今頃、ツリフネソウ、キバナノアキギリ、コシオガマの、花が横向きに開いている草が花を付けるので、どれかの花を見たら、他の花を見に行くことにしていた。先日、ツリフネソウの花を見たが他の二つを見に行く時間がなかったので頭の隅から離れなかった。
今日、うまく時間がとれたので見に行った。キバナアキギリは谷川へ降りていく道ばたにあり、コシオガマは谷川に添う林道の終点の草むらに生える。キバナアキギリは咲いていた。もう花盛りは過ぎていて、先に咲いた花は実になっていた。林道の終点の草むらに着いたらなんと、森林管理署の毎秋の草刈りが済んだ後だった。がっかりした気持ちで刈り跡に花が残っていないか調べたが無かった。丹念に調べたら、コシオガマそのものが今年は生育できなかったことが分かった。コシオガマはヨモギに半寄生するそうだが、ヨモギもなかったのでそのことが原因らしいと推測した。
歩きやすくなった林道を進んでみたくなり歩いた。道ばたに形のよいハタケシメジが生えている。四年前の秋までは喜んで採ったのだが、その後は残念な気持ちで眺めるだけにしている。放射性セシュウムがまだ残っているに違いない。