訃報が流れました。
どのシーンを切り取っても芸術品という奇跡の映画「男と女」
しかしその最大の価値は1966年の彼女を記録したことにあると思われます。
何度見ても胸が締め付けられるラストの抱擁シーン。
男の胸に顔を埋めながら、微かに寄せる眉間の皺が万感の思いを観る者に伝えます。
彼女は、そういう演技ができる人でした。また自分をそういう演技が似合うアイコンとして保っていました。
あの作品が2024年に封切られたらどうなるでしょう。
もし最大級の評価が得られなかったとすれば、それはあの作品のせいではなく、我々が劣化したからに違いありません。
合掌。