山林の四季

山林の自然の移り変りを楽しみながら、暮らしています。

コウヤボウキ

2013-10-27 21:39:45 | 山林
 庭のホトトギスが咲き出したので、山のヤマジノホトトギスも咲いているだろうと、見に行った。しかし、花は見当たらず草も無い。範囲を広げて探したが、無かった。今年の夏の暑さのせいで生えてこなかったか、森林におけるこの草の生育条件が失われたのか。
 花を期待して見に行って見つからないことはたびたびあるが、そのたび力が抜ける。今回はその代わり、コウヤボウキの花を見つけ、心が少し軽くなった。

 写真を見ると、線香花火を連想する。

 

アケビの実

2013-10-25 21:58:06 | 山林
 台風26号の強い風で、山の木が沢山倒された。山道に倒れて、何本もの木が道をふさいでいる。ハリエンジュの木の倒木に近づいたら、倒れた幹に、これまで枝に付いていたアケビの実が鎮座していた。まだはじけていない実。

 昔の人は甘みとしてアケビの実を食べたと、今は亡き母に聞いた。何年か前のことだが、そのことを思い出し皮の割れた実の中の、白くねっとりした果肉を食べたことがある。正直、まずかった。砂糖が手に入りにくい昔の人には、まずいとは感じなかったのだろう。

 

ハタケシメジ

2013-10-13 22:45:00 | 山林
 谷川の水源へ水をくみに行った。水源へ続く林道の夏草は森林管理署によって刈り取られていた。林道終点のコシオガマは刈られていたが、5,6株は草刈り機をかいくぐって逃れていた。絶滅の心配はなくなり安心。

 林道を進むと、ハタケシメジが沢山生えていた。でも、採らなかった。採ることはできなかった。原発事故以来3シーズン、ハタケシメジを横目にして通り過ぎている。あの時から山菜採り、きのこ採りは一切していない。山の楽しみのひとつが奪われてしまった。撮るのは写真だけ。

 山の土を掘って餌を得ているイノシシの放射性物質汚染は高く売れないので、狩猟者がイノシシ狩りや罠設置をしないため、イノシシが増え気味で、通学路に出没した跡がある。

 

コシオガマ

2013-10-09 23:14:08 | 山林
 台風24号の影響で強い風が吹いたが、ぶり帰った暑さを凌ぐのにはちょうど良い風だった。先日、復活したコシオガマを見つけたが、花を付けているに違いないので、見に行った。強い風のおかげで、蚊は居ず、ジョロウグモの巣も無く、快適に歩けた。

 心配した森林管理署の草刈りはやられていず、コシオガマは咲いていた。早く花を終えて、森林管理署が来る前に、種を蒔いてくれ、と声をかけた。

 他の植物に半寄生するそうだが、周りにはいろいろな草が生えているので、半寄生主は分からない。