シュレディンガーのネコミミ

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【凡骨でもわかる】Q.E.D.【政治】

2012-12-08 11:30:07 | Weblog
ニコ動で政治・経済を勉強しはじめたニワカのニコ厨です。

とりあえず、個別の政党の話題は避けて
争点について、ネットで色々調べた結果をまとめます。
俺の中では、支持する人は決まりました。Q.E.D.

■経済政策
日銀がお金を刷れば、お金が増えるのでデフレ脱却の起点になる。
この手法を推奨する人のことを、リフレ派と呼ぶらしい。

刷ったお金で国債を買えば、そのお金は政府のお金になり
そのお金で公共事業をやれば、民間にお金が流通しデフレを脱却できる。
デフレを脱却し、ゆるやかなインフレになれば
経済が活性化し、物価も少し上がるが
それ以上に仕事が増え、給料も増える。

リフレ反対派のいろいろな批判をTVやネットで見てきました。
専門的な用語が出たりすると流石についていけませんが
リフレ派の反論を読む限りでは
反対派はやたら理論が飛躍したり根拠がない場合が多く感じました。

「ハイパーインフレが起きる」という意見については、
Q.E.D.で燈馬想くんが言っていたように
ある状況下で買う人と売る人の人数は変らない、と俺は思う。

なので、日本がインフレになることで利益を得ようとする人と
デフレになることで利益を得ようとする人の数は変らないから
日銀が大量にお金を刷っても、両者のバランスは変らず
いきなりハイパーインフレになることはないのではないかと思う。
つまりただ単に、市場内のお金の量が増えて
それによる緩やかなインフレが起きるだけではないかと。

とはいえ、こればかりは「やってみないと判らない」とも思う。
やらずに居れば、このままデフレは続き
SONYやパナソニックはずっと苦戦する。
打てる手があるなら、まずは打つべきではないかと。

■原発
今の日本には必要。
原発を語るとき、セットにしなければならないのが
「エネルギー安全保障」と「核廃棄物の再利用」と「技術」
だと思う

エネルギー安全保障については、
電気の元となる燃料は、いわば日本の頚動脈、つまり弱点でもある。
火力だけに頼れば、その燃料の輸出を制限するぞ、と
外国から脅されれば従うしかない。
ましてや、石油を輸送しているタンカーが通る東シナ海は
今、某国が侵略して支配しようとしている。

核廃棄物の再利用については
日本に再利用可能な核廃棄物を持ち続けることは
他国から「核兵器を作るつもりでは?」と
あらぬ疑いをかけられることになる。
なので、再利用を止めるわけにはいかない。

技術については
前述の核廃棄物の再利用技術や
より安全な核施設の開発など
先進技術をもつ国としての責任があり
原発を止めれば技術者が他国に流出する危険がある。
また、原発以外の技術開発にもエネルギーは必要になる。
エネルギーは、まさに日本の原動力。

日本は「原発がいらない」のではなく
「安全な原発が必要」なのだ。

■TPP
TPP加入によるGDP増の想定値は10年で数兆円。
1年に換算すると0.1%未満。
これは、少し円安になるのと大差ない。

逆に、TPPは「自由を強制する」のでデメリットしかない。

国民皆保険に対しては
「日本は全員、公的な保険に入っているから
 アメリカの保険が売れない!自由化すべきだ!」
と言われて、日本の優れた国民皆保険は終了し
多数ある保険会社から選んで加入しなければならない。

日本が誇る、食品などの品質に対しては
「日本は食品の検査基準が厳しいから
 アメリカの食品が売れない!自由化すべきだ!」
と言われて、安全基準がアメリカ並に低くなり
お店には農薬たっぷりで遺伝子操作もっさりな食品が並ぶ。

あと、ISD条項。
日本の政策、例えばある産業の優遇政策などにより
海外の投資家が損をしたら、その投資家が日本政府を訴えることができる。
これはもちろん、日本側が海外を訴えることもできるが
アメリカはISD条項に基づく訴訟で、今のところ「負けたことがない」。
さすが訴訟大国。

というか、日本が経済成長してアメリカを抜いたら
アメリカの投資家は自国が損をするので、日本を訴訟できるのではないか?
とも思える。
つまり、TPPに加入すると、永遠にアメリカを抜くことができないのではないか。

ちょっと考えただけでも、これだけデメリットがある。

あと、こういった協定の交渉をするとき
「入れてください」とのノープランで行く奴はバカだ。
「自分に有利でなければ、入りません」
と拒絶してみせて、有利な条件を引き出すぐらいの交渉力が必要だ。
(まぁ、実際のところ交渉でTPPのデメリットを消すのは無理でしょう。)

■国防軍
現在の自衛隊は、海外に向けては「軍」として認めている。
これは、ジュネーブ条約上、軍として扱わなければ
敵国に捕えられたときに捕虜として扱って貰えないことや
殺人者扱いされないための処置だ。

この理由を聞けば、自衛隊が「軍」であることは当然と思わないだろうか。

自衛隊が日本海で不審船から発砲を受けて
撃ち返して撃沈したら、殺人者だろうか?
そんなバカな話はない。
「軍」だからこそ、国防のために発砲できる。

ところが、日本国憲法上は軍を持てないという矛盾を抱えている。
この矛盾を解消するために
単に「国防軍」という分かりやすい名称で
憲法に記載するというだけです。
何の問題もない。

この件について「大陸間弾道ミサイルを撃つ気か?」
とか発言した方が居たそうですが
全く見当はずれなうえ、仮にも現首相が
他国に誤解を招いたり、編集して悪用されそうな
軽はずみな発言をすべきでないと個人的に思います。

日本人は、自衛隊の存在意義をもっと認識すべき。
自衛隊が存在しなくなったらどうなると思いますか?
おそらく、そう発表した数時間後には尖閣に某国の戦艦が押し寄せ
日本本土にも上陸してくるのではないでしょうか。
今日、いま、ここでこうして暢気に日記を書いていられるのも
自衛隊が居てくれるおかげです。

■選挙そのものについて
「投票に行こう」と言われて
単に投票に行けばいいというわけではない。
選挙権とは、投票の結果に対する責任も伴うのだと
今更ながらに判りました。

バイアスのかかってない情報を集め、風説に惑わされず
自分の目で見て、自分の頭で考えるという
「義務」を果たしてこその、選挙権なのだと。

実際問題、投票に行こうと呼びかけつつ
3年前にはマスコミによる政権交代への誘導がありました。
その結果、この3年間はどうだったでしょうか。
個人的には、尖閣・竹島の問題は致命的でした。
自国の一部を奪われれば、次は本土さえ奪われかねません。

で、マスコミは相変わらず偏向報道をしています。
ある政治家が、すごく判りやすい説明をしても
TVでコメンテーターが「よくわかりませんね」とか言う。
何も考えずTVを見てる人に対して
「TVに出てる人がよくわからないって言ってるから、この政治家は駄目だな」
という風に誘導している。

日銀がお金を刷ることに対しても
「じゃぶじゃぶ」といった、何も考えずにお金を刷るようなイメージを与える。
しかも、専門家に「財政破綻」「ハイパーインフレ」と言わせようとする。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19450136
(動画時間:1分16秒)
完全に偏向してます。

あとは、自分の理想と完全に一致する人は
基本的には居ないものと思わなければならない。
人間は完璧なものじゃない。
漢字だって間違えるし、病気にだってなる。

完璧でないことが許せないなら、自ら立候補すべきだ。
その権利も、条件さえ満たせば得られるのだから。
その権利を行使もせず、文句だけ言うのはおかしい。

おれ自身は、立候補できるような知識も政治基盤も無いので
少なくとも、ちゃんと調べたうえで自分の理想に近い人に投票します。