山林の四季

山林の自然の移り変りを楽しみながら、暮らしています。

テリハノイバラの実

2012-11-27 21:32:05 | 山林
 地上を3mも這っているテリハノイバラを見つけた。伸びている小さな枝枝には、赤い実が付いている。鳥が見つけたら、嬉しいだろうな。

 春には良い花の香りで虫を呼んで受粉し、晩秋には赤い色で鳥を引きつけて実を食べて貰って種を敷衍させる。着実な植物の営みだ。

 

 テリハノイバラの実

蜂の巣

2012-11-19 21:13:12 | 山林
 山林の中に一ヶ所、ヒガンバナが生えている。そのヒガンバナは周りに仲間がいず、種で増えないヒガンバナがどうしてそこに生えているか、不思議に思っている。昔、誰かが球根を持って来て埋めたのかも知れない。ずっとそこにいて貰いたくて、周りの木の枝を切って日照を確保してやっている。

 10月3日にそのヒガンバナを見に行った。周りにアオキが茂っているので、枝を切って日当たりを良くしようとしたら、尻に痛みを感じた。蜂に刺されたなと思い、探ったら蜂の巣があり蜂が飛んでいた。少し離れたら、向かってくる様子がなかったが、離れた方が安全なので何もせず帰った。

 今日、寒くなったから蜂はいないと思って見に行った。蜂の巣は空だった。見事な巣なので、アオキの葉ごと取ってきた。巣は葉の中心の葉脈にしっかりと付いていて、葉が雨を防ぐ屋根の役をするように巣の大きさを決めていることが分かり、感心する。

 

リンドウ

2012-11-14 10:59:40 | 山林
 リンドウは日向の好きな草のようだ。昨年リンドウが生えていた場所は萱が生い茂り、リンドウは居なくなってしまった。その代わり、少し離れている日当たりの良い場所に移って今年は幾株も咲いた。これまでも、このようにして場所を変えて、絶えることなく成育している。

 リンドウの種子には羽が付いているので、風に乗って好きな場所へ行けるようだ。

 リンドウが年の最後に咲く花で、春まで野草の花とはお別れ。つまらない。

 

 リンドウ

ツルリンドウ

2012-11-12 14:58:25 | 山林
 ツルリンドウはつる性のリンドウ。巻き付き相手がいない場所に生えた個体は、地面を這って暮らさなければならない。そんなツルリンドウに出会った。

 赤い実が付いていて、草むらの中から目に付いた。実の先端にちょび髭のような突起物があって、可愛らしい。花柱が残っているのだそうだ。

 

センブリ

2012-11-07 11:00:19 | 山林
 センブリは千回振っても苦いと言うことから名が付けられたようだ。東京から疎開でおじいさんの家に来た時、いろりの部屋の梁に小さな草の束が吊してあり、「にがと」と言い、胃の薬になると教わった。それを煮出した汁を飲んだら、ひどく苦かったことを覚えている。

 センブリは歩く山の一ヶ所だけに生えていて、毎年成育している。周りの環境が変わって生えなくなるのが心配だが、今のところどうにかなっている。白い地上の星のような花だ。

 

アワコガネギク

2012-11-05 15:28:11 | 山林
 黄色のキク属の花がリュウノウギクに続いて咲き出した。キク属だから葉を揉むと菊と同じ匂いがする。黄金の泡にたとえた名前が良いな。

 採石場跡の高い崖下に咲いている。あの地震の日、大きな石が落下してアワコガネギクの辺りに落ちたので、花を見るため近づくのは怖い。今日も震度2があった。