山林の四季

山林の自然の移り変りを楽しみながら、暮らしています。

フユイチゴ

2014-01-19 22:15:30 | 山林
 厳冬の山林で、元気なのがフユイチゴ。晩秋に花を見たが、花は確実に実に変わっている。萼に包まれている実を覗いたら、赤い色が見える。もう少ししたら、実が現れるだろう。食料の乏しい厳冬に、鳥たちに良い餌を提供してくれる。鳥にとって、有り難い木だ。

 一番寒い今の山林は彩りが少なく簡素だが、蚊や虻がいず、道に張り巡らされるジョロウグモがいないので、歩きやすい。怖い蝮の心配が要らないのも有り難い。

 

ヘクソカズラの実

2014-01-11 22:49:28 | 山林
 黄褐色の小さな実が目に入る。随分地味な色の実だ。これが、花の芯が鮮やかな赤色のヘクソカズラの実だということは、野草に興味を持たない人には分からないだろう。鳥に食べられることを待っているのだろうが、鳥に容易に見つけてもらえるのかな。食べてくれる鳥を選別するための色なのかな、と思っている。

 

藤と闘った樹

2014-01-07 22:13:57 | 山林
 藤は直立できないので、他の植物にからまないと生きてはゆけない。からまれた樹にとっては大いに迷惑である。

 藤にからまれて変形してしまった樹を見ることは少なくない。からまった樹を変形させてからまると、雌ねじと雄ねじの関係になるので、からまられた樹が伸びて行くと、藤は引っ張られる。弱い樹だと伸びることを阻害されて陽光を受けられる大きさになれず、枯れてしまうことがある。
 
 でも、強い樹は藤を引きちぎって枯らしてしまい、うるさい奴から解放される。醜く残った形は恰好悪いが、強さの印として我慢だな。