今日の一言

日々の生活の中で見つけた「なぜ・なに」について書いています。

ドクター シーゲル

2024-04-01 19:22:31 | Weblog

 長男の誕生日にお祝いメッセージをメールで送ろうと、その文面を考えている時にある事を思い出しました。

 結婚してから半年後に渡米して、そこから私のアメリカでの留学生活が始まりました。そして帰国を控えた半年前に家内のお腹に赤ちゃんがいる事が分かりました。アメリカで加入していた医療保険の会社に問い合わせると、まずは居住地区に近い産婦人科を受診するように勧められました。どのような病院だろうかと思いつつ、指定された住所に向かいました。すると、

 これはgoogle map の street viewからの写真ですが、右側に写っている一見普通の家のように見える茶色の建物が私の居住地区に一番近かった産婦人科クリニックです。中に入っても、病院という感じはなく普通の一軒家という感じでした。

 担当してくれたのは男性医師のシーゲル先生でした。背が高く優しそうな先生で安心したのを覚えています。当時私は家内の症状が心配でシーゲル先生にいろいろ質問をしました。しかし先生はいつも「That’s good sign.」と言うので逆に心配になったものです。その後は定期的にここのクリニックに通い、帰国してから長男は日本で元気に生まれました。

 久しぶりにシーゲル先生の事を検索すると、ワシントン界隈では何度もベストドクター賞を受賞しているようでした。写真を見る限りすっかりお年をとられているようですが、その優しそうな表情は変わっていないようでした。

 さて実は私の誕生日は長男と近いのですが、先日自分の誕生日に母と会った時にこう伝えました。「私を元気に産んでくれてありがとう」、母は少し驚きつつも少し照れていたように見えました。私は偶然にも自分の子供たちが生まれる瞬間に、妻に立ち会う事ができました。2人とも週末の早朝に生まれたためです。その時の大変さと感動は今も忘れません。2回とも生まれた瞬間に、両目から滝のように涙があふれました。K先生、その節は大変お世話になりました。ところで誕生日とは自身の記念日であると同時に、親にとってもとても思い出深い日でもあるのですね。自分に子供が出来てからその事を実感しました。だから自分の誕生日には、必ず親に感謝の言葉を伝えています。

 先日ある患者さまが、自分はまだまだ元気なので自分の年齢の7掛けで考えているとおっしゃっていました。私もまもなく還暦を迎えますが、今の所は健康でいられるのでその方の意見に従って40才代の感覚でいたいなと思います。

 な