山林の四季

山林の自然の移り変りを楽しみながら、暮らしています。

ムラサキシキブ

2013-09-30 14:46:14 | 山林
 夏の終わりの頃、ムラサキシキブが紫色の花を咲かせていて、実のなるのを心待ちしていた。今日、通りかかったらつやつやした紫色の実を付けていた。花は小さくて地味な感じだが、実は目をひく綺麗さだ。

 ムラサキXXXという植物は沢山あるが、ムラサキシキブという名は一番良い名前だと思う。私の好きな山野の実である。メジロが食べる実。

 

谷川沿いのキバナアキギリ

2013-09-24 21:52:24 | 山林
 先日、林道の終点で、3年前に消えてしまったコシオガマが生えているのを見つけた。無くなった原因の一つは森林管理署の草刈りで刈られてしまったことであった。秋になり、今年も草刈りはされるだろうが、目こぼしされる株のあることを期待している。気になって、草刈りがやられたかを見に行った。仕事はやられてはいなかった。コシオガマの株を数えたら、16株をカウントできた。無事に残れたら、10月10日頃に花が咲くだろう。

 林道の終点へ行くには、電力会社の階段を下りる。この階段の脇にはキバナアキギリが生えるが、電力会社の山道整備で刈られてしまい、無くなってしまい花を見ることができなくなった。ところが、階段を下りて谷川沿いを歩いていたら、キバナアキギリがあちこちに咲いている。うまく新天地をみつけたようだ。こちらは作業のため刈られる心配は無いので、安心だ。

 

大口のツリフネソウの花

2013-09-18 21:45:51 | 山林
 ツリフネソウの花時だが、花の盛りは短くいつまでも待ってくれない。台風接近や家事で見に行けず、今日は何としても行かねばならずと山へ行った。案の定、花は終期に近づいていた。
 
 花の少ない山中故か、花蜂が飛び交って花の中に出たり入ったり。大口の花なので、花蜂は楽々と入る。花に来るのは花蜂だけではなく、蛾もいた。これも楽々と出入り。

 

ウドの実

2013-09-10 15:36:42 | 山林
 ウドが黒い実をならせている。
 
 だいぶ以前、友人からメジロを貰って飼った。餌はすり餌の他に蜂蜜、果物、焼き芋などいろいろ与えた。いろいろな物の中にヒサカキの実がある。山でウドの実を見つけた時、色がヒサカキの実に似ているので、持ち帰ってメジロに与えたら夢中で食べ始め、あっという間に食べきってしまった。こんなのが喜んで食べると言うことなのだと思った。

 小鳥に食べられ、糞として蒔かれた種から山ウドが生えてくるのだ。

 

タラノキの花

2013-09-03 09:27:37 | 山林
 残暑の強い太陽に照らされて、タラノキの複総状花序型の花が咲いている。白っぽい色なので遠目にも良く分かる。この後、小さな粒状の実が付く。実は鳥に食べられ、広く撒かれるのだろう。

 タラノキはパイオニア植物だ。伐採された山の地面に芽吹き枝を伸ばす。この頃の早春にこのような山へ行くと、採りきれないほどタラの芽を採ることができる。植樹されたり、周りに茅のような背の高い草が生い茂って日差しが遮られるようになると、タラノキは枯れて終わる。

 今、山の木の伐採がされないので、タラノキの芽を採る山がなくなってしまい、早春の楽しみが減った。