ロジックー理論 押しの強さ

2013-09-11 17:25:32 | 文化

   ロジックー理論 押しの強さ

 

 

ロジック(logic)-理論と聞くと、何やら難しいことのように思われるかも知れません。

押しの強さと書けば、何となく解かっていただけるのではと思う。

日本人は歴史を歩んでくる過程で、身につけたのが和合、和睦である。この精神で文化を引き継いできたし、現代の世の中でも、この精神は生かされている。

一方、西洋諸国はどうか?

狩猟民族で移動する文化、強気が弱気を飲み込む文化であった彼らは、和睦や和合よりも論争、競争を生き抜いてきた歴史と文化がある。

西洋の革新、革命は多大の犠牲や争いで片がついてきた、あのアメリカの南北戦争がよい例ですね、

争う、必要とあれば武力でぶつかり勝利を手にする。

日本人は話し合いで問題解決する習性、西洋は争いで片をつける、真逆の方法でそれぞれが歴史を歩いてきた。

さて最近遭遇した面白い話しをしましょう。

tiger60が米軍施設内で仕事中(米船舶)、一等航海士が仕事を終えカメラバッグを肩に下げて外出するのに出会う。

近くまで写真を撮りに行くとのこと、20分くらいしてまた戻ってきたので、不思議に思った。

その後を追って、軍の日本人警備担当がやって来た、どうやら基地内でカメラで写真を写したのが監視カメラで見られたようだ、この場合当然警備当局が詰問に来る。

軍の警備担当でも日本人、英語での会話、特にこのような問題の英語での意思疎通が心もとない。

tiger60が通訳として間に入る、

基地内で写真撮影は禁止なのだ、警備事務所で上役に説明するようにと言われる、

一等航海士は写真は撮ったが自分の所属する船を取ったので、悪いことはしていないと主張、この船は民間船舶会社から米軍が貸切契約している専用船である。

来年の会社のカレンダー用に自分の船を撮影するのは問題ない、船の警備担当者でもあり、一等航海士でもある俺の言うことが正しいと一歩も引かない。

基地警備担当は基地内でカメラを持つことは不審者と考える、カメラを持つことが禁じられていると言う、

一等後悔士も負けていない、「そんなバカな!」、

船長初め、船員全員がカメラを持っている、携帯やアイフォンなどにもカメラ機能がついている、それのどこが違反なんだ、そんな規定があるなら文書でみせろと主張。

カメラの写真を警備担当に見せる、船だけの写真しかない、基地内の施設が写っていない、

これで警備担当も引かざるを得ない。

一等後悔士の勝ちである、

tiger60は感心した、自分の信じる道を曲げない、この闘争本能は大したものだと思った。

一等後悔士の頭の良さ、冷静なケンカの仕方を学んだ、

自分の船は自分の慣れた舞台、土俵と同じである、

その舞台の主人公は俺だと主張する、

そんな規則は聞いていないと突っぱねる、

そんなことなら、文書で証明しろ、

と自分の有利な展開をする狡猾さに舌を巻いた次第。

このケースなら、日本人だと、すぐ降参して謝る、謝れば許された日本文化の特性とは違うのだ、謝ったらすべてお終いになる西洋社会とは違うから、どううしようもないのも分かる。

これこそが西洋社会のロジックである、論理で勝つのだ。このような社会では強者が生き残るようになっている、今でも変わらない世界だと思う。

日本人に欠けていたのは、このロジックである、頭は良いが、押しの一手が苦手な日本人、今の国際社会では損をすることが多いですね。

阿部総理になり、その様相が少し変わりつつある、積極性が出てきた、国際政治や紛争でも後ろに引かない信念がある、オリンピックの決定でもその積極性があったからこそ獲得した。

経済の復活、自信の復活、悪乗りしてはならない理性心を持ち、日本が国際社会に進めば多くの賛同を得られると思う。

元来、行儀が良い日本人、奥ゆかしさが行き過ぎた日本人、過去を反省し過ぎた日本人、経済が少し落ちただけで自信を失せた日本人、実際はそんなに経済も落ち込んでいなかったと目覚めた日本人、戦争後の焼け野原状態からたったの15年で復活して世界を驚かせた日本人、世界経済に類を見ない超デフレを凌いだ日本人、東北であれだけ被災しても立ち上がる日本人、災害にあっても冷静で暴動を興さない日本人.........。

こんなに上げれば素晴らしい日本人、

たったひとつ欠けていた、ロジックー理論、

押しの強さなのだ!

理由は日本人自身が自分の持っている良さを分かっていない、見ることが出来ないから、そうなるのだ。自信の源を見ていない、きずいていないからだ。

今後は変わっていくだろう日本人、多いに期待したい。

今日のブログは最近、遭遇して感心した西洋社会のロジック理論、長年米軍勤務で時々目撃していたロジック理論の場面、側でみるのも興味深いし、どんな展開、結末になるだろうとの期待感いっぱいである。日本社会ではあまり見られない光景だ。日本と西洋の文化、歴史、思考方法の違いを見るのも面白い。

tiger60

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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