[東京 30日 ロイター] 総務省が30日に発表した10月の家計調査によると、全世帯(単身世帯除く2人以上の世帯)の実質消費支出は前年比0.4%減となり、5カ月ぶりに減少した。実額は28万7433円。
ロイターが民間調査機関に行った聞き取り調査では、前年比0.6%減が予測中央値だった。
項目別にみると、諸雑費、自動車等関連費用、食料が全体を押し下げた。諸雑費はたばこ増税に伴う消費の手控えで支出が減少。自動車等関連費用はエコカー購入補助金制度の終了により支出が減少した。食料は天候要因を背景とした野菜の値上がり、品薄が影響した。一方、12月から家電エコポイントがほぼ半減する予定であることから、テレビを含む耐久財の駆け込み需要が始まり、支出増加に寄与したという。
総務省は消費の基調について「緩やかながら回復しているものの、先行きは注視が必要」として、判断を据え置いた。
季節調整済み全世帯消費支出は前月比0.9%減だった。勤労者世帯の実収入は実質で前年比7.2%増となり、2007年6月(同7.6%増)以来の高い伸びとなった。子ども手当が含まれる「他の社会保障給付」の受給額が前年に比べ大幅に増加したことが寄与した。
平均消費性向は季節調整値でみると70.2%で、前月に比べ4.7ポイントの低下となった。
(ロイターニュース 武田晃子)
【関連記事】
9月全世帯の実質消費支出は前年比変わらず
UPDATE1: 8月全世帯実質消費支出は前年比+1.7%、エコカー駆け込み需要で3カ月連続増=総務省
7月全世帯の実質消費支出は前年比+1.1%、2カ月連続増
6月全世帯の実質消費支出、ボーナス効果で3カ月ぶり増
5月の全世帯実質消費支出は‐0.7%、2カ月連続減
ロイターが民間調査機関に行った聞き取り調査では、前年比0.6%減が予測中央値だった。
項目別にみると、諸雑費、自動車等関連費用、食料が全体を押し下げた。諸雑費はたばこ増税に伴う消費の手控えで支出が減少。自動車等関連費用はエコカー購入補助金制度の終了により支出が減少した。食料は天候要因を背景とした野菜の値上がり、品薄が影響した。一方、12月から家電エコポイントがほぼ半減する予定であることから、テレビを含む耐久財の駆け込み需要が始まり、支出増加に寄与したという。
総務省は消費の基調について「緩やかながら回復しているものの、先行きは注視が必要」として、判断を据え置いた。
季節調整済み全世帯消費支出は前月比0.9%減だった。勤労者世帯の実収入は実質で前年比7.2%増となり、2007年6月(同7.6%増)以来の高い伸びとなった。子ども手当が含まれる「他の社会保障給付」の受給額が前年に比べ大幅に増加したことが寄与した。
平均消費性向は季節調整値でみると70.2%で、前月に比べ4.7ポイントの低下となった。
(ロイターニュース 武田晃子)
【関連記事】
9月全世帯の実質消費支出は前年比変わらず
UPDATE1: 8月全世帯実質消費支出は前年比+1.7%、エコカー駆け込み需要で3カ月連続増=総務省
7月全世帯の実質消費支出は前年比+1.1%、2カ月連続増
6月全世帯の実質消費支出、ボーナス効果で3カ月ぶり増
5月の全世帯実質消費支出は‐0.7%、2カ月連続減