは音量的に稼げないので

電気の力を借りることになります。

プリアンプやパワーアンプをここでは指します。

最後は発音部、つまりスピーカーやイアフォン等の空気の波に変換する部分ですが

わかりやすく発音部としましょう。

嫌でもこの三つのお世話になるのがオーディオで、蓄音機を別として電気のお世話に

なっているシステムでもあります。

そういう訳で電気的な増幅システムをベースに物理的振動を起こす訳ですから

今流行りのインシュレーターなども振動と言う部分に関連し音作りに参加しています。

脱線するかも知れませんが、よく制振とか振動を悪者扱いしたり制御しようという

流れがありますが、オーディオの世界にも振動をうまく利用しようという考え方と

いや、あくまで不要振動を止めようという二派があります。

わかりやすい例でいうと止める方はアナログプレーヤーのハウリング防止です。

止めない方はスピーカーの場合、響きの良い材料(楽器等にも使われる板材)を使った

エンクロージャーなどは積極的に固有振動を利用する例です。

オーディオの場合この「鳴かした方がいい場合」と「鳴かさない方が良い場合」が

実際、混在しています。ですので頑なに一方に固執していると問題が出た時の対処を

誤ります。

またオーディオには迷信とそうではない確かそうな文言..、そしてその中間のグレーゾーン

これらがマニアを惑わします。

雑誌等で評論を宣う方々も自身ではマニアの一人であり、その出している音でその評論家の

腕の真偽を問う方々もおられます。

オーディオメーカーもそうで自社試聴室は言ってみればマニアの一部屋に過ぎず

そこで出ている音は一つの現象に過ぎません。それを持って全てを断言することなど

できません。

オーディオ雑誌の功罪とは何でしょう。

功の部分は明らかで製品の紹介が色々とされているところです。読者はそれを読んで

ふーん、今度はこんな物が出たんだ、と知ることになります。

そこで更に詳細が知りたくなり評者のレヴューを読んでいくのですが・・・・

ここで一つ問題が発生します。つまり読者はスペック的な物は一通りわかった所で

肝心の音はどうなんだい、と思うのです。しかし最近の評論家の物言いはなかなか

巧みに「要するに何を言いたいのか」をはぐらかします。これはあまり良くなかった

場合にそうなります。悪し様にメーカー品を貶してしまうような評論はメーカーに

嫌われるからです。どんなメーカーも自社製品を良く書いてもらいたいのです。

TMDでも勿論そう思います。

その気持ちは評論家にも当然伝わりますから、評論家ももしも音があんまり好ましく

無かったとしても「ダメだ、全然ダメだ」などとは書けずオブラートに包んで

「勢いがある音だ、物理特性を感じさせない自然な音」とでも書けば

「なにしろ中域がうるさく、他の帯域が良く聞こえない」などと書かずに済むわけです。

だから読者は行間を読む必要があります。

またオーディオ製品という物は販売店の店先などで音を聞いても、自分のシステムに

実際に入れた時の音の予測はできないもので、もしそれが出来る人がいたら達人と

言うしかありません。

       ※そこでTMDではケーブルの無料貸し出しシステムを行っているのです。

そんなこんなでオーディオをやる人は他人任せにオーディオ機材選びをやろうとしても

なかなかうまく行きません。自力でやるしかないのがこの道です。

よく寺島さんの本にこのような事が書かれています。

この人は要するに自分の好みの音を他人のお宅で出そうとしているのだ

メーカーも販売店も自分の売りたい品を売りたいのでどうしてもそちらに誘導します。

オーディオマニアは自分というものを持たないと他人の意見に右往左往してしまいます。

これにはどうしたら良いでしょう。

それは自分の好きな理想の音を思い描く所から始まります。

この好みは他人がどうこう言う性質の物ではありません。

自分の好みだからです。

例えば草原で心地よい風が吹いているような 音でもいいし。

滔々と流れる大河のような 音でもいいです。

または物理特性が抜群?な 音でもとりあえずいいでしょう。

とにかく目標を決めましょう。

その目標に向かって邁進するのがオーディオの道かも知れません。

途中で目標を修正したり方向転換するのもありだと思います。

何故なら、自分の好きな音がわかんない人も結構いるからです。

そのような方は色々な人のお宅の音を聞きまわるのも一つの手ですね。

そして感動したり、いいなと思った音を一つの暫定球的方向としてそっちに

向かっていけばいいのです。

オーディオの迷信は色々ありますが、物理特性が良ければ音は必ず良いというのは

主に電気屋、物理屋が主張しやすい文言です。現在ではアンプの特性などは普通の

ものでも20Hz〜20Khzを平坦に出します。これを横から見れば滑らかな羊羹の

ように見えるでしょう。この凹凸が無い平面を見て、だから音が良いのだ、と

言い切る事はできません。つまり羊羹には味があるからです。

凹凸が無いだけで美味しい羊羹とは言えません。

一般的に20ヘルツから20000ヘルツと一言で言いますが

20ヘルツの方は正に振動と言えるレベルで1秒間に20回、振動する波です。

一方20000ヘルツとなると殆ど音としては聞こえません。

1000ヘルツあたりはピーッと耳に敏感な周波数です。

スピーカーの場合、フルレンジスピーカー1本で20Hz〜20Khzを平坦に出せるものは

殆どありません。特に20H付近の低域と20KHzの高域あたりがフラットに出ません。

それで勢い3Wayとかに音波を分割して構成したりするのです。

さてさて一番始めのテーマ、オーディオシステムに於ける優先順位についてです。

以上のように発音体であるスピーカーは再生するための躯体となるため

ダイナミックレンジや再生周波数レンジは、ほぼここで決まります。

口径5cmの単一スピーカーでも音は出ますがレンジの体感は無理なのです。

何故、そこを強調するかといえば入り口から中程までを凝りに凝っても

出口のスピーカーの能力で制限されてしまうということです。

ゆえに小型スピーカーでの雄大な低音再生を願っている人はサヴ・ウーファーでも

使わない限り、どんなに音が良いとされるCDPやAMPやケーブルを使っても

 希望する低音は絶対に出ないということです。

音はスピーカーの能力範囲で出る

という事です。

次はAMPです。今や数千円で買える中華製デジタルアンプから果てはマークレビンソン

マッキントッシュ、マランツ、ゴールドムンド等々のハイエンドアンプまで色々ありますが

アンプとは冷静な眼で見るならばW数と歪率が基本となります。

でも1W=幾ら? の簡単な図式に収まらないのがアンプの世界です。

今や100W程度の出力のアンプを手に入れるのは簡単です。

これは先ほどお話しした羊羹の外側の話と同じで、100Wという出力を持った羊羹

であるというだけで味の方は食べてみるまではわかりません。

デジタルアンプでは100W出すのは簡単です。しかし真空管で100Wは少し大変です。

アンプの音質はシステム全体の力感と質感の二つに跨ります。

特にプリアンプは質感に関係しパワーアンプは直接スピーカーを駆動する事から

力感に直結します。難しい選択です。

デシベルの事を分かっている人なら理解出来る話ですが100dbの能率を持っている

スピーカーに大出力のアンプは基本的に必要ありません。

反対に80db程度の能率のスピーカーに5Wのアンプをつないで歪みなく大音量を

得ようとしても無理なのです。

この辺も基本的な事なのですが、押さえておかないと後で困る事になります。

この問題は住宅事情や出したい音量レベルとの兼ね合いになります。

どのくらいの音量を出したいか?

ですね。例えばマンションでそこそこの小音量で音楽が楽しめれば良い

という方の場合は資本投資を量よりも質に投じれば良いのです。

一方、広い部屋、もしくは防音環境が整った場所、または周りに家が無い田舎の一軒家

の方で大きな音量で聞きたい方の場合はかなり計画を練ら無いと効果の無い場所に

お金を散財する事になります。

どのような音楽を聴くか?

これも大事です。室内楽を等身大の音量で聞く事はまぁまぁ可能な事ですが

大オーケストラを等身大で聞けるような装置は滅多に作れません。

またロックコンサートに行った時のような音圧を自宅で得たい方もかなり

システム構築は難しいです。

まぁまぁ可能なのはジャズのピアノトリオの演奏程度を等身大の音量で聞くぐらいが

ホームオーディオの一つの限界かも知れません。

以上、オーディオの装置を選びシステムを構築していくという事は明確な目標が

あればあるほど、寄り道なく真っしぐらに進めるものであるという事を

書かせていただいたわけですね。

次回からは更に具体的な話になっていく予定です。

 


TMD 30周年☆ 記念セール

2016-11-18 12:54:44 | NEW

お陰様でTMDは前身のMD(Music Design)誕生から数えて
本年の10月でちょうど30周年となりました。
これも一重に皆様のご愛顧のお陰です。

30周年を記念して「30周年セール」を行う事に致しました。

http://tmd.muse.bindsite.jp/

↑↑↑↑↑クリック↑↑↑↑↑


今回のセールでは最新のモデルから以前の人気機種、そして
ローコストな品々まで数多く出品しております。
どうかご覧ください。

※セール期間中の追加出品も行っておりますのでお見逃がしなく!

また、この機会にスマホ専用ホームページも開設致しましたので
スマホの方はこちらのページをブックマークして下さると外出中
でもスムーズにTMDのサイトがご覧いただけます。

http://tmd.easy-myshop.jp/

 


今後はショップ用のサイトはスマホ用ホームページに一括し
以前のサイトはPC用の詳細情報的に活用していこうと思っています。
宜しくお願い致します。

TMD 畑野 2016 11/18


オーディオシステムの理解【その1】

2016-11-01 11:27:57 | NEW

えー、今回からしばらく「オーディオシステムの理解」と

いう題でTMDが思うところのオーディオとは?とか

オーディオシステム、良い音の出し方などについて

思いつくところを書いていきたいと思います。


オーディオというものを理解するにあたり

押さえていかなければならないのは

"音は何をしても変わる"という事です。

電線を変えても変わる。コンセントを変えても変わる。

インシュレーターを変えても変わる。

今では常識的なこれらの事も

一昔前では迷信のように思われていました。


次に少しメカニズム(機構)的な理解として

音を実際に音波に還元するものは振動板だと

いう事です。

スピーカーという名前の物です。


そして電気録音の場合、音波という挙動は

電子の動きに

置き換えられます。


これはアナログでもデジタルでも同様で

要するに時間軸に於ける音波の挙動は

振動板を前後に揺らし、それを電気の変化に

置き換えて初めて録音物は成り立ちます。

マイクでの録音が正にそれ


スピーカーはソレの逆をすることになります。


ホームオーディオの装置とは何らかの録音物(メディア)

を音波(空気の粗密波)に還元するその一式を指します。


人類の文明発達の一環として人類は電気を人為的に

取り出す方法、つまり発電をするようになります。


それ以前は原始的な火(蝋燭)やガスを燃焼させるガス燈

によって夜間の灯りを得ていました。


話は変わって


音楽そのものは、まず何も楽器のようなものが無い

時代もあったわけで、しいて言えば歌のようなものを歌う

ぐらいしか、または何かを叩いたりして調子をとって

遊んでみたり・・・とか


楽器が生み出されていき、初めは一人で手作りの

楽器で遊んでいたものが・・やがて合奏のような事も

成り行きで始まるようになったり


こうした事が各地域でローカル色たっぷりに展開していき

やがて弦楽四重奏だの、オーケストラだの

になっていくわけです。


録音という物が発明される前は音楽はライブしか

ありません。そこに行って聴くしかないわけです。


行ける距離はたかが知れていますし他の国の事は

情報が無いのですから自分が知り得る範囲の情報(人の話、本)から演奏会を探し、自分で行ける範囲の所までしか

聴きにいけない事になります。


だから当時の新譜は文字通り「新しい譜面」の事であり

そこには音波は記録されてなく、演奏法が記譜されて

いるのみでした。

ピアノの腕などがある人が新しい譜面を買ってきて

新しい曲を「自分で」弾くのです。


ようやく、録音というものが人類文明の中に芽生え始めました。

さて、前に聞いた音を後で再現する魔法の術を当時の

技術者や発明家はそれぞれに考案したのです。


音(音波)は何故、聞こえるのかというと

人間の耳に鼓膜という膜が付いていまして

それがマイクロフォンの振動板のように

空気の粗密波に従って揺れ動き、それが耳の

オーディオ機構に沿って脳に音として知覚されるのです。


糸電話というものがあります。

下手な絵をかいてみましたが紙コップの底に糸を付けて

相手のコップの底に繋ぐというシンプルなもの。

コレ考えた人は頭がいいですね。


これってある意味、立派なオーディオシステムですね。

ただ、録音再生は介在してませんけど..。


糸電話の場合、音波の強弱は振動の強弱に変換されて

伝わっていくわけです。

それでも何とか相手の言うことは伝わるのです。

でもあんまり周波数特性は良くありません。


初期の電話も似たようなものです。


ここに電気が介在するようになります。

電気を介在させる事で音波を伝えるのに

より改善された性能で行えるようになったのです。


要するに電気信号に変換するわけです。


振動板にコイルを付けて

その前で音を出すと振動板が揺れてコイルが前後に

動きます。そのコイルの周囲に磁石があると

発電します。とっても微弱な電気を発生します。

この段階で音波の動きは電気の動きに変換されたのです。

後はこの「電気の動き」をどう処理するかにかかっています。


アナログ盤の場合、電気の動きは掘られた溝の形状

に置き換えられます。


CDの場合はビットデータという情報に置き換えられます。


これらの音波情報が変換されたカタチが記録媒体です。


オーディオ装置とはこれらの記録媒体からデータを読み取り

再び音波(空気の粗密波)に還元する装置一式の事です。


ホームオーディオとはこの「作業」を自宅や自分の部屋で

執り行い、そして音を鑑賞するホビーの事をいいます。


===============

オーディオシステムの理解【その1】  **おわり**






N-Soundから新製品BACH発売開始

2016-10-10 22:10:59 | NEW

 

N-Soundの久々の新製品がこのBACH(バッハ)です。N-Soundとしては初のETC構造のケーブルです。N-Soundでもアートメン等、左右構造の異なる手法の製品はありましたがTMD同様のETCを採用したのは今回が初めてです。さてこのバッハ、驚異的な高性能でしかも驚異的な低価格という掟破りのケーブルですが、その構造はGND側にセンタースタビライザーを設けたものでその両端は意外な程に細い線径の4Way構造(全て単線で種類、線径は異なる)です。その為ケーブルの柔軟性が高いのが特長です。一方HOT側は異種格闘技とも評される性質と音色が異なる二組のビンテージ・ワイヤーがデュエットしています。ETCはGND、HOT共に設定されておりその深度はけっこう深いものです。構造的な難易度は線径が太くないため作業効率も良く、それがゆえに思い切った価格設定が可能となりましたが、ある程度、限定数量となります。

BACHの音色______________________________________
N-SOUNDの中核的存在であるアートメン2と立ち並ぶほどの完成度の高さ
とオールラウンド性を誇ります。そして何よりも超ローコスト、この価格で出さ
れてしまうと他のハイエンドケーブルメーカーはどうすれば良いのでしょう ?


詳細


W-Sale開始しました!

2016-09-13 11:04:05 | NEW

ようやく、涼しい日がちらほら訪れるようになりました。

やっとオーディオをやる気になる季節がまたやってきました。

という訳で、W-Sale開始しました!

なんでW(ダブル)かと言いますと(1)部と(2)部に分かれていまして

本日、9/13(火)に1部がスタートしました。※2部では全商品が入れ替わります。

高額商品もそれなりにお安くなっており、中額商品、低額商品は更に

いつもよりお安くなっております。

長い間、在庫として残っている商品に付きましては処分価格と致しました。

それではW-Saleをお楽しみください。


QUANTUM

2016-09-07 22:32:22 | NEW


QUANTUMは10年ぶりに再開したTMDタップの第二弾です。先に発表したTRIOは6口でしたがQUANTUMは8口ありますのでTRIOではコンセント数が足りない方に適しています。またTRIOでは三種類のメーカーのビンテージ・コンセントを使用していましたが、このQUANTUM では全てGE製のVINTAGEコンセントに統一しています。使用線材の使用法..つまり回路によって音色を調整しています。内部には数種類のスタビライ ザーが配置され電流の量と音質について注意深く設定されています。一般的に一つのタップにて殆どのオーディオ機器の電源をまかなうことは事実上、困難であ りますがTMDのこの10年ぶりの作品達の場合、それを唯一可能にしています。大抵のオーディオタップは外側のケースにお金をかけたりコンセントを自社生 産(改良含む)したり内部線材を高級なものにしたりする程度で企業努力は終わっていますが、実はそこから先が大事なポイントですただ、同じような性能のコ ンセントがズラッと並んでいるだけのタップはやがて時代遅れになります。今後はタップに繋ぐ機器の音質補正や最適な電流配分まで考えた「戦略的」なタップ が望まれます。TMDの戦略的タップはその期待に応えるものです。

QUANTUMの音色(使用LINE CABLE(PRE-POWER)はKGB3、デジタルはウラノス)

音質についてはTMD試聴室での以下のレポートお読みください。 

メロディ・ガルドーを聴く


さ ていつものようにメロディ・ガルドーの7曲目から始めます。イントロが終わって演奏に入った瞬間、背後にあったざわめきのような音に気付きました。いつも の事ですが何かを変えて、これまで聞こえなかった音が確認できるのはオーディオ冥利に尽きます。全体としてリファレンスに使用している10年前の「TMD TAP」に比べ、QUANTUMは、例えるなら16ビットのマス目が24ビットもしくは32ビットのマス目に分解能がUPしているかのように聞こえます。 これは「よう」に聞こえるのではなく事実です。良い点を列記すると明晰でいて同時に耳あたりは柔らかい事です。普通はハードエッジになると音が先鋭化する ので耳にはキツくなります。それがならない、そこが凄いところ。そして定位の出方がこれまで以上に明晰極まりないことになります。実際の音はここまで明晰 では無いのである意味、現実以上の音を聞いていることになるのでしょう。スーパーナチュラルという言葉をやや超越している感があります。勿論、この試聴で はライン(PREとPOWERの間)にKGB3を使っていますから、そこでの相性の良さも入っていると思いますが..それにしても素晴らしい音です。この 音は完全にリファレンスTAPより良いです。

寺島セレクションを聴く

 
寺島さん編集のCDから9 曲目。シンバルの余韻、広がりが平面的でなく立体的だ。そしてシンバルらしい芯のある実体感がある。そして、その後ろの場にさえも、ちゃんと立体的形状を 感じるのです。壁のようなものが在るのを認識できます。恐ろしいリアリズムです。そしてシズル・シンバルの余韻のエンベロープ(音が減衰していく時の形 状)の自然さが素晴らしい。ピアノは柔らかく、優しい、申し分無い出来だと思うのです。全体的にリリカルな曲のムードが情感たっぷりに表現されます。次第 に気持ちが良くなってきます。このままずっと聞いていたくなるようなサウンド。

クラプトンを聴く

 
このアルバムの4曲目ではクラプトンの声の出方をチェックしますが、声の定位、口の大きさ、精密感漂うその光景はライカの銘レンズを通して見た世界のようです。幸せ感が広がる音、上も下もしっかり出て、その間に充実したボーカルが、ただただ在る...。至福のひととき。

 このQUANTUMタップについて最後に一言だけ、TMD試聴室のタップをコレに変えることを決意しました。

推薦する使い方



QUANTUM(Hi-end Strategic AC-TAP)8口


商品番号:QUANTUM

商品名:QUANTUM(Hi-end Strategic AC-TAP)8口

定価310,000円 (税込)

割引価格:248,000円 (税込)   HPへ


KGB-Digital Series1

2016-08-27 22:23:20 | NEW

KGB-Digital Series1はTMD初のKGB仕様のデジタルケーブルです。デジタルケーブルでのKGB効果はどうなのか、という好奇心から試作してみました。試作番号1番なので Series1 としました。構造はGND側が7wayという豪勢なものでGND側の分解能と広帯域化が図られています。スタビライザーはウラノスと同じヘビーデューティ な物が使われております。そしてHOT側にKGB素材と構造が今回初めて採用されました。HOT側の全てがKGB素材なので銅線は使われていません。この事でこのデジタルケーブルは従来の全てのTMDデジタルケーブルと一線を画す事になりました。


寺島セレクションより9曲目

冒頭のライドシンバルのゆっくりとしたレガートが良いです。何と申しましょうか繊細なその表情の様子が360度にわかるような描写で単に「チーン」「チーン」もしくは「ジーン」「ジーン」とかの単調ではなく「チぃ〜ン..」「チぃ〜ン..」または「ジぃ〜ン..」「ジぃ〜 ン..」とシンバルのより細部の様子が聞き取れるわけです。「ぃ」が小さく揺らぎを伴っている事までわかるのです。そして意外や意外ピアノの音は冷たくな らず程よい温度感があります。ベースの音はKGBでしか出し得ない言葉に変換しにくい良さがあります。何というか味わいというかコクというか..ビール じゃありませんが、とにかくあるのです。ここでCDを一時停止しデジタルケーブルをリファレンスのウラノスにすると、全体的にシャープネスは後退し柔らか な雰囲気となります。しかし幾分か細部の伝達性がもう少し欲しいなと(ウラノスだと)思ってしまうところがKGBデジタルケーブルのミソであり存在価値な のだろうと思ってしまいました。いやぁ..作って良かったです!

メロディガルドー7曲目


ウラノスからこのKGB DIGITAL SEREIS-1に交換するとラインケーブルでの変化同様にKGB特有の音のエッジの明確化が起きる。細かく言えば輪郭線、この変化は時間的には全域では なく音の立ち上がり時からある程度の経過時間まで緩やかにエンハンスされる感じ。この変化を聞くとラインでのKGB変化と同様な変化がデジタルケーブルで も起こる事がわかった。勿論、想像はしていたが音を聞くまではわからない世界なので..(ちなみに寺島氏はKGB3をデジタルケーブルとして使っている)。それと同時に座標点の動じない定位感も向上する。ウラノスはふっくらとした豊かさもあるがコレにすると頰が削げたイタリア男の締まった良さに変貌するのだ。これはこれで魅力。

オアシス 11曲目 

ウラノスを聴いてからすぐさまこちらに変えるとイントロのギターの後ろで小さく聞こえる鈴のような音があったのを発見した。細かな部分の情報量はウラノスの 1.5倍ぐらいになるようだ。それでいてE.PIANOのような伴奏の暖かさはしっかりある。ボーカルはウラノスでも十分、リアルだがコレに交換すると声 の周りに漂う場のような雰囲気まで伝わって来るのだ。また声に含まれる細かな倍音成分が浮かび上がりよりスリリングなものとなる。 
 

実際のところTMDはデジタルケーブルのスタンダードをウラノスに決めてここ何年か使ってきました。しかし、このKGB-Digital Series1の音を知ってしまうと、そろそろリファレンスを変える時期が来たのかも、と思ってしまいました..。

 

KGB-Digital-series-1(RCA DIFITAL CABLE)1.0m

 

商品番号:KGB-Digital-series-1

商品名:KGB-Digital-series-1(RCA DIGITAL CABLE)1.0m

定価155,500円 (税込)

プロトタイプ特価:55,500円 (税込)

HPへ