シュレディンガーのネコミミ

常に暫定的なBlog(暫定的メイン:なにもない)

Anotherなら死んでた

2012-12-31 10:35:44 | Weblog
今年のネット流行語、17位だそうですね。
けっこう好きです。
そんなわけで、今年の締めくくりは「Anotherなら死んでた」

そもそも「Another」から説明するならば、
一言でいえば、人が死にまくる小説(漫画化・アニメ化されてます)。

しかも、日常生活の中で死にまくる。
あまりネタバレにならない程度で説明すると
・風の強い日に外で知り合いとおしゃべりしてたら…
・気分転換にちょっと出かけたら…
・かといって家に居たら…
などなど、事故に偶然遭遇したりして、とにかく死ぬ。

原因は、昔ある中学の3年3組で生徒が亡くなったのをきっかけに
以後、その中学の3年3組ではときどき
生徒や関係者が次々と事故などで死んでしまうという
「現象」が起きるようになってしまった。
「現象」が起きる年は、安全に過ごそうとしても
とにかく何かが起きて人が死んでしまう。

個人的には「日常的な行動なのに、それが死亡フラグに見える」のが
この作品の魅力だと思う。
普通なら、ただの下校シーンでも
「Anotherなら、いきなり暴走車が突っ込んできてもおかしくない」
と、ヒヤヒヤして見ることができ、
誰かが「寄り道しよーぜ」とか言おうものなら
「少しでもいつもと違う行動はやめてくれー!」
という気持ちになる。普通に帰宅できただけでも
「よかった、誰も死ななかった」
と安心できる。

人が大勢死ぬという作品は他にもあるが
それは殺意を持った人物が居たり
大きな事故が起きたりして、日常ではない場合が多い。
「日常的な行動なのに、それが死亡フラグに見える」というのは
「Another」でしか味わえないのではないかと思う。

で、今日のタイトルの「Anotherなら死んでた」という表現です。

これは「Another」以外の作品で
「Anotherなら死亡フラグになるような行動」でも
死ななかった場合に使われる。

例えば、小石につまずく、突風が吹く、などなど
本当に普通の日常的なアクシデントで
死なないのが普通なのに、Anotherを見た後だと
「死ななくて良かった」と思えることに対しこの表現を使う。

この感覚は、Anotherを見ていないと判らないかもしれないが
見ていた人にとっては、ささいなアクシデントさえも
「Anotherなら死んでた」と言って楽しめる。

で、「Anotherなら死んでた」を乱用する人が居るわけだが
個人的には、上記のように
日常的なアクシデント→死ななかった
の場合に使うのが一番しっくりくる。

主にギャグ作品で、
ボケたら殴られて吹っ飛んだ→無事だった
高いところから落ちて人型の穴があいた→無事だった
というのは
「Anotherなら死んでた」ではなく
「ギャグじゃなければ死んでた」の方がしっくりくる。

まぁ、どうでもいいんだけどね。
「確信犯」みたいに、誤用されやすい言葉のような気がする。

Anotherは若干グロいけどアニメは面白かったから
興味があれば見てみるといいかも。
平穏な日常のありがたさを思い知れます。

てか、今年最後の日記がこれかwww

テレ東・池上彰さんの選挙速報の感想

2012-12-18 21:51:11 | Weblog
ニコ動で政治・経済を勉強しはじめたニワカのニコ厨です。

16日の衆院選の選挙速報は
池上彰さんが出ていたテレビ東京の番組を見ました。
選挙速報を出すノウハウなんかは、
さすがにまだネットよりTVの方が慣れている感じがしますね。

池上彰さんの番組に関して
ネットで盛り上がったというのは既にいろいろ伝えられていますが
個人的な感想を少々。
※発言の細かい点は違ってるかもしれませんが、ニュアンスは伝わるかと。

■良かった点
・視聴者の質問に答えたり
 実際に演説会場に行った際のVTRなどを取り入れ
 判りやすい内容だった。
・公明党と創価学会のつながりを隠すことなく報じた。
・当選者などへズバズバと突っ込んだ内容をインタビューした。
 安倍さんに対し、4年前の辞任会見の中で
 体調に言及しなかった点を追求したのは、
 安倍さんが「総理は自衛隊の最高指揮官であり、
  その最高指揮官が病気だと公表するのは国防上避けねばならず
  批判を覚悟で病気であることは隠した。」という旨の、
 知らない人はトコトン知らない重要な理由を
 安倍さん本人の口から引き出した点で、良かったと思っている。
 (池上さんは、単に痛いところを突きたかっただけかもしれないが。)

■悪かった点
・石原慎太郎氏とのやりとりの中で
 日本の会計制度が北朝鮮やパプアニューギニアのようだ
 という旨の石原氏の発言に対し
 北朝鮮とパプアニューギニアを同じように扱うから暴走老人と言われる
 という旨の発言をした。会計制度についての話なのに。。。
・その後、石原さんが再度中継に登場した際
 前回の中継の相手が池上さんと気付かずに失礼な態度をとってしまった、
 という旨の発言したのに対し、池上さんは
 石原さんは相手によって態度を変える、という発言をした。
 他のタレントも、態度を変えるのはよくないですよねー、と同調。
 相手によって態度を変えるの、そんなに駄目か?
 無礼な人間と、礼をわきまえた人間を同等に扱えと?
・世襲言い過ぎ。
 政界に入る手法として、官僚を経験したり
 支持母体をつくるなどの、いくつかの手法を説明する中で
 その一つとして世襲を説明した点は、まぁ良かったが
 それ以外の場面でも、世襲言い過ぎ。
 世襲でない無能な人間と、世襲の有能な人間ならどっちがいい?
 要は、世襲か世襲じゃないかなんてどうでもいいのに
 レッテルを貼ろうとしているとしか思えない。
・出演しているタレントが勉強不足。せめて公約ぐらい読んでから来い。
 まぁ、これはこの番組に限ったことではないが。。。

番組を作るのは、当然池上さんだけではなく
プロデューサーやらディレクターも関わっている。
これは想像だが、「暴走老人」と「世襲」という発言については
スタッフ側から池上さんに必ず発言するように
要請があったのではないかと思う。
世襲はともかく暴走老人発言は池上さんにしては、こじつけすぎる。

経済学者がTVに出演する際に、打ち合わせで
「財政破綻」と「ハイパーインフレ」を発言するように
スタッフから要請されたことは、
以前の日記で動画とともに紹介したが
それと同じようなものではないだろうか。

それはさておき、ネットニュースの記事などを見ると
前述の石原氏との応酬に関して
「池上さんが石原さんに暴走老人と言って圧倒した」
みたいな論調で書いている記事があったが、
事実は、最終的に「人の話をちゃんと聞きなさい」という旨を
石原さんが発言し、池上さんはまともに言い返せなかった。

なんというか、やっぱメディアって怖いね。
この記事を見た人は、池上さんスゲーって洗脳されるかもね。
たぶん、そうやって池上さんを持ち上げることで
視聴率を上げよう、視聴率が上がればスポンサー増えてウハウハとか
そういう魂胆があるんでしょうね。
おお、こわ。単なる想像ですけどね。

いずれにせよ、今回の選挙速報は
心の底からドキドキしながら楽しませて貰いました。

【凡骨でもわかる】選挙でモテモテ!【政治】

2012-12-17 23:23:34 | Weblog
ニコ動で政治・経済を勉強しはじめたニワカのニコ厨です。

こんな動画が投稿されてました。
【初音ミク】選挙に行かない男と付き合ってはいけない5つの理由
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19592106

で、元ネタはこちらのブログ
選挙に行かない男と、付き合ってはいけない5つの理由
http://komazaki.seesaa.net/article/307791379.html

ブログを読んでみましたが、とても面白かったです。
昔の自分に当てはまったので
ドキっとさせられる箇所もありました。
ところが、コメントを見ると批判が多いです。
わけがわからないよ。

このブログについて、勝手に分析してみます。

■用いられている理論と結論
AならばZ。
 A:選挙に行かない
 Z:付き合ってはいけない

■論法
(1)Aであることの理由をBとする。
(2)BということはCである
(3)CならばZ。
(4)したがって、AならばZ。

■分析
ブログに記載されている「付き合ってはいけない理由」5つは
基本的にこの論法で書かれていると考えます。
ぶっちゃけ、この論法を使えばたいていの結論(Z)に理由をつけられます。
なぜなら、結論(Z)の最大の根拠となっている、上記の(2)の部分は
AともZとも関係ないからです。
つまり、すごくもっともらしい(2)をつくって、AとB、CとZを無理やりくっつければいいのです。
まさに「理屈と膏薬はどこへでもつく」論法なわけです。

そして、結論(Z)もまた、別になんでもいいのです。
「非国民」でも「売国奴」でも「ただのバカ」でも「中二病」でも、なんでもいいのです。
そして、この論法を用いれば、理由は5つどころかいくつでも作れます。
このへんは、筆者のセンスですね。

で、批判してる人はこんな感じ。
上記(1)に対して
・俺が選挙に行かないのは、Bという理由じゃない。
上記(2)に対して
・BだからといってCとは限らない
上記(3)に対して
・別にZでもいい。とか、俺はZと言われたことがない。とか。
その他で
・政治に興味をもたせてくれない政治家が悪い
・情報が隠されているから判断できない
などなど

イヤイヤ、マテマテ。
これらの批判は、このブログの主旨を理解できてない。

そもそもこの論法は、結論に対して無理やりに理屈をくっつけられる。
そして、無理やりだから批判できるポイントは山ほどある。

それに気付かずに批判してる方々は、いわば
日本語を読めない人、本質を見抜けない人、自己正当化の人
そういうふうにしか俺には見えない。

「選挙に行かない男と付き合ってはいけない理由」を無理やりにつけたら
批判コメントで「選挙に行かない方々の無理やりな理由付け」が
明らかになったわけだ。

というか、批判してる人の都合など知ったこっちゃないので
「AならばZ」を絶対的に証明することなんかできないのは明白。

で、批判してる人はブログの中にある
「日本語を読む能力が欠けている」と
「斜に構えているのが格好良いと思っている」に
合致するという点でこのブログの理論は常に正しいともいえる。

細かい点の批判ではなく、最も重要なのは
「理屈と膏薬はどこへでもつく」という論法を使って
なぜこのようなブログを書いたか、その意図というか筆者の理念だ。

で、個人的な分析ですが
下記の「手段」で「目的」を達成するという
とてもシンプルな理由だと思います。

■手段
女性に対し、「付き合う男性を見定めたい」という願望を満たす
簡単な判断基準(選挙に行かない男はNG)を提供する。
男性に対し、女性から「付き合いたい」と思われるには
どうすべきか(選挙に行かない男はNG)という簡単な行動基準を提供する。

■目的
若者を選挙に行かせる。

男性と女性の立場を入れ替えても
同じことがいえるだろう。

真面目に批判や自己正当化するのも結構だが、
世の中には深く考えずに行動する人が意外なほど居る。
そういう方々に選挙について考えることを呼び掛けているだけだ。

このブログを読んだ女性が、付き合っている男性を見定めようと
「ねぇねぇ、あなた投票行く気ある?」とか聞けば
それだけで、このブログの価値はあるだろう。
しかも、A(選挙に行かない)という問題点を
B,Cという家庭に直結する問題点に置き換えることで、
真剣に考えるきっかけを作っている。
そして、選挙について男性と真面目に話すきっかけも作ってる。

あるいは、これを読んだ男性が
女性から失望されたくないから、と投票に行く場合も
このブログは価値がある。しかも、このブログでは
A(選挙に行かない)という問題点は
B,Cという問題点とも結びついており
BとCを直しても、Aがダメなら意味が無いので
全て直そうという向上心につながる。

表現方法が極端ではあるが、キャッチーなタイトルで興味をひき
男性・女性の願望を満たしつつ双方の向上心を刺激し
結果的に社会を良くしたいという、気持ちのこもったブログだと思う。

あ、ブログのコメントの中に
「行かない人を否定してどうすんだよ。
 「選挙に行くとこんないいことがある」を書かないとそういう人たちは行かない。」
というのがありました。これはこれとして、かなり同意です。

実際、なんだかんだ理由をつけて選挙に行かない人は
批判されても、なんだかんだ理由をつけて自己正当化することが
ブログのコメントから良く判りました。

個人的には今回の衆院選にあたり、周りの人には
「この3年3カ月で仕事頑張って給料上がった人いる?
 根本の政治を見直せば、同じ頑張りで給料上がるかもしれないよ。」
と言ってました。
果たして、皆の心は動かせただろうか。。。
給料上がってないの俺だけかもという可能性には、この際目を瞑る。

余談ですが、今回の衆院選は、将来歴史の教科書に載るレベルで
非常に重要な戦いでした。
3年3か月の失政により、景気・安全保障・震災・原発・TPPなどなど
どれをとってもここで選択を間違えれば後は無い状況でした。

投票に行った人達はその重要性に気づき
なんとかしようと1票を投じました。
その1票1票の積み重ねが、今回の選挙結果です。
俺は、とてもヒヤヒヤしながら祈るような気持ちで選挙速報を見ました。
見たあとは、興奮してなかなか眠れませんでした。

選挙に行かなかった方々は、
そんな世界があるとは考えもしないでしょうね。

こんなに重要な選挙でも、それを認識さえできず
投票にも行かない方々の理屈って
どれほど立派なんでしょうか。

【凡骨でもわかる】世界を変える力【政治】

2012-12-15 10:08:29 | Weblog
ニコ動で政治・経済を勉強しはじめたニワカのニコ厨です。

世論調査だと、とある党が優勢とか言ってますね。
ただ、これは露骨なアンダードッグ効果(アナウンス効果)狙いですね。

アンダードッグ効果(アナウンス効果)というのは
投票前に優勢が伝えられると
その対抗に票が流れる効果があるということ。

判官びいき、負け犬効果、ともいわれますね。
要は、候補者側には油断が生じ、投票者側には
「一方を勝たせすぎるとバランスが悪い」とか「負ける方がかわいそう」とか
そういう心理が働く、れっきとした統計結果なのです。

反対に、バンドワゴン効果というのもあり
こちらは勝ち馬に乗ろうとする心理効果です。
ただ、こちらは明確な損得がある場合や
明らかな悪・正義の場合ぐらいしか発生しないと、個人的には思います。

で、ネットニュースなどを見ていると
選挙に行かない人や、誰に投票していいか判らないという人が
まだまだ多いようですね。そのような人に対しての
アンダードッグ効果(アナウンス効果)狙いなのでしょう。
理由としては
・政治に興味がない
・政治家はどれも一緒/みんなダメ
・政党が多すぎる
・自分が投票したって何も変わらない

まるで、3か月前の自分を見ているようです。
俺の場合「政治を批判してる俺カッケー」
というのもありました。

元をただせば、全部自分の勉強不足が原因でした。
・知識が無いから興味がない。
・知識が無いからどれも一緒に見える。メディアが叩けば一緒になって自分も叩く。
・知識が無いから政党の違いが判らない。
・知識が無いから投票で世の中を良くしようとさえ思わない。
・知識が無いから批判しかできない。

とはいえ、本来はメディアが上記の問題を解決する
1つの手段になりえるのですが
(正しい情報を報道したり、政策によりどう変わるかを正確に伝えるなど)
日本のメディアにも問題はあるため
俺のようなダメ人間がダメ人間のまま居ることに
疑問を感じないようになってしまってます。

恥ずかしながら、俺は本当に政治に興味が無かったので
初めて投票に行ったのは、割と最近です。

で、実際に投票に行ってみると
自分が投票した人が落選したら「なんで!?」
「俺が投票した人はダメなの!?」って真剣に考えました。

これは、実際に投票せずに
「あの人が勝ってくれればいいな~」とか
思うだけでは味わえない感覚でした。

投票に行ったときは、ぶっちゃけそれほど真剣ではありませんでしたが
自分が投票した人が落選したときの
あの「なんで!?」という感覚は、
実際に投票に行き、1票を投じることで
「確かに俺は世の中を変えようとした」からこそなのだと、
「変えようとして出来なかった」からこそなのだと、そう考え至りました。

まぁ、あのときの俺は、ネットなどであまり調べずに
メディアが伝えるイメージだけで、投票先を選んだので
あまり褒められる状態ではありませんでしたが。

それでも、実際に投票することで
それまで遠い世界だった政治を
自分のことのように感じました。

この感覚を、まだ投票したことない人にも味わって貰いたい。
よく調べ・よく考えて、メディアや他の誰でもない自分自身が
「この人ならば!」と感じた人に1度でいいから投票してみてほしい。
そういう人がいなければ「この人だけはダメ!」と決めて
それ以外の人に投票するのでもいい。

ちなみに、いい候補が居ないからという理由で
何も書かない「白票」や、投票自体を棄権する、と主張してる人も居るそうですが
全く意味がありません。
白票・棄権は中二病と言う人も居ますね。

集計する上で、「全員が良いから選べない」なのか
「ただの記載ミス」なのか判別つかないからです。
全く持って、抗議の意思が伝わりません。

例えば、その意思を汲み取り、こういう制度はどうでしょう。
白票や棄権が、一定数以上になれば、よい候補者がいないとみなして
「白票・棄権した人の中からランダムで当選者を決める」
いい候補者が居ないのだから、文句ないですよね。
当然、辞退はダメですよ。選ばれたからには任期を満了する義務つきです。

とまぁ、この制度がもし実施された状態を想像すれば
「万が一にも自分が選ばれたら、やりたくないなぁ」とか
「うっかり、危険思想の人物が選ばれたらどうしよう」とか考えますよね。

つまり、白票や棄権により「誰も選ばない」というのは
誰が選ばれても文句を言わない、ということであり
「俺がやった方がマシ」とか「危険思想の人がやった方がマシ」という意味であり
無責任極まりないことなのです。
今の選挙制度では、候補者の中から選ぶしかないのです。
(それが嫌なら、自ら立候補!)

あと、単純に事実として
1票差で当落が分かれたり
同票だったから、くじ引きで当選者が決まった事例があります。
もし、そのとき誰かが1票入れていれば、それが決定打になったわけです。
選挙は、その1票の積み重ねです。


元ただせば3年前、政治に無関心な人に対して
メディアが「政権交代」を煽った結果がこの3年間です。
今回も、政治に興味がない人に対して
アンダードッグ効果(アナウンス効果)を狙っています。

デフレで大企業さえ経営難、中小はどれだけ潰れただろうか。
仕事が減り、就職できても給与は上がらずサービス残業まみれ。
原発が止まり、電気代の値上げに苦む企業だってあるだろう。
東北は、震災から未だに復興できていない。
尖閣・北方領土は危機に晒され、某国の大統領が暴言を吐く。
日本の国益がどれだけ損なわれただろうか。

1票には、世界を変える力がある。
だからこそ、よく調べ・よく考えたうえで
その力を使うべきだ。

…とはいえ、俺も子供が生まれるまでは
ここまで考えてなかったなぁ。
我が子の力は偉大だ。

(個人的には、よく調べ・よく考えるという
 参政権が得られる年齢相応の義務が果たせない人・メディアに流されるだけ人は
 3年前のことを鑑みれば、むしろ投票しないでほしいとも思うが
 自分が投票してみて初めて得られた感覚もあるので、複雑なところ。
 ベストはやはり、「よく調べ・よく考え」て「投票する」。)

【凡骨でもわかる】Q.E.D.【政治】

2012-12-08 11:30:07 | Weblog
ニコ動で政治・経済を勉強しはじめたニワカのニコ厨です。

とりあえず、個別の政党の話題は避けて
争点について、ネットで色々調べた結果をまとめます。
俺の中では、支持する人は決まりました。Q.E.D.

■経済政策
日銀がお金を刷れば、お金が増えるのでデフレ脱却の起点になる。
この手法を推奨する人のことを、リフレ派と呼ぶらしい。

刷ったお金で国債を買えば、そのお金は政府のお金になり
そのお金で公共事業をやれば、民間にお金が流通しデフレを脱却できる。
デフレを脱却し、ゆるやかなインフレになれば
経済が活性化し、物価も少し上がるが
それ以上に仕事が増え、給料も増える。

リフレ反対派のいろいろな批判をTVやネットで見てきました。
専門的な用語が出たりすると流石についていけませんが
リフレ派の反論を読む限りでは
反対派はやたら理論が飛躍したり根拠がない場合が多く感じました。

「ハイパーインフレが起きる」という意見については、
Q.E.D.で燈馬想くんが言っていたように
ある状況下で買う人と売る人の人数は変らない、と俺は思う。

なので、日本がインフレになることで利益を得ようとする人と
デフレになることで利益を得ようとする人の数は変らないから
日銀が大量にお金を刷っても、両者のバランスは変らず
いきなりハイパーインフレになることはないのではないかと思う。
つまりただ単に、市場内のお金の量が増えて
それによる緩やかなインフレが起きるだけではないかと。

とはいえ、こればかりは「やってみないと判らない」とも思う。
やらずに居れば、このままデフレは続き
SONYやパナソニックはずっと苦戦する。
打てる手があるなら、まずは打つべきではないかと。

■原発
今の日本には必要。
原発を語るとき、セットにしなければならないのが
「エネルギー安全保障」と「核廃棄物の再利用」と「技術」
だと思う

エネルギー安全保障については、
電気の元となる燃料は、いわば日本の頚動脈、つまり弱点でもある。
火力だけに頼れば、その燃料の輸出を制限するぞ、と
外国から脅されれば従うしかない。
ましてや、石油を輸送しているタンカーが通る東シナ海は
今、某国が侵略して支配しようとしている。

核廃棄物の再利用については
日本に再利用可能な核廃棄物を持ち続けることは
他国から「核兵器を作るつもりでは?」と
あらぬ疑いをかけられることになる。
なので、再利用を止めるわけにはいかない。

技術については
前述の核廃棄物の再利用技術や
より安全な核施設の開発など
先進技術をもつ国としての責任があり
原発を止めれば技術者が他国に流出する危険がある。
また、原発以外の技術開発にもエネルギーは必要になる。
エネルギーは、まさに日本の原動力。

日本は「原発がいらない」のではなく
「安全な原発が必要」なのだ。

■TPP
TPP加入によるGDP増の想定値は10年で数兆円。
1年に換算すると0.1%未満。
これは、少し円安になるのと大差ない。

逆に、TPPは「自由を強制する」のでデメリットしかない。

国民皆保険に対しては
「日本は全員、公的な保険に入っているから
 アメリカの保険が売れない!自由化すべきだ!」
と言われて、日本の優れた国民皆保険は終了し
多数ある保険会社から選んで加入しなければならない。

日本が誇る、食品などの品質に対しては
「日本は食品の検査基準が厳しいから
 アメリカの食品が売れない!自由化すべきだ!」
と言われて、安全基準がアメリカ並に低くなり
お店には農薬たっぷりで遺伝子操作もっさりな食品が並ぶ。

あと、ISD条項。
日本の政策、例えばある産業の優遇政策などにより
海外の投資家が損をしたら、その投資家が日本政府を訴えることができる。
これはもちろん、日本側が海外を訴えることもできるが
アメリカはISD条項に基づく訴訟で、今のところ「負けたことがない」。
さすが訴訟大国。

というか、日本が経済成長してアメリカを抜いたら
アメリカの投資家は自国が損をするので、日本を訴訟できるのではないか?
とも思える。
つまり、TPPに加入すると、永遠にアメリカを抜くことができないのではないか。

ちょっと考えただけでも、これだけデメリットがある。

あと、こういった協定の交渉をするとき
「入れてください」とのノープランで行く奴はバカだ。
「自分に有利でなければ、入りません」
と拒絶してみせて、有利な条件を引き出すぐらいの交渉力が必要だ。
(まぁ、実際のところ交渉でTPPのデメリットを消すのは無理でしょう。)

■国防軍
現在の自衛隊は、海外に向けては「軍」として認めている。
これは、ジュネーブ条約上、軍として扱わなければ
敵国に捕えられたときに捕虜として扱って貰えないことや
殺人者扱いされないための処置だ。

この理由を聞けば、自衛隊が「軍」であることは当然と思わないだろうか。

自衛隊が日本海で不審船から発砲を受けて
撃ち返して撃沈したら、殺人者だろうか?
そんなバカな話はない。
「軍」だからこそ、国防のために発砲できる。

ところが、日本国憲法上は軍を持てないという矛盾を抱えている。
この矛盾を解消するために
単に「国防軍」という分かりやすい名称で
憲法に記載するというだけです。
何の問題もない。

この件について「大陸間弾道ミサイルを撃つ気か?」
とか発言した方が居たそうですが
全く見当はずれなうえ、仮にも現首相が
他国に誤解を招いたり、編集して悪用されそうな
軽はずみな発言をすべきでないと個人的に思います。

日本人は、自衛隊の存在意義をもっと認識すべき。
自衛隊が存在しなくなったらどうなると思いますか?
おそらく、そう発表した数時間後には尖閣に某国の戦艦が押し寄せ
日本本土にも上陸してくるのではないでしょうか。
今日、いま、ここでこうして暢気に日記を書いていられるのも
自衛隊が居てくれるおかげです。

■選挙そのものについて
「投票に行こう」と言われて
単に投票に行けばいいというわけではない。
選挙権とは、投票の結果に対する責任も伴うのだと
今更ながらに判りました。

バイアスのかかってない情報を集め、風説に惑わされず
自分の目で見て、自分の頭で考えるという
「義務」を果たしてこその、選挙権なのだと。

実際問題、投票に行こうと呼びかけつつ
3年前にはマスコミによる政権交代への誘導がありました。
その結果、この3年間はどうだったでしょうか。
個人的には、尖閣・竹島の問題は致命的でした。
自国の一部を奪われれば、次は本土さえ奪われかねません。

で、マスコミは相変わらず偏向報道をしています。
ある政治家が、すごく判りやすい説明をしても
TVでコメンテーターが「よくわかりませんね」とか言う。
何も考えずTVを見てる人に対して
「TVに出てる人がよくわからないって言ってるから、この政治家は駄目だな」
という風に誘導している。

日銀がお金を刷ることに対しても
「じゃぶじゃぶ」といった、何も考えずにお金を刷るようなイメージを与える。
しかも、専門家に「財政破綻」「ハイパーインフレ」と言わせようとする。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19450136
(動画時間:1分16秒)
完全に偏向してます。

あとは、自分の理想と完全に一致する人は
基本的には居ないものと思わなければならない。
人間は完璧なものじゃない。
漢字だって間違えるし、病気にだってなる。

完璧でないことが許せないなら、自ら立候補すべきだ。
その権利も、条件さえ満たせば得られるのだから。
その権利を行使もせず、文句だけ言うのはおかしい。

おれ自身は、立候補できるような知識も政治基盤も無いので
少なくとも、ちゃんと調べたうえで自分の理想に近い人に投票します。