あぁ、血婚式!
新郎の指輪
昔友人の結婚式があり、参列した。宴も進みいよいよ結婚指輪の交換の儀式、会場のみんなが見つめる中、指輪が新婦の左手のくすり指に入った、次に新郎の番、新婦が新郎の左手のくすり指に指輪をいれようとしているが、戸惑っている様子、tiger60は目前で見ていたのでその詳細が分かった。
新郎が太ってしまって、指輪が入りにくいので、さぁ、大変だ!どうしようと焦っている。
新郎の同級生であるtiger60は指と肩の力を抜いて、入れて見たらとこっそり声をかけた。
新婦は力をこめて、グィと指輪を入れた。入った、司会者が両人の手を上げさせて会場から喝采が起こった。披露宴も終わり、ホテルに戻り、新郎の指輪の手が痛いのに気づく。
赤く少しうっ血している、指輪が取れない、お湯や石けんをつけても取れない。
くだんの同級生から後日聞いたら、新婚初夜どころではないくらい指の痛みにうなされていたらしい(笑)。
うっ血した指はルビーの指輪の歌ならぬ悲惨な状態だった。
翌日消防署に電話して相談したら専用の指輪カッターがあるらしいので、消防署で切ってもらったそうだ。指輪注文の時より太ってしまったのが原因だった笑えぬ話しでした。
台風の花嫁
妹が結婚することになった、兄としてはいろいろ手助けしたいところ。予約、打ち合わせすべての準備が整った。
運悪く、沖縄地方に夏の台風が来ることになった、結婚式当日、決行するしかない、延期も考えたが外国航路に乗った身内がいる間にやるしかないとか、離島から親族が駆けつけているとかもろもろの事情で決行することとなった。
式が始まる10分前に新郎が慌てた、兄貴、すまないが靴を貸して暮れという?
挙式は神前だったのでタビと和ぞうりでやったが、披露宴は洋装の靴なのだ、朝家を出る際にゾウリで来ているのだ、全く呆れる新郎だった。
こちらの靴を履いた、画体は新郎が大きいので足のサイズも多きい、靴が無くて裸足の新郎姿よりは狭い窮屈な靴ながらマシだと無理やり履いた。
ではこちらはどうなるか、台風の中、家まで車を飛ばして靴を取ってきた。
会場に戻ったら、宴も順調に途中まで進んでいたので安堵したのもつかの間、停電になった!
台風が原因の停電、会場は真っ暗である、会場の人がろうそくを各テーブルに置いて、薄暗がりの中で宴の進行をやるしかなかった。
10分くらいすると会場が異常に暑いのに気がついた、時は夏場、空調も停電で止まったようだ。今度は熱地獄だ!
窓を開ければ台風の突風が吹き込み、灯したろうそくの火をかき消すので、窓をしめて客全員が汗をたらたらしながら披露宴を進めた、まさに疲労宴になった。
人間って不思議だと思った、このような暑い恵まれない状況になると会場のみんなの気持ちが一つになり、宴が盛り上がるのだ、余興に笑い、暑さと大事な結婚式に台風の停電に遭遇した新郎と新婦の気持ちを思い、宴が盛り上がった。
余興も後半、新郎のおじぃちゃんが、張り切ってサンシンを弾き歌を歌うという、予定していることだが、一曲だけである。
この元気なオジィちゃんは三曲連続で歌ってしまった、途中司会者がやんわりと、止めようとしたが、完全無視して歌い続ける、もう自分の世界に酔いしれて司会者の制止も聞こえていなかったかも知れない。
別の孫が舞台上に来て、制止しても終わらない、全員大爆笑。なので幕を強制的に閉めたが、弾きたりないないのか、歌い足りないのか、幕がしまってからも1分間くらいサンシンと歌らしきものが聞こえた。
ここまで進めば面白い披露宴である、疲労宴にならなくて良かった。帰る招待客を見ると、全身汗が流れて女性客などは化粧が流れて黒い滝の線模様になって歌舞伎役者張りなっている女性もいたが、みんな満足気に笑っていた。
台風下の結婚式もいいもんだと思った。何が幸いするか分からないのが、人生である。
昼間の挙式はテレビの取材班が撮影して、沖縄の台風での結婚式と全国放映のニュースに流れた、それを見た新婦の姉は自分の妹が沖縄で結婚式を挙げたのを始めて知った。準備のどさくさで、本土に嫁いだその姉に知らせるのを忘れていたのだ。
後で妹は姉からしかられたようだ。
今、この妹夫婦はいろいろなことを乗り越えて幸せに暮らしている。人生とは面白いと知ったものでした。いろいろな人間模様があるのも面白い。
今日のブログは結婚式、それもドタバタの結婚式を描いた。こんなハプニングがあるから面白いですね。なにかあれば嘆き悲しむか、楽しむかの気持ち一つで人生が変わってくることを痛感しました。泣くも人生、笑うも人生!人間の一生はたった一回、ならば笑いましょう、なにごとも笑い飛ばすのがいい。ブロガーのみなさんはどうでしょうか?
tiger60