Entre ciel et terre

意訳して「宙ぶらりん」。最近、暇があるときに過去log整理をはじめています。令和ver. に手直し中。

第71冊『飛ぶ教室』

2010年01月23日 | 本(小説など)

いやー、久しぶりに良い小説を読んだ。これは個人的にツボに入るくらい好きな作品になりそうだ。
ドイツのギムナジウム(寄宿学校)でおこるたくさんの悲喜劇が、ストーリーのあらすじなんだが、そこには本の帯にあるように、友情、勇気、信頼、そして正義が巧みに散りばめられているといえる。ぜひ、教職を目指す人に読んで欲しいと思った。そしてクリスマスにも、実はピッタリな本だったということに読んでから気づいた管理人でありましたとさ。

ふと、読んでいてヘッセの『車輪の下』とかヒルトンの『チップス先生さようなら』とかも思い出した。最近のもので言えば『ハリポタ』といったところでしょうか。学校文化の側面から、今読んでも十分に面白く、勉強となる一冊でした。

「ただね、大切なことに思いをはせる時間をもった人間が、もっとふえればいいと思うだけだ」(p.160)



(図書案内)
・ケストナー『飛ぶ教室』丘沢静也訳、光文社古典新訳文庫、2006年.


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