中国高速鉄道事故 恐怖のずさん運行、列車の走行順は逆だった

2011年07月23日 | 支那朝鮮関連
恐怖のずさん運行、列車の走行順は逆だった
2011.7.25

衝突の衝撃で高架から落下した高速鉄道事故の車両をア然として見る人たち =24日、中国浙江省温州市(共同)

 中国浙江省温州市で23日、高速鉄道の列車が別の高速列車に追突して双方の一部車両が脱線、追突した列車の4両が高架橋から転落した事故で24日、43人が死亡、210人が負傷したと、国営通信、新華社が伝えた。死者のうち2人は外国人としているが、上海の日本総領事館によると、死者、負傷者の中に日本人はいなかった。

 事故を起こしたのは、浙江省杭州から福建省福州に向かっていた列車と、北京から福州に向かっていた列車。事故があった2本の列車はいずれも当初、最高時速380キロの最新型とは異なるとみられていたが、追突した車両は、車体に書かれた形式番号から、日本の川崎重工の技術などを基に開発された最新のCRH2型とみられる。

 また、追突した後続の列車は北京-上海線を経由して、福州に向かう途中だったことも判明。北京-上海線でも同様の大事故が起きるリスクがあることが分かった。

 同時に、鉄道ミステリー作家、西村京太郎も仰天(!?)の事実が分かった。なんと、追突した列車は時刻表の上では、衝突された列車よりも前に温州を通過するはずだった。いつの間にか、どこかで、ひょんなことから追い抜いていたのだ。

 順序が入れ替わった原因は調査中だが、各地の鉄道管理当局の管轄地域が複雑に入り組んでいることが影響した可能性もある。この追い抜きが事故原因のひとつとなったとも考えられるが、新華社によると、鉄道省報道官は24日、「落雷による設備故障」が原因だったとの見解を表明。落雷に伴い、列車衝突回避に欠かせない制御系統に重大な問題が生じた可能性を指摘した。

 また、中国鉄道省当局は24日、事故を受け、上海鉄道局の局長ら幹部3人の更迭を決めた。

http://www.sanspo.com/shakai/news/110725/sha1107250503006-n1.htm






「運行ソフトに重大な欠陥」 鉄道省幹部
中国高速鉄道事故で
2011/7/30 12:23

 【北京=多部田俊輔】中国浙江省温州市で起きた高速鉄道の衝突・脱線事故について、鉄道省幹部は列車運行管理センターにあるデータ収集装置のソフトウエアに重大な欠陥があったことが原因だと明らかにした。ソフトの欠陥によって、後発車両に示す「赤」でなければならない信号が「青」と誤表示され、後発列車が先発列車に衝突したとの見方を示した。

 中国国営の新華社が30日に伝えた。焦点となっている信号の誤表示の詳しい原因について、鉄道省幹部が言及したのは初めて。高速鉄道が持つべき多重的な安全システムが機能しておらず、鉄道当局のずさんな安全管理が改めて問われることになりそうだ。

 事故のきっかけは落雷による信号設備の故障。故障で先発列車が正常な運行情報を得ることができなくなり、一時停止後に速度を落として走行。後発列車には赤信号を表示する必要があったが、ソフトのプログラム設計の欠陥で青を誤表示したという。

 同幹部は「事故は現場の管理能力の不備と、鉄道企業の安全対策が薄弱だったことを示した。人員の緊急対能力を高める必要がある」と述べ、ずさんな安全管理と緊急対応の習熟度の低さを認めた。

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE1E2E2E3828DE1E2E2E5E0E2E3E39C9C97E2E2E2







事故車両の運転席、当局が現場の穴に埋める 中国脱線
2011年7月25日3時1分
高速鉄道が脱線し落下した事故現場。一夜明け、地上では重機で車両(右下)を埋める作業が続いていた=24日午前8時18分、中国浙江省温州、樫山晃生撮影

高速鉄道の脱線現場

 中国浙江省で23日夜に起きた高速鉄道の追突・脱線事故から一夜明けた24日早朝、中国当局は、追突したとみられる車両の運転席部分を、現場に掘った穴に埋めてしまった。事故から約半日後の24日午前4時半過ぎ、現場に入った記者が一部始終を目撃した。

 夜明け前。現場では、落下した1両の車体が、一部は地面に突き刺さり、高架に寄りかかるように立っていた。わきの地面の上では、追突した後続列車とみられる先頭車両が、真っ二つになっていた。切断部分は鉄板や部品がめくれ、後ろ半分は原形をとどめていなかった。

 空が明るくなり始めた午前6時ごろ、7台のショベルカーがすぐ横の野菜畑に穴を掘り始めた。深さ4~5メートル、幅も約20メートルと大きい。午前7時半過ぎ、ショベルカーがアームを振り下ろし、大破した先頭車両を砕き始めた。計器が詰まっている運転席も壊した。そして残骸を、廃棄物のように穴の中に押しやってしまった。(温州=奥寺淳)

http://www.asahi.com/international/update/0725/TKY201107240595.html





事故車両、穴に埋める 「事故原因隠蔽では」「生存者いるかも」…ネットで反発渦巻く
2011.7.25 10:50

 【温州(中国浙江省)=河崎真澄】中国の浙江省温州で23日夜に起きた高速鉄道の追突事故で、消防隊や軍など救援隊が24日夕までに大破した車両の一部を重機で現場に掘った穴に埋めてしまった問題で、インターネット上では「車内には生存者がおり、遺体、遺留品もあるかもしれないのに、どうして急いで埋めたのか。最後まで探したのか」と反発する声が渦巻いている。

 破損車両は事故原因の究明にも欠かせないが、24日深夜に温州で記者会見した中国鉄道省の王勇平報道官は、運転席など車両の先頭部分を地中に埋めたことを認めた上で、「危険回避の緊急措置だった」と反論した。車両落下地点の農地は激しい雷雨でぬかるみになっており、救援隊や車両を現場に入れるために必要な措置だったと釈明した。

 しかし、こうした説明に対し、ネット上では「技術的な問題が引き起こした人災としての事故原因を隠蔽するためではないか」「安全性の向上のためにも事故車両は保存して徹底研究すべきだ」などとする声であふれている。ネットユーザーは当局の事故処理への疑念を深めているようだ。

 事故車両は24日夕までにすべて撤去された。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110725/chn11072510520005-n1.htm





中国高速鉄道:事故車両の“埋葬”で上海鉄道局「くず鉄だ」
2011/07/25(月) 11:23 

  23日夜に浙江省温州市内で発生した高速鉄道車両の追突事故で、現場では24日、重機で土を掘り車両を埋める作業が始まった(写真)。中国のインターネットでは「事故原因を隠すための“埋葬”ではないか」との声が広まった。上海鉄道局の関係者は「事故原因の究明には役立たない。もはや、くず鉄だ」などと話した。捜狐などが報じた。

  重機約10台が24早朝、現場に到着した。当初は事故車両をどけて、下敷きになっている可能性がある遺体や証拠品を捜索するとの見方もあったが、車両に手をつけずそばに大きな穴を掘り始めた。作業員は「上部が手配した。車両を埋める」と説明した。

  インターネットでは、「事故原因を隠すための“埋葬”ではないか」との声が広まった。

  上海鉄道局の技術部門の責任者は「事故原因は、回収したブラックボックスや、鉄道施設に残されているデータで解明できる」と説明。「事故車両は、原因解明の助けにならない。もはや、くず鉄だ。整理するのは、事故処理では普通のことだ」という。

  中国政府・鉄道部の王勇平報道官は24日の記者会見で、「現場は非常に複雑な状況だ。坂の下に泥地があり、作業を難しくしている。車両の一部を埋めて土でふたをして、危険を取り除く」と説明した。(編集担当:如月隼人)

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0725&f=national_0725_082.shtml






鉄道部の列車事故会見に記者の不満爆発、会場騒然―中国
2011/07/25(月) 11:32 

  23日夜に浙江省温州市で発生した高速鉄道列車追突事故について、鉄道部は24日夜に記者会見を開いた。事故原因や安全問題について明確な回答が避けられたことが記者の不満を買い、会場は大荒れの様相を呈した。杭州網が会見の内容を掲載した。

  王勇平報道官ら関係者による謝罪から始まった会見では、記者から事故処理状況や原因、安全に関する質問が次々と出た。

  事故車両の撤去作業で、ネット上で「証拠隠しのために列車を埋めている」との声が多数挙がっていることについて「車体は埋めていない。作業をスムーズに行なうために、先頭部分を地面に差し込んだのだ」と釈明した。

  救援活動が一段落し、現場にはすでに生命反応がないと再三発表した後で幼児が発見されたことへの指摘には「これは奇跡だ」と回答、会場は騒然とした。さらに救助打ち切りのタイミングが適正だったかを追求されたが、「回答できない」と明言を避けた。

  鉄道部は会見を約30分で終了させたが、記者たちは王報道官を囲んで質問を浴びせかけた。その後の質問には全く回答しなかった王報道官らに対して「鉄道部は安全というものを知っているのか」と叫ぶなど会場は混乱。「負傷する記者も出た」と杭州網は伝えた。(編集担当:柳川俊之)

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0725&f=national_0725_085.shtml





鉄道事故で政府報道官「頭を下げる」…中国人として異例
2011/07/25(月) 12:05 

  中国政府・鉄道部は、23日に発生した高速鉄道車両事故について、24日夜に記者会見を行った。鉄道部の王勇平報道官は記者に対して深々と頭を下げた。中国人としては稀(まれ)なしぐさで、事故発生で受けた衝撃を象徴しているといえる。

  23日に発生した高速鉄道車両の追突事故では、25日までに35人の死亡と192人の負傷が確認された。詳しい事故原因は調査中だが、現場や近くで複数の落雷が発生。先行列車が落雷で動けなくなる一方、施設への落雷で列車制御システムが作動しなくなり、後続列車が突っ込んだとされる。同事故では25日までに35人の死亡と192人の負傷が確認された。

  中国では6月30日に開通した北京と上海を結ぶ「京滬高速鉄路」で、故障で列車が運行できなくなる事態が相次ぎ、批判の声が出ていた。23日の事故原因と同じ「落雷による運行ストップ」もあった。しかし、鉄道関係者・専門家は「きちんと停止できた。安全性が示された」などと説明していた。

  24日夜の多くの記者がつめかけた。うち1人が「私は(事故を起こした)D310列車に乗っていた」と話すと、王報道官は同記者に対して直立不動の姿勢をとってから深々と頭を下げた。

  中国人は通常の挨拶(あいさつ)では、握手をする習慣だ。一般的な謝罪でも深々と頭を下げることはない。深々と頭を下げる行為は鞠躬(ヂューゴン)と呼ばれ、「極めて強い謝罪、または感謝」を表す。過去には2008年の四川大地震で、行政トップの四川省長が国内外からの救援に対して鞠躬をしたことがある。

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◆解説◆
  中国人は偉人などの像に対しては比較的多く「鞠躬」をする。尊敬と業績への感謝の念を示す、儀礼的な行為だ。

  日常の挨拶に「握手」が取り入れられたのは欧米の影響で、おおむね中華人民共和国成立以降に取り入れられた習慣だ。それまでは、自分の右手と左手のこぶしを胸の前で合わせる「拱手(ゴンショウ)」が一般的だった。19世紀に中国人に接した欧米人がめずらしがり、「われわれは相手と握手する。中国人は自分自身と握手する」などと書きとめた記録がある。(編集担当:如月隼人)

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0725&f=national_0725_093.shtml





中国、車両の埋立は証拠隠滅ではない 愚かな質問と切り捨て
2011/07/25(月) 12:30 

  中国鉄道部は24日夜、浙江省温州で記者会見を行った。王勇平報道官は、事故車両を埋めたことについて、「当時、現場の救援情況は複雑困難で、救護者が列車先頭部分を土に埋めたのは、救援作業の便宜を図るためだった」と答えた。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

  鉄道部の説明に対し、中国ネットユーザーから疑問が寄せられている。「なぜ列車を現地で埋めてしまい、運ばないのか。あるいは作業の邪魔にならない場所に移動させないのか? 証拠を隠すためなのか?」王勇平報道官は、出迎えに来た職員からネットでこのような質問があることを聞き、「このように愚(おろ)かな質問が起こるのはどうしてなんだ?世の中みんなが知ってる事故を隠蔽(いんぺい)できるのか?」と聞き返した。

  彼は「隠そうと思っているのではない、実際この事故を隠すことなどできない」と答えた。王勇平報道官は、車両を埋めた原因については以下のように説明を受けているという。「当時の現場の情況は複雑で、足元は泥沼だったため、救援作業が非常に困難をきたし、またほかの車両にも処理を行わねばならず、列車先頭部分を土に埋め、救援作業をしやすくした。」

  王勇平報道官は、「私が受けた説明はこれだ。あなた方が信じるか否かは自由だが、私自身は信じる」と述べた。(編集担当:米原裕子)

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0725&f=national_0725_108.shtml





中国高速鉄道 早くも運転再開
7月25日 12時16分

中国東部で高速鉄道の列車が追突、転落した事故から1日半後の25日朝、事故があった区間で列車の運転が再開されました。事故原因が特定されないなかでの早期の運転再開に、利用者からは不安の声も上がっています。
事故は、中国東部の浙江省温州で日本時間の23日夜、停車していた高速鉄道の列車に後続の列車が追突し、追突したほうの4両の車両が、高架橋からおよそ15メートル下に転落したもので、中国の鉄道省によりますと、これまでに35人が死亡し、192人がけがをしました。事故から1日半後の25日朝、事故があった区間で列車の運転が再開され、日本時間の午前11時ごろ、福建省の福州発上海行きの16両編成の列車が、比較的ゆっくりした速度で現場を通過するのを、NHKのスタッフが確認しました。また事故を起こした一方の列車の「D301」も、日本時間の午前9時前、北京南駅をダイヤどおりに発車し、25日夜、現場を通過するものとみられます。事故原因が特定されないなかでの早期の運転再開に、利用者からは「運行管理に問題があると思うが、ほかの選択肢がないので乗らざるをえない」「スピードが速すぎてとても心配です」などと不安の声も上がっています。一方、事故を起こした車両の一部が、現場の高架下の地中に埋められていたことがわかりました。これについては市民や報道陣の間で「事故原因を隠蔽するためではないか」という見方が出ていますが、鉄道省の王勇平報道官は24日深夜の記者会見で、「世界中が注目をしている事故で隠そうとしても隠せるわけがない。現場の高架下は泥沼になっていて、車両の撤去や救助活動が難航していたので、作業をスムーズに行うために車両を埋めて、その上に土を敷いた」と釈明しました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110725/t10014429951000.html








事故再発のリスクも=運行システムに重大な欠陥-中国高速鉄道

 【北京時事】中国高速鉄道(中国版新幹線)の追突事故は、この国の列車運行・安全管理システムが抱える重大な欠陥を浮き彫りにした。営業最高時速300キロの北京-上海線も含め延べ1万キロ近い高速鉄道網で、事故が再発する恐れも懸念されている。

 事故があった2本の列車はいずれも当初、最高時速380キロの最新型とは異なるとみられていたが、中国メディアの報道によると、追突された列車は最新型とみられる。また、追突した後続の列車は北京-上海線を経由し、福州(福建省)に向かう途中だったことも判明。北京-上海線でも同様の事故が起きるリスクがあることが分かった。

 中国鉄道省によれば、高速鉄道の走行中にトラブルが発生した場合、本来は「自動停止システムが必ず始動する」(何華武技術主任)が、機能しなかった。しかも、追突した列車は時刻表の上では、衝突された列車よりも前に温州を通過するはずだった。順序が入れ替わった原因は調査中だが、各地の鉄道管理当局の管轄地域が複雑に入り組んでいることが影響した可能性もある。

 中国は1990年代、高速鉄道の自主開発に乗り出し、試作車両も完成させたものの、故障の頻発など本格的な実用化には至らず、2004年から、外国から技術を導入する方針に転じた。

 しかし、日本や欧州、カナダから、車両や地上設備、運行管理システムの技術をバラバラに導入。鉄道関係者は「一体で提供しないと安全を保証できない」と重大事故のリスクを懸念してきた。中国政府がこうした声に謙虚に耳を傾けることができるか、注目される。(2011/07/24-13:40)

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011072400067





脱線、運行システムトラブルか 日本技術は車両のみ

 中国の高速鉄道事故。何が起きたのか。

 日本の新幹線の技術に詳しいJR関係者によると、中国の高速鉄道で日本の技術が採用されているのは車両だけで、信号などの運行システムは中国独自のものが使われているという。

 この関係者は「パンタグラフの損傷など車両自体の問題でなければ、運行システムの不具合の可能性がある。衝突であったとすれば、車両ではなく運行システム上のトラブルとしか考えられない」と指摘する。

 日本の新幹線の場合、輸送指令室による制御に加え、車両同士が一定の距離以上に近づかないために幾重もの対策が講じられている。「他に考えられるとすれば、レールなど構造物の問題もありうる。中国の高速鉄道は日本やドイツなど多くの国の技術の寄せ集め。何が原因か解明するのは容易ではないだろう」と話す。

 国内外の鉄道に詳しい専門家によると、中国の高速鉄道では一つの路線に異なる方式の信号システムが使われている場所があるという。

 この専門家は「列車同士が衝突や追突をしないため、一定の区間にほかの列車を入れないというのが世界共通の鉄道の安全の原則。今回の事故は、信号や制御システムに何らかのトラブルが起きた可能性がある」と指摘。複数のシステムの制御が適切だったかどうかもポイントとみる。


http://www.asahi.com/international/update/0724/TKY201107230752.html?ref=reca






「メンツプロジェクト」 脱線で胡指導部に痛手

 中国共産党・政府内で「面子工程(メンツプロジェクト)」と呼ばれていた高速鉄道が脱線し、多数の死傷者を出す事故を起こした。党創設90周年にあわせて首都・北京と最大の経済都市・上海を結ぶ路線を開通させてから1カ月足らず。国威発揚を狙い、諸外国では「中国独自の技術」を主張して特許申請の動きも見せていた。ネット上では事故発生直後から市民による批判の書き込みがあふれている。胡錦濤(フー・チンタオ)指導部には、大きな痛手となった。

      ◇

 白地に青色のラインをまとった中国の高速鉄道の車両は、胡主席の政治スローガン「和諧(調和)」を称する。脱線し、転落した車体に記された「和諧」の2文字はゆがんでいた。

 中国政府は高速鉄道について、日欧などから購入した技術を「消化し、独自に開発した」との立場だ。国産化比率も「9割を超えた」と説明。欧米や日本、ロシアなどで、国際的な特許申請の手続きも進めている。中国鉄道省の王勇平報道官は「我々の技術はすでに日本の新幹線をはるかに超えた」と述べるなど、技術に自信を見せていた。

 2005年に始まった高速鉄道の整備事業は、08年の国際金融危機を受けた景気対策としての政策的な後押しもあり加速度的に進んだ。同年に北京―天津間が開業して以降、広州―武漢、鄭州―西安など相次いで開業し、その距離はわずか5年で7500キロを超えた。20年には営業距離を1万6千キロまで延ばすという壮大な計画を描く。

 速度の「世界一」にもこだわった。6月に開業した北京―上海間の高速鉄道では、試験走行で時速486.1キロを記録。鉄道省は「中国の独自技術」と胸を張り、アフリカを中心とする50カ国に事業進出。今後は米国や東南アジア、ロシアなどへの輸出をもくろんでいた。

 しかし、今年に入り猛烈な発展のひずみが続出していた。2月、劉志軍鉄道相が「重大な規律違反」を理由に更迭。中国メディアによると、山西省の業者などから20億元(1元は約12円)のわいろを受け取っていた疑いがあるという。6月には鉄道省の技術開発の中核にいた元幹部が「日独が安全性確保のために留保していた能力を使っているだけで、中国独自の技術などない」と暴露。「世界一」にこだわってきた劉・元鉄道相の手法に身内から厳しい批判が噴き出した。日本の鉄道技術者の間では、日本やフランス、ドイツなど各国の技術が入り交じることで不具合が生じかねない、との指摘は当初からあった。

 北京―上海間の高速鉄道は、電気系統の故障による緊急停止などトラブルが続出。切符の売り上げも低調が続くなど、市場の需要を無視した計画に疑問の声が上がり始めていた。一連の事業の負債も2兆元(約24兆円)まで膨らんでいる。

 汚職疑惑で更迭された劉・元鉄道相は「営業距離は最長、技術は最も完全、能力は最強、速度は最高、建設中の規模も最大」と常々話していた。東南アジアやカザフスタンへの輸出が決まった高速鉄道は、その「優等生」でもあった。今回の事故は、日欧に比べて後発でもあるだけに、中国の海外輸出戦略に大きな打撃を与えそうだ。

 北京―上海高速鉄道では試運転で最高時速486キロを記録。営業でも380キロを目指すと公言していたが、環境やコストの問題を理由に300キロに減速した。その他の路線の多くも350キロから300キロへ減速したため、「安全面への不安があるのではないか」との見方も出ていた。

 事故発生直後から、中国のネット上では「国家の恥」「ドイツや日本にあざ笑われる」といった声もあった。北京―上海間の開業日に乗り込んだ温家宝(ウェン・チアパオ)首相をはじめ、高速鉄道の技術力や安全性を宣伝し、求心力を高めようとしていた党指導部は今後、国内外で厳しい対応を迫られる。(北京=吉岡桂子、峯村健司、広州=林望)

http://www.asahi.com/international/update/0724/TKY201107230747.html








当局とメディアの攻防 規制強化で記事激減、記者反発
2011.7.31 20:47

事故から1週間たった7月30日、ほぼ満席の高速鉄道「和諧号」=北京南駅(共同)

 【北京=矢板明夫】中国浙江省温州市で23日に発生した高速鉄道事故に関する中国メディアの報道がここにきて激減している。中国共産党宣伝部が各新聞、テレビ局に対し、報道規制を改めて強化したためだ。記者や編集者らはネットやブログを通じて猛反発するほか、6年前に兵庫県尼崎市で起きたJR福知山線脱線事故の日本の対応を詳報することで中国当局の対応を間接批判する新聞も現れ、攻防は激化している。

 中国メディア関係者によると、党中央宣伝部は29日から31日にかけて、国内全メディアに対し「国内外のメディアの報道が過熱し状況が複雑化したため、プラス面の報道と政府発表以外のニュースを報道してはいけない。論評もしてはいけない」との文面の通達を出した。高速鉄道事故の報道をめぐり3件目にあたる今回の通達は、言葉遣いは完全に命令調となり、違反すれば、停刊もしくは廃刊の処分まで匂わせている。

 国営中央テレビ(CCTV)のニュース番組で、鉄道省の対応を批判したとして同番組の担当プロデューサーの王青雷氏が29日に停職処分となった情報がネットで広がったこともあり、中国メディア関係者たちは今回、当局の「本気度」を強く感じたという。

 事故1週間で犠牲者追悼特集を予定していた複数の新聞社は、通達を受けてやむなく紙面を急遽(きゅうきょ)作り替えたが、紙面を埋める記事の量が足りず、普段よりページ数が少なくなった新聞を発行した社もあるという。

 北京紙「新京報」のある編集者は自身のミニブログで「泣くしかない。新聞社の2千人の従業員を全員失業させるわけにはいかない」と当局の姿勢に妥協した理由を記している。

 31日付の新京報は高速鉄道の事故について新華社電を転電しただけで、ほとんど報じていないが、2005年に乗客106人が犠牲になったJR福知山線脱線事故に関する1ページ特集を組み、詳しく検証した。

 「生存者の捜索は丸3日間続けられた」「運転再開まで55日間かかった」といった見出しが付けられ、今回の事故で、短時間で生存者捜索を終了し、すぐに運転を再開させた鉄道省の対応を間接的に批判した。

 あるメディア関係者は「温家宝首相は記者会見で、国民に対し真相究明を約束したばかりにもかかわらず、宣伝部は『口封じ』という逆のことをやっている。本当に腹立たしい」と怒り心頭だった。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110731/chn11073120480011-n1.htm









【中国BBS】北京・上海高速鉄道の故障率の高さは日本人の仕業?
2011/07/23(土) 11:29 

  開業から1カ月になろうとしている北京上海間の中国高速鉄道。度重なる故障ゆえに日本の仕業ではないかというスレッドが、凱迪社区の掲示板に立てられた。これに対して様々な意見が寄せられている。以下に中国語のBBSを日本語に翻訳して紹介する。( )内は編集部による素朴な感想。
■「中国の鉄道高速化・高速鉄道」写真特集
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● スレ主:IDF304
  北京・上海高速鉄道の故障率の高さは、日本人の仕業か?オレが思うに、中国の高速鉄道は独自技術だ、新幹線とは違うレベルとか言っているのを聞いて、川崎重工の人間が本当に見放しちゃって、中国人にやらせたのではないだろうか。そしてわざと中国が失態をさらすようにしたのでは?
  (中国人だけだとダメだって認めちゃっていますね)

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● X.N次注冊
  先日もエアコンが止まり、乗客を暑さで苦しめたらしい。その時当局は「列車は無電エリアを通過中のため、エアコンは止まっています」といっていたそうだ。どうりで当局は日本のパクリではないといっているわけだ。実は油で走っていたのか!ハハハ!あのお偉いさんが嘘(うそ)をつくのは、まるでヒマワリの種を食べているみたいだ。一口に一粒って感じ。
  (そこまでいって大丈夫ですか?)

● 拍拉図
  日本人の陰謀に決まっている。

● skeptic2
  日本はあの恥知らずな鶏国とは違うよ。
  (地図で見ると中国は鶏の形をしていますね)

● 影武
  すでにはっきりしているよね?あれは独自の知的財産権なのだから、日本となんか関係があるの?日本が運行中の列車に影響を与えることなんてできるか?
  (独自技術だと、繰り返し言ってきましたね)

● IDF304
  日本は相手にしないのが一番。

● 敬畏生活
  濡れ衣を着せることは許されない。鉄道部は何度も独自の知的財産権だと主張してきた。

● 笑傲江胡
  スレ主よ、偉大な社会主義の建設をバカにしてはいけない。わが国は高速鉄道の独自の知的財産権を有しているのだ。小日本とは何のかかわりもない。

● 資深囲観群衆
  いい結果が出ると、国産の独自で開発したものだと必ずいう。問題が起きると、帝国主義の陰謀だと必ずいう。典型的な憤青の言い分だな。

(編集担当:畠山栄)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0723&f=national_0723_051.shtml





JR東海会長「中国の高速鉄道は安全軽視・技術盗用」に賛否
2010/04/13(火) 12:07

  JR東海の葛西敬之会長が中国の高速鉄道について「外国の技術を盗用」、「安全を軽視」などと述べ、中国政府・鉄道部の何華武総工程師が12日に、「安全は保証されている」などと反論した。双方の応酬を伝える中国のインターネット・メディアには、多くの意見が寄せられた。

  多くは反日感情の表明で、記事とは関係のない「罵詈雑言(ばりぞうごん)」も多い。何総工程師の主張を踏襲(とうしゅう)し、日本は発展しつつある中国を恐れ、敵視しているとの意見もある。

  ただし、安全問題をきちんと論じた書きこみでは、日本を評価する意見が比較的目立つ。絶対の安全はないとした上で、日本の高速鉄道では、事故の話題をほとんど聞いたことがないと論じ、乗客の願いはとにかく安全第一とする書き込みがある。

  「中国の高速鉄道は安全」とする何総工程師に対しては、根拠なく主張しても、説得力はないとの批判や、中国の高速鉄道で安全問題が出たら、強気で反論しただけに、大ばか者ということになるとの意見がある。

  中国の高速鉄道の核心技術はすべて外国生まれで、自主開発ではないとの書きこみもある。独シーメンス、日本の川崎重工、フランスのアルストムからの導入で、中国は車両の外形を少々いじった程度と書き込んだ。

  日本企業の安全重視を高く評価し、トヨタ自動車の問題とも絡め、問題が出た場合にはリコールを行い、リコール情報の発信にも努力と指摘する書きこみがある。消費者の信頼を最重視する日本企業のあり方を、高く評価した。

**********

◆解説◆
葛西敬之会長は中国への新幹線技術売り込みに対して、一貫して反対してきた。技術盗用の恐れが強い上に、自分たちの利益を極端い追求するためで、「新幹線は投げ売りするような技術はない」、「中国に最先端技術を売ることは、国を売るようなものだ」とまで述べた。

  一方、台湾への売り込みには肯定的だった。「日本側の利益も考慮している。車体やシステムなどでメーカーが儲かれば、技術開発費の上乗せに結びつき、結果としてJRにも利益がある」との考えを示したことがある。

  写真は中国で運行している高速鉄道車両。日本のE2系新幹線電車がベースのCRH2型電車。売り込みに当たり、中国は「すべての技術を明らかにする」ことを求め、日本側も応じた。中国はその後、自主技術も追加した。(編集担当:如月隼人)

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0413&f=national_0413_016.shtml

手抜きだらけの高速鉄道、作った技術者「恐くて乗れない」=中国











基準値超の汚染物質、年間100万トン超海に流入―広東省
2011/07/29(金) 20:41 

  広東省海洋漁業局が27日に発表した「2010広東省海洋環境品質公報」によれば、珠江の八つの河口、榕江、深セン河などの主要河川から海に流入する汚染物質は約108万トンに上ることが分かった。羊城晩報が伝えた。

  広東省内で観測を行った代表的な91カ所の排出口の内、35カ所で基準値を超える汚染物質が海に流れ込んでいた。上の汚染の海への流入が依然として海洋汚染の大きな要因となっている。

  広東省では2010年に省、市、県合同で17の観測機関が省内全域の海洋観測を行い、550箇所の観測点を設けて水質、堆積物や海洋の生態を観測し、19万件以上のデータを収集した。観測の結果、軽微なものから重度までの汚染海洋面積は前年より3.6%減少したものの、全体の16%以上を占める約2万2000平方キロだった。汚水や汚染物質の海への流入量も前年よりは多少減ったものの、38.5%の排出口で基準値を超えており、汚染水、汚染物質の海への流入は依然として大きな問題だ。(編集担当:中岡秀雄)

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0729&f=national_0729_273.shtml

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