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松ちゃんの『やりっ放し やられっ放し』

あなたが気になりだしてから 世界が息づいてる(松任谷由実『緑の町に舞い降りて』より)

《伝説 》について ~その後の『未来は霧の中に』~

2011-10-16 03:36:23 | my YUMING
どうも、こんばんわ。

別に誰も読みたかないだろうけど。
(別の話もって来いよな)と、

(少なくとも違う曲にしろよな)と。
そんな声が聞こえてきそうなだけに、
余計に。

冒頭の【Faubourg Saint-Honore】という、
聞いてなんのことだか理解出来ない感覚、
その、僕自信の中のインパクトが
惹き付けられた理由と前回書きまして。

またね、
その名詞の歌い方が
乱暴に放ったような感じで、良いんです(絵文字)
ただその言葉を口にしたいためだけに口にした感じ。

【Faubourg Saint-Honore】という言葉と、
メロディーと、その歌い方よ!
ラグビーボールを放られたような心地。
そのストリートの説明が〔伝説の並木通り〕で、
それだけなんです。

もう、次の節で
「古い雑誌めくれば カルダンetクレージュ...」
と続くんですよ。
また【伝説】という言葉を使うところが、僕的には
なにか松任谷由実らしくない感じがしたんですね。
それだけに、この【伝説】と いう言葉が

僕には気になったんです。
歌のなかでの意味も、
昔から人々の間で云い伝えられている、という、
ごく一般的なニュアンスしか持たないはずだが、
ここでは、それだけの補足で十分って事なのだろう。
【伝説】って言葉の事を、こんなに考えた事はないです。
日常ではそう聞かない言葉だが

マンガやゲームのタイトル・副題によく目にし
何か仰々しい演出を醸し出すワードには最適で、
なのに!
物事を修飾するに当たっては
【伝説】という言葉は基本、頼りないんですよね。
【伝説】単体だと、

(昔から人々に言い伝えられて)だけで
それ以上でもそれ以下でもない。
そしたら次の問題は、どう伝説か、ってことになる。
そうなると【伝説】って単語...要らんやんってなる。
結局【伝説】って何も説明出来てない、

見かけ倒しの言葉である。
この『未来は霧の中に』に出逢わなかったら
こんなにも【伝説】という言葉について考えてないだろう。
まぁ

ユーミンもこの言葉にここまで重きを置いてないと思うが。
でも、僕の場合
引っかかっちった!

そして
この曲が終わると自然と口から

「青いエアメイルが~」

と次曲の冒頭の歌詞が溢れそうになれば
あなたも上級者である。

やはり、そういう聴き方をしなければあきませんね。
つまり...
オリジナル・アルバムで聴け!

私見:結局のところ、[古い雑誌めくれば]は
[カルダン~]にかかるはずなので

今の私が《Faubourg Saint-Honore》に居るってこと!

my YUMING #2『未来は霧の中に』

2011-06-13 09:22:58 | my YUMING
どうも、こんにちは。

myYUMING第2弾は...
「OLIVE」(1979)収録の『未来は霧の中に』です。

簡潔に言えば、主人公の少女の回想、
女性の(初)恋に対する価値観を
その最中の当時の世相をモチーフとして。

またはその逆。
価値観の方をモチーフにして
世相を回想してるのかも。
(まぁ、前者だろうけど。)

その価値観ってが
人生でのいくつかの恋の中でも
初恋だけは
唯一無二の凄い事として
捉えていること。

後に続く恋は、どれも一緒っていう。
それは歌詞中の
〔月面着陸〕や〔火星有人探査〕
に例えられてて、
それくらい偉大な夢ってことで、
初恋というのは。

また、それを回想している訳だから
そういう年頃の私(女)が現在進行形で
そう夢見ているって話じゃなく、
既に過ぎ去ってしまった今の、大人の私(女)が
今でもそういう価値観を持ってるという、

ただの一過性のものじゃなく
女ってそういうもんなんだっていう
一般論が綴られている。
僕はそういう価値観は分からないのだが、

そしたら、何故この曲が好きで選んだのか?
それは
冒頭の

『Faubourg Saint-Honore』(フォーブル サント ノーレ)や
『カルダン et クレージュ』

という固有名詞、

初めて聴いた時に意味の分からなさ、
この曲に感じた神秘性といいますか、

何かね
そんな初聴の感覚みたいなものを
今も大事にしてるんです。

【一緒やがな、(私)と】って話ですが、
初見の感覚、印象を大切にしたい感覚ってのは

対象は何にしろ、普遍的なモノかもしれない。

my YUMING #1『A HAPPY NEW YEAR』

2011-05-15 01:21:26 | my YUMING
こんばんわ。

新シリーズ【my YUMING】ということで。
僕が全ての音楽の中で一番好きなのが

松任谷由実のそれでして。
このブログで松任谷由実さんの全楽曲の
解説・論評を綴っていく所存でございます。

その第1回目は「昨晩お会いしましょう」(1981)収録の
『A HAPPY NEW YEAR』を是非。
僕は年越して(新年第一曲目は絶対この曲!)
と決めてまして。

聴かないと駄目ないんですよ。
(ま、聴かな駄目ってこともないけど..)
でも僕にとっては
もはや【儀式】みたいなもので、
勿論2011年のザ・ファーストもこれである。

特に一番の
”今年も最初に会う人があなたであるように“
というのがイイ♪
一番だけでいえば、
(そうなるように街路樹を抜けて
好きな人の部屋に急ぐ)って話なんですが

僕のイメージでは
夜明けて、明るくなった後じゃなくて、
日付変わってすぐの深い時間。
雪が積もった、誰も通らない静まりかえった街。
で、交差点で

雪が降ってるのと
赤が点滅してる、っていうのしか動いてなくて、
あとは全てが止まってる世界。
実家の前がすぐ、大きな交差点でして、

年越しで深夜まで起きてて
自分の部屋から障子開けて見てた景色がそれ。
淋しい光景なんですがね。

ただ気をつけとかなアカンのが...
間の悪い話、

(あなたに会うように)なんて強く思い過ぎますと

大抵は会われへんくて。
また、変な奴や会いたくもない奴が

出て来よるんですよ、
辻から。
そうでなくても

浮かれすぎて周り見えんと飛び出して
車に轢かれたり。

そんなもん幸先悪い..何の話や、これ。