鳩山首相の所信表明演説 「あいまいさ」と「甘さ」目立つ
2009.10.26 14:34
鳩山由紀夫首相の初の所信表明演説からは、政権交代を成し遂げた高揚感と「友愛」にかける首相の強い思い入れは感じられるものの、諸施策に関する具体的言及は乏しい。残念ながら日本が置かれた厳しい国際環境への危機感もあまりうかがえない。
演説作成にあたり「役所の要望は極力抑え、国民の心に響くメッセージにしたかった」(政府高官)という意気込みは理解できる。だが、通例の1・5倍という12905文字を費やした割には、抽象的で焦点がぼけた印象だ。
例えば「何よりも、人のいのちを大切にし、国民の生活を守る政治」を掲げているが、これは当たり前すぎてことさら強調する意味が分からない。「大きな政府とか小さな政府とか申し上げるその前に」という表記も、どこを目指したいのか方向性が見えない。
あるいは、1月のオバマ米大統領就任演説にある「今日問われるべきなのは、政府が大きすぎるか小さすぎるかではない」との言葉を意識したのかもしれない。しかし、オバマ演説は同時に国民に「忠誠や愛国心」を求め、義務を果たすことが「市民権の代価」であるとも指摘している。上面だけをまねても、本質があまりに違う。
これだけ長い所信表明演説の中で、教育についてほとんど何も触れられていない点も気になる。その半面、日教組のドンと呼ばれる民主党の輿石東参院議員会長(幹事長職務代行)のキャッチフレーズである「『居場所』と『出番』」は盛り込まれている。
そして、特に懸念されるのが外交・安全保障に関する部分だ。民主党の政権公約(マニフェスト)通り「対等な日米同盟」をうたい「日本の側からも積極的に提言」する関係を目指すとしているが、それには日米同盟の片務性をただす必要がある。端的に言えば「集団的自衛権の行使を可能にする以外にない」(首相経験者)が、鳩山首相にその考えはないようだ。
東アジア共同体構想は高らかに主張するが、喫緊の課題である米軍普天間飛行場の移設問題に関しては「在日米軍再編については」と表現をぼかした上で「真剣に取り組む」とあるだけだ。日本は何もせずに“いきがる”一方、「大統領には分かってもらえる」(政府高官)といった、甘えの姿勢すらうかがえる。
だが、米国は契約(日米合意)を重視する冷徹な国だ。演説からは、改めて鳩山首相の危うさが浮き上がってくる。(阿比留瑠比)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091026/plc0910261437008-n1.htm
少女マンガのシーンみたい」鳩山元総務相、兄の所信表明を酷評
2009.10.26 19:02
自民党の鳩山邦夫元総務相は26日、兄の鳩山由紀夫首相の所信表明演説を「若い女性向けの少女マンガのシーンみたいな話ばっかりだ」と酷評した。
また、「兄弟だから1、2割は共感するが、あとはただの美辞麗句だ。辞書の中から美しい言葉ばかりを全部引っ張ってきたような作品だ」「社会主義政権を美辞麗句で表現したのが今日の所信表明演説で、兄の本意だとは思えない。兄は社会主義者ではないから」などと皮肉交じりの批判も展開した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091026/stt0910261904007-n1.htm
与野党 所信表明に評価と批判
10月26日 17時37分
26日に衆参両院の本会議で行われた鳩山首相の初めての所信表明演説について、与党は「理念を明確に伝えた」と評価する一方、野党からは「感傷的で具体性に欠ける」と批判の声が上がりました。
民主党の小沢幹事長は、記者会見で「非常にいい、立派な、すばらしい所信表明演説だったと思う」と述べました。また民主党の輿石参議院議員会長は記者団に対し、「鳩山総理大臣は、みずからが掲げる『友愛政治』について、『政治には弱い立場や少数の人々の視点が尊重されなければならない』と述べるなど、官僚的なことばを使わず、自分の信念と理念を明確に国民に伝えたのではないか。今後、こうした理念に基づいた政策を実現するため、政権与党として、鳩山内閣が力を発揮できるよう全力を尽くしたい」と述べました。一方、自民党の谷垣総裁は国会内で記者団に対し、「長いだけで感傷的な演説であり、具体性に乏しかった。どの方向に日本を引っ張っていくのかというビジョンについて、明確なメッセージはなかった。経済の成長戦略はどこにあるのか。また、官僚支配の打破というが、日本郵政の社長人事との関係など、ふに落ちない点が多くあった。代表質問や予算委員会の質疑で明確にするよう、問いただしていきたい」と述べました。また、谷垣総裁は「議場の雰囲気は、ヒトラーを支持する若者が、ヒトラーの演説に賛成しているような印象を受けた」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013367741000.html#
首相所信表明演説 「夢遊者」? 随所に甘い認識
10月26日23時51分配信 産経新聞
「各役所の(政策要求の)羅列みたいな昔ながらの所信表明はやりたくなかった。具体的なところに欠けるといわれたらその通り。今回は私の政治人生、首相として何をやりたいかを知らせる目的で行った」
鳩山由紀夫首相は26日夕、初の所信表明演説を終えた感想を記者団に、こう機嫌よく語ってみせた。
52分間にも及んだ大演説からは、政権交代を成し遂げた高揚感と「友愛」にかける首相の強い思い入れは伝わるものの、諸施策の具体的言及は乏しかった。日本が置かれた厳しい国際環境への危機感も残念ながらうかがえない。
通例の1・5~2倍という1万2905文字数を費やした割には、話は抽象的で印象に残らない。
教育分野がほとんど何も触れられていない点も気になる。その半面、日教組のドンと呼ばれる民主党の輿石東(こしいし・あずま)参院議員会長のキャッチフレーズである「居場所と出番のある社会」はしっかり盛り込まれている。
鳩山首相は演説で「官僚依存」を排した政治主導を掲げたが、日本郵政の社長人事で「官僚の中の官僚」といわれた元大蔵事務次官を起用したことへの説明はなく、理念と現実は整合性がとれないままだ。
「鳩山政権の政策にマクロ経済の観点はない」。ある民間エコノミストがこう言い切る通り、鳩山首相は経済政策に関しても「人間のための経済へ」などと抽象的な表現に終始した。
一応の成長戦略としては、内需中心の成長を主張して医療・介護や農林、観光などで「産業を育て新しい雇用と需要を生み出す」と指摘するが、前政権が打ち出してきたものに比べ新味はない。必要な財源も明示されなかった。
一方で財政再建については「財政のあるべき姿を明確にした上で、財政再建の道筋を検討する」と時期やメドを語らず、債務削減にも言及しなかった。国の債務残高が、約860兆円と先進国でも最悪水準に達している中で、平成22年度予算の概算要求が過去最大の95兆円超に膨らんだことへの危機感は示さなかった。
また、懸念されるのが外交・安全保障に関する感覚だ。民主党の政権公約(マニフェスト)通り、「緊密で対等な日米同盟」をうたい、「日本の側からも積極的に提言」する関係を目指すとしているが、どのような提言をするか言及しなかった。さらに、日米同盟をいかに担保するかという視点もなかった。
「むすび」では「(自然災害時には)アジア近隣諸国の人々が、日本をなんとか救おう、日本に暮らす人々を助けよう、日本の文化を守ろうと、友愛の精神を持って日本に駆けつけてくれるような、そんな魅力にあふれる、諸国民から愛され、信頼される日本をつくりたい」と切々と訴えた。
「無血の平成維新」「戦後行政の大掃除」と、勇ましい言葉で夢を描くのは自由だが、あまりにも現実から遊離してはいないか。民主党の小沢一郎幹事長側近として知られる平野貞夫元参院議員は雑誌「月刊日本」11月号で、首相について次のように評している。
「そのときの守護霊によってその行動は変化する。一見ブレたように見えることをブレたと考えては、彼の行動はとらえられない。彼は、いわば意識的『夢遊者』といってもいい」
だが、この危機の時代の宰相に求められるのは、もっと地に足のついた現状認識とそれに基づく実行力ではないか。政権党として臨む臨時国会では、鳩山首相に具体的かつ現実的な答弁と論戦を期待したい。(阿比留瑠比、坂本一之)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091026-00000621-san-pol
<鳩山由紀夫は「夢遊者」ー平野貞夫>
聞き手 普天間の問題をはじめ、鳩山首相にはブレがあるようにみえる。
平野氏 鳩山由紀夫という人の性格は、ブレるとかブレないとか、あるいは頑固か柔軟かとか、通常の人の性格分析ではとらえきれない。ここにこそ、鳩山政権の特徴があるのだ。良く言えば彼の守護霊、悪く言えば背後霊、つまり彼を操っているエトヴァス(或るもの)が、悪戯をしていると考えたらどうか。本来ならば、彼は普通の科学者なのだが、そのときの守護霊によってその行動は変化する。一見ブレたように見えることをブレたと考えては、彼の行動はとらえられない。彼は、いわば意識的「夢遊者」といってもいい。
「月刊日本」11月号 / 平野貞夫「小沢一郎は歴史を変える政治家になれ!」より
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/1289195/
小口献金でも無断で名前…首相の資金管理団体
鳩山首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」の偽装献金問題で、政治資金収支報告書の寄付者欄に無断で名前を記載された人の一部が、寄付者名を記載しなくていい小口献金でも、会計帳簿に名前を使われていたことがわかった。
同会が開催した政治資金パーティーの収入についても、報告書には過大に記載していたことが判明。いずれも鳩山氏の個人資産を充て、個人献金やパーティー券購入があったように装っていたとみられる。東京地検特捜部も同様の事実を把握し、政治資金規正法違反(虚偽記入)に当たる可能性があるとみて捜査している。
複数の関係者によると、実際に献金していないにもかかわらず、「寄付者」として収支報告書に名前を記載された人の中には、別の年に5万円以下の小口献金の「寄付者」として、会計帳簿に名前が記入されていた人がいた。
名前を使われた1人は、2002年以降、毎年のように「寄付者」となっていたが、年によっては10万円以上の寄付者として収支報告書に登場したり、1万~5万円の小口献金の寄付者として会計帳簿に記載されたりしていた。読売新聞の取材に「寄付したこともないし、領収書ももらっていない」と憤りを表した。
同法は、政治団体に対し、小口献金を含めたすべての寄付者の氏名、住所、金額などを、会計帳簿に記載するよう義務づけており、虚偽を記入した場合は3年以下の禁固などの罰則がある。
一方、同会はパーティー収入も過大に記載していた。同会は04~08年、「鳩山由紀夫サイエンスフォーラム」を毎年1回、東京都内で開催。各パーティーの参加者は422~567人で、収入は4224万~5784万円と記載され、5年間の総額は計2億4868万円に上る。
ところが関係者によると、収支報告書に記載されたパーティー券収入は、実際の収入より年間数百万円多かった。不足分は偽装献金と同様に、鳩山氏の個人資産が充てられていた疑いが強い。
鳩山氏側の調査では、同会で実際には献金していない人を「寄付者」と偽ったケースは05~08年の4年間で総額約2177万円。5万円以下の小口献金は04~08年の5年間に計約1億8000万円が計上されているが、会計担当だった元公設第1秘書(解任)は「首相の個人資産を充てた」と認めている。
パーティー券収入でも新たに問題が発覚したことで、同会の収入全般に不正が及んでいた疑いが強まった。特捜部は同会から帳簿類の提出を受け、同会の経理処理全般について捜査を進めている。
(2009年10月28日03時21分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091028-OYT1T00110.htm
「首相の答弁は格調高く」官邸が官僚に答弁づくり指示
2009.10.27 02:00
首相官邸が鳩山由紀夫首相や平野博文官房長官らに対する臨時国会での質疑について、各省庁に「答弁メモ」を作成するよう指示していたことが26日、共同通信が入手した内部文書で分かった。指示は問答づくりを官僚に丸投げする内容となっている。
民主党の小沢一郎幹事長が官僚の国会答弁を禁止する構えをみせるなど、政府・与党が掲げる「政治主導」と逆行する動きで「脱官僚依存」は看板倒れとの声も出そうだ。
文書は内閣総務官室の名前で、先週末に各省庁に出された。首相や官房長官、官房副長官の答弁について文書は「これまで通り(麻生政権と同様に)各省庁の協力をお願いする」と記載。首相答弁では「首相にふさわしい格調高い表現」にするよう要求した上で「質問の趣旨を踏まえた簡潔な内容」にし、「結論を先に述べる」と、文書の書き方を指南した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091027/plc0910270201004-n1.htm
「答弁メモ」作成指示文書
2009.10.27 02:00
・鳩山首相や平野博文官房長官らの臨時国会での答弁メモづくりで、各省庁にこれまで通り(麻生政権と同様に)協力するよう指示。
・議員の質問と首相らの答弁を並べて文書にまとめるよう指定。
・首相答弁を格調高く、簡潔な表現にするよう要求。
・答弁に関係する与党3党の政策合意や民主党の政権公約を資料として添付するよう注記。
・答弁してはいけない内容を記すよう指示。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091027/plc0910270200003-n1.htm
民営化で更迭の元局長、郵政改革推進室長に“復権”
政府は27日、郵政民営化見直しを担当する内閣官房郵政改革推進室(郵政民営化推進室から名称変更)の室長に、同日付で元総務審議官の清水英雄・ゆうちょ財団理事長を起用する人事を発表した。
清水氏は旧郵政省出身の元キャリア官僚で、小泉内閣時代の2005年5月、郵政民営化関連法案に非協力的だったことなどが問題視され、郵政担当の「郵政行政局長」から事実上更迭された経歴を持つ。郵政民営化の見直しなど、小泉構造改革路線からの転換を掲げる鳩山内閣の発足に伴い、“復権”を果たした形だ。
平野官房長官は同日の記者会見で「郵政改革の経緯と中身を一番よく知っている」と起用の理由を説明し、「(郵政を)国営に戻すということでは決してない」と述べた。
(2009年10月27日20時18分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20091027-OYT1T01010.htm?from=main6
再就職先に地方自治体も 社保庁分限免職で厚労相
長妻昭厚生労働相は27日、来年1月に社会保険庁が日本年金機構に移行することに伴い、民間の解雇に当たる「分限免職」の可能性がある社会保険庁の職員数百人の再就職先について、地方自治体に採用してもらうよう働き掛ける方針を固めた。
分限免職処分の期限は12月末に迫っているが、再就職先が決まった職員はわずか数十人。官民人材交流センターを使ったあっせんも難航しており、選択肢に加えることにした。しかし、地方自治体は国以上に職員数の削減が進んでいるとの見方もあり、一定の成果が上げられるかは微妙な情勢となっている。
社保庁は、職員による政治家らの年金記録のぞき見など不祥事が相次いだため、自公政権が昨年7月、懲戒処分歴がある職員を年金機構に採用しないことを閣議決定。長妻氏も閣議決定を踏襲し、分限免職回避に全力を挙げる方針を示していた。
2009/10/27 23:19 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102701000950.html
2 :名無しさん@十周年:2009/10/28(水) 00:45:01 ID:/OEUYhUd0
すげええ!!!
新しい天下りの形だ!
3 :名無しさん@十周年:2009/10/28(水) 00:45:11 ID:I1h/CMZz0
自治労の操り人形www
4 :名無しさん@十周年:2009/10/28(水) 00:45:47 ID:gLDbbKQG0
自治労で責任を持って引き取るとか。
5 :名無しさん@十周年:2009/10/28(水) 00:46:15 ID:g6yEci3/O
長妻ふざけるな!
ハローワーク行かせろ!
木刀男、民主党本部に侵入容疑で逮捕
27日午後4時45分ごろ、東京都千代田区永田町のビルに入居する民主党本部に男が侵入し、木刀を振り回していると110番があった。警備員が男を取り押さえ、駆け付けた麹町署員が建造物侵入の疑いで現行犯逮捕、けが人はなかった。ビル8階の代表室にも入ったとみられるが、鳩山由紀夫首相は不在だった。
麹町署によると、男は自称山梨県在住のアルバイト相川哲一容疑者(24)で「民主党をやっつけたかった」と供述している。
相川容疑者はスーツにネクタイ姿で、エレベーターを使って民主党本部が入居するビル1階から党本部の受付がある7階に上がった。受付職員に長さ約60センチの木刀を見せてフロアを走り回り、廊下をうろついていたところを、警備員が取り押さえたという。
代表室には表札がなく、同署は相川容疑者が知らずに入ったとみている。
同党の職員によると、代表室内のパソコンのサーバーが壊されていた。抗議文などは持っておらず、同署が詳しい動機を調べている。
[2009年10月27日22時5分]
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20091027-560094.html
鳩山首相「村山談話を受け継ぐ」 オランダ首相に改めて表明
2009.10.26 22:48
オランダとの首脳会談前にバルケネンデ・オランダ首相(左)と握手する鳩山首相=26日午後、総理官邸(桐山弘太撮影)
鳩山由紀夫首相は26日、首相官邸で来日中のオランダのバルケネンデ首相と会談し、共同記者会見を行った。会見で鳩山首相は、先の大戦におけるオランダ人犠牲者に関して「村山談話を作ったとき(平成7年)に政権の中にいた人間として、この思いはしっかりと新しい政権の中に受け継がせていただく」と述べ、日本が侵略と植民地支配を謝罪した村山談話の踏襲を改めて表明した。
バルケネンデ首相は「過ぎ去った戦争の問題、強制売春の問題など、非常にデリケートな問題として両国関係に残っている」と指摘。その上で「だが、鳩山首相からはっきりとした立場表明と再確認をいただき歓迎している」と述べた。バルケネンデ首相のいう強制売春問題とは、インドネシアにおけるオランダ人慰安婦問題を指すとみられる。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091026/plc0910262249023-n1.htm
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/1291516/
2009.10.26 14:34
鳩山由紀夫首相の初の所信表明演説からは、政権交代を成し遂げた高揚感と「友愛」にかける首相の強い思い入れは感じられるものの、諸施策に関する具体的言及は乏しい。残念ながら日本が置かれた厳しい国際環境への危機感もあまりうかがえない。
演説作成にあたり「役所の要望は極力抑え、国民の心に響くメッセージにしたかった」(政府高官)という意気込みは理解できる。だが、通例の1・5倍という12905文字を費やした割には、抽象的で焦点がぼけた印象だ。
例えば「何よりも、人のいのちを大切にし、国民の生活を守る政治」を掲げているが、これは当たり前すぎてことさら強調する意味が分からない。「大きな政府とか小さな政府とか申し上げるその前に」という表記も、どこを目指したいのか方向性が見えない。
あるいは、1月のオバマ米大統領就任演説にある「今日問われるべきなのは、政府が大きすぎるか小さすぎるかではない」との言葉を意識したのかもしれない。しかし、オバマ演説は同時に国民に「忠誠や愛国心」を求め、義務を果たすことが「市民権の代価」であるとも指摘している。上面だけをまねても、本質があまりに違う。
これだけ長い所信表明演説の中で、教育についてほとんど何も触れられていない点も気になる。その半面、日教組のドンと呼ばれる民主党の輿石東参院議員会長(幹事長職務代行)のキャッチフレーズである「『居場所』と『出番』」は盛り込まれている。
そして、特に懸念されるのが外交・安全保障に関する部分だ。民主党の政権公約(マニフェスト)通り「対等な日米同盟」をうたい「日本の側からも積極的に提言」する関係を目指すとしているが、それには日米同盟の片務性をただす必要がある。端的に言えば「集団的自衛権の行使を可能にする以外にない」(首相経験者)が、鳩山首相にその考えはないようだ。
東アジア共同体構想は高らかに主張するが、喫緊の課題である米軍普天間飛行場の移設問題に関しては「在日米軍再編については」と表現をぼかした上で「真剣に取り組む」とあるだけだ。日本は何もせずに“いきがる”一方、「大統領には分かってもらえる」(政府高官)といった、甘えの姿勢すらうかがえる。
だが、米国は契約(日米合意)を重視する冷徹な国だ。演説からは、改めて鳩山首相の危うさが浮き上がってくる。(阿比留瑠比)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091026/plc0910261437008-n1.htm
少女マンガのシーンみたい」鳩山元総務相、兄の所信表明を酷評
2009.10.26 19:02
自民党の鳩山邦夫元総務相は26日、兄の鳩山由紀夫首相の所信表明演説を「若い女性向けの少女マンガのシーンみたいな話ばっかりだ」と酷評した。
また、「兄弟だから1、2割は共感するが、あとはただの美辞麗句だ。辞書の中から美しい言葉ばかりを全部引っ張ってきたような作品だ」「社会主義政権を美辞麗句で表現したのが今日の所信表明演説で、兄の本意だとは思えない。兄は社会主義者ではないから」などと皮肉交じりの批判も展開した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091026/stt0910261904007-n1.htm
与野党 所信表明に評価と批判
10月26日 17時37分
26日に衆参両院の本会議で行われた鳩山首相の初めての所信表明演説について、与党は「理念を明確に伝えた」と評価する一方、野党からは「感傷的で具体性に欠ける」と批判の声が上がりました。
民主党の小沢幹事長は、記者会見で「非常にいい、立派な、すばらしい所信表明演説だったと思う」と述べました。また民主党の輿石参議院議員会長は記者団に対し、「鳩山総理大臣は、みずからが掲げる『友愛政治』について、『政治には弱い立場や少数の人々の視点が尊重されなければならない』と述べるなど、官僚的なことばを使わず、自分の信念と理念を明確に国民に伝えたのではないか。今後、こうした理念に基づいた政策を実現するため、政権与党として、鳩山内閣が力を発揮できるよう全力を尽くしたい」と述べました。一方、自民党の谷垣総裁は国会内で記者団に対し、「長いだけで感傷的な演説であり、具体性に乏しかった。どの方向に日本を引っ張っていくのかというビジョンについて、明確なメッセージはなかった。経済の成長戦略はどこにあるのか。また、官僚支配の打破というが、日本郵政の社長人事との関係など、ふに落ちない点が多くあった。代表質問や予算委員会の質疑で明確にするよう、問いただしていきたい」と述べました。また、谷垣総裁は「議場の雰囲気は、ヒトラーを支持する若者が、ヒトラーの演説に賛成しているような印象を受けた」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013367741000.html#
首相所信表明演説 「夢遊者」? 随所に甘い認識
10月26日23時51分配信 産経新聞
「各役所の(政策要求の)羅列みたいな昔ながらの所信表明はやりたくなかった。具体的なところに欠けるといわれたらその通り。今回は私の政治人生、首相として何をやりたいかを知らせる目的で行った」
鳩山由紀夫首相は26日夕、初の所信表明演説を終えた感想を記者団に、こう機嫌よく語ってみせた。
52分間にも及んだ大演説からは、政権交代を成し遂げた高揚感と「友愛」にかける首相の強い思い入れは伝わるものの、諸施策の具体的言及は乏しかった。日本が置かれた厳しい国際環境への危機感も残念ながらうかがえない。
通例の1・5~2倍という1万2905文字数を費やした割には、話は抽象的で印象に残らない。
教育分野がほとんど何も触れられていない点も気になる。その半面、日教組のドンと呼ばれる民主党の輿石東(こしいし・あずま)参院議員会長のキャッチフレーズである「居場所と出番のある社会」はしっかり盛り込まれている。
鳩山首相は演説で「官僚依存」を排した政治主導を掲げたが、日本郵政の社長人事で「官僚の中の官僚」といわれた元大蔵事務次官を起用したことへの説明はなく、理念と現実は整合性がとれないままだ。
「鳩山政権の政策にマクロ経済の観点はない」。ある民間エコノミストがこう言い切る通り、鳩山首相は経済政策に関しても「人間のための経済へ」などと抽象的な表現に終始した。
一応の成長戦略としては、内需中心の成長を主張して医療・介護や農林、観光などで「産業を育て新しい雇用と需要を生み出す」と指摘するが、前政権が打ち出してきたものに比べ新味はない。必要な財源も明示されなかった。
一方で財政再建については「財政のあるべき姿を明確にした上で、財政再建の道筋を検討する」と時期やメドを語らず、債務削減にも言及しなかった。国の債務残高が、約860兆円と先進国でも最悪水準に達している中で、平成22年度予算の概算要求が過去最大の95兆円超に膨らんだことへの危機感は示さなかった。
また、懸念されるのが外交・安全保障に関する感覚だ。民主党の政権公約(マニフェスト)通り、「緊密で対等な日米同盟」をうたい、「日本の側からも積極的に提言」する関係を目指すとしているが、どのような提言をするか言及しなかった。さらに、日米同盟をいかに担保するかという視点もなかった。
「むすび」では「(自然災害時には)アジア近隣諸国の人々が、日本をなんとか救おう、日本に暮らす人々を助けよう、日本の文化を守ろうと、友愛の精神を持って日本に駆けつけてくれるような、そんな魅力にあふれる、諸国民から愛され、信頼される日本をつくりたい」と切々と訴えた。
「無血の平成維新」「戦後行政の大掃除」と、勇ましい言葉で夢を描くのは自由だが、あまりにも現実から遊離してはいないか。民主党の小沢一郎幹事長側近として知られる平野貞夫元参院議員は雑誌「月刊日本」11月号で、首相について次のように評している。
「そのときの守護霊によってその行動は変化する。一見ブレたように見えることをブレたと考えては、彼の行動はとらえられない。彼は、いわば意識的『夢遊者』といってもいい」
だが、この危機の時代の宰相に求められるのは、もっと地に足のついた現状認識とそれに基づく実行力ではないか。政権党として臨む臨時国会では、鳩山首相に具体的かつ現実的な答弁と論戦を期待したい。(阿比留瑠比、坂本一之)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091026-00000621-san-pol
<鳩山由紀夫は「夢遊者」ー平野貞夫>
聞き手 普天間の問題をはじめ、鳩山首相にはブレがあるようにみえる。
平野氏 鳩山由紀夫という人の性格は、ブレるとかブレないとか、あるいは頑固か柔軟かとか、通常の人の性格分析ではとらえきれない。ここにこそ、鳩山政権の特徴があるのだ。良く言えば彼の守護霊、悪く言えば背後霊、つまり彼を操っているエトヴァス(或るもの)が、悪戯をしていると考えたらどうか。本来ならば、彼は普通の科学者なのだが、そのときの守護霊によってその行動は変化する。一見ブレたように見えることをブレたと考えては、彼の行動はとらえられない。彼は、いわば意識的「夢遊者」といってもいい。
「月刊日本」11月号 / 平野貞夫「小沢一郎は歴史を変える政治家になれ!」より
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/1289195/
小口献金でも無断で名前…首相の資金管理団体
鳩山首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」の偽装献金問題で、政治資金収支報告書の寄付者欄に無断で名前を記載された人の一部が、寄付者名を記載しなくていい小口献金でも、会計帳簿に名前を使われていたことがわかった。
同会が開催した政治資金パーティーの収入についても、報告書には過大に記載していたことが判明。いずれも鳩山氏の個人資産を充て、個人献金やパーティー券購入があったように装っていたとみられる。東京地検特捜部も同様の事実を把握し、政治資金規正法違反(虚偽記入)に当たる可能性があるとみて捜査している。
複数の関係者によると、実際に献金していないにもかかわらず、「寄付者」として収支報告書に名前を記載された人の中には、別の年に5万円以下の小口献金の「寄付者」として、会計帳簿に名前が記入されていた人がいた。
名前を使われた1人は、2002年以降、毎年のように「寄付者」となっていたが、年によっては10万円以上の寄付者として収支報告書に登場したり、1万~5万円の小口献金の寄付者として会計帳簿に記載されたりしていた。読売新聞の取材に「寄付したこともないし、領収書ももらっていない」と憤りを表した。
同法は、政治団体に対し、小口献金を含めたすべての寄付者の氏名、住所、金額などを、会計帳簿に記載するよう義務づけており、虚偽を記入した場合は3年以下の禁固などの罰則がある。
一方、同会はパーティー収入も過大に記載していた。同会は04~08年、「鳩山由紀夫サイエンスフォーラム」を毎年1回、東京都内で開催。各パーティーの参加者は422~567人で、収入は4224万~5784万円と記載され、5年間の総額は計2億4868万円に上る。
ところが関係者によると、収支報告書に記載されたパーティー券収入は、実際の収入より年間数百万円多かった。不足分は偽装献金と同様に、鳩山氏の個人資産が充てられていた疑いが強い。
鳩山氏側の調査では、同会で実際には献金していない人を「寄付者」と偽ったケースは05~08年の4年間で総額約2177万円。5万円以下の小口献金は04~08年の5年間に計約1億8000万円が計上されているが、会計担当だった元公設第1秘書(解任)は「首相の個人資産を充てた」と認めている。
パーティー券収入でも新たに問題が発覚したことで、同会の収入全般に不正が及んでいた疑いが強まった。特捜部は同会から帳簿類の提出を受け、同会の経理処理全般について捜査を進めている。
(2009年10月28日03時21分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091028-OYT1T00110.htm
「首相の答弁は格調高く」官邸が官僚に答弁づくり指示
2009.10.27 02:00
首相官邸が鳩山由紀夫首相や平野博文官房長官らに対する臨時国会での質疑について、各省庁に「答弁メモ」を作成するよう指示していたことが26日、共同通信が入手した内部文書で分かった。指示は問答づくりを官僚に丸投げする内容となっている。
民主党の小沢一郎幹事長が官僚の国会答弁を禁止する構えをみせるなど、政府・与党が掲げる「政治主導」と逆行する動きで「脱官僚依存」は看板倒れとの声も出そうだ。
文書は内閣総務官室の名前で、先週末に各省庁に出された。首相や官房長官、官房副長官の答弁について文書は「これまで通り(麻生政権と同様に)各省庁の協力をお願いする」と記載。首相答弁では「首相にふさわしい格調高い表現」にするよう要求した上で「質問の趣旨を踏まえた簡潔な内容」にし、「結論を先に述べる」と、文書の書き方を指南した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091027/plc0910270201004-n1.htm
「答弁メモ」作成指示文書
2009.10.27 02:00
・鳩山首相や平野博文官房長官らの臨時国会での答弁メモづくりで、各省庁にこれまで通り(麻生政権と同様に)協力するよう指示。
・議員の質問と首相らの答弁を並べて文書にまとめるよう指定。
・首相答弁を格調高く、簡潔な表現にするよう要求。
・答弁に関係する与党3党の政策合意や民主党の政権公約を資料として添付するよう注記。
・答弁してはいけない内容を記すよう指示。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091027/plc0910270200003-n1.htm
民営化で更迭の元局長、郵政改革推進室長に“復権”
政府は27日、郵政民営化見直しを担当する内閣官房郵政改革推進室(郵政民営化推進室から名称変更)の室長に、同日付で元総務審議官の清水英雄・ゆうちょ財団理事長を起用する人事を発表した。
清水氏は旧郵政省出身の元キャリア官僚で、小泉内閣時代の2005年5月、郵政民営化関連法案に非協力的だったことなどが問題視され、郵政担当の「郵政行政局長」から事実上更迭された経歴を持つ。郵政民営化の見直しなど、小泉構造改革路線からの転換を掲げる鳩山内閣の発足に伴い、“復権”を果たした形だ。
平野官房長官は同日の記者会見で「郵政改革の経緯と中身を一番よく知っている」と起用の理由を説明し、「(郵政を)国営に戻すということでは決してない」と述べた。
(2009年10月27日20時18分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20091027-OYT1T01010.htm?from=main6
再就職先に地方自治体も 社保庁分限免職で厚労相
長妻昭厚生労働相は27日、来年1月に社会保険庁が日本年金機構に移行することに伴い、民間の解雇に当たる「分限免職」の可能性がある社会保険庁の職員数百人の再就職先について、地方自治体に採用してもらうよう働き掛ける方針を固めた。
分限免職処分の期限は12月末に迫っているが、再就職先が決まった職員はわずか数十人。官民人材交流センターを使ったあっせんも難航しており、選択肢に加えることにした。しかし、地方自治体は国以上に職員数の削減が進んでいるとの見方もあり、一定の成果が上げられるかは微妙な情勢となっている。
社保庁は、職員による政治家らの年金記録のぞき見など不祥事が相次いだため、自公政権が昨年7月、懲戒処分歴がある職員を年金機構に採用しないことを閣議決定。長妻氏も閣議決定を踏襲し、分限免職回避に全力を挙げる方針を示していた。
2009/10/27 23:19 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102701000950.html
2 :名無しさん@十周年:2009/10/28(水) 00:45:01 ID:/OEUYhUd0
すげええ!!!
新しい天下りの形だ!
3 :名無しさん@十周年:2009/10/28(水) 00:45:11 ID:I1h/CMZz0
自治労の操り人形www
4 :名無しさん@十周年:2009/10/28(水) 00:45:47 ID:gLDbbKQG0
自治労で責任を持って引き取るとか。
5 :名無しさん@十周年:2009/10/28(水) 00:46:15 ID:g6yEci3/O
長妻ふざけるな!
ハローワーク行かせろ!
木刀男、民主党本部に侵入容疑で逮捕
27日午後4時45分ごろ、東京都千代田区永田町のビルに入居する民主党本部に男が侵入し、木刀を振り回していると110番があった。警備員が男を取り押さえ、駆け付けた麹町署員が建造物侵入の疑いで現行犯逮捕、けが人はなかった。ビル8階の代表室にも入ったとみられるが、鳩山由紀夫首相は不在だった。
麹町署によると、男は自称山梨県在住のアルバイト相川哲一容疑者(24)で「民主党をやっつけたかった」と供述している。
相川容疑者はスーツにネクタイ姿で、エレベーターを使って民主党本部が入居するビル1階から党本部の受付がある7階に上がった。受付職員に長さ約60センチの木刀を見せてフロアを走り回り、廊下をうろついていたところを、警備員が取り押さえたという。
代表室には表札がなく、同署は相川容疑者が知らずに入ったとみている。
同党の職員によると、代表室内のパソコンのサーバーが壊されていた。抗議文などは持っておらず、同署が詳しい動機を調べている。
[2009年10月27日22時5分]
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20091027-560094.html
鳩山首相「村山談話を受け継ぐ」 オランダ首相に改めて表明
2009.10.26 22:48
オランダとの首脳会談前にバルケネンデ・オランダ首相(左)と握手する鳩山首相=26日午後、総理官邸(桐山弘太撮影)
鳩山由紀夫首相は26日、首相官邸で来日中のオランダのバルケネンデ首相と会談し、共同記者会見を行った。会見で鳩山首相は、先の大戦におけるオランダ人犠牲者に関して「村山談話を作ったとき(平成7年)に政権の中にいた人間として、この思いはしっかりと新しい政権の中に受け継がせていただく」と述べ、日本が侵略と植民地支配を謝罪した村山談話の踏襲を改めて表明した。
バルケネンデ首相は「過ぎ去った戦争の問題、強制売春の問題など、非常にデリケートな問題として両国関係に残っている」と指摘。その上で「だが、鳩山首相からはっきりとした立場表明と再確認をいただき歓迎している」と述べた。バルケネンデ首相のいう強制売春問題とは、インドネシアにおけるオランダ人慰安婦問題を指すとみられる。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091026/plc0910262249023-n1.htm
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/1291516/