
『そして、私たちは愛に帰る』
"The Edge of Heaven"
監督、脚本:ファティ・アキン
2007年・独・土・伊足
【注:ストーリーに触れています】
想像以上に良いのだった。
足を引っ張ってばかりの革命戦士アイテンちゃん(右:ヌルギュル・イェシルチャイ)を・・・
映画を観ている俺でさえ、なかなか受け容れられないのに。
やがて、大きな愛が包み込む。
これは赦(ゆる)しの物語だ。
村上春樹の 『東京忌憚集』 に入っている短編 『ハナレイ・ベイ』 を思い出したなぁ、ぼかぁ。
それにしても、トルコのホテルでスザンヌ(ハンナ・シグラ)が泣き崩れるシーン。
老女が泣くのを見るのは辛いものだ。
・・・子どもたるもの、親より先に死んではいかん。
ところで、トルコで書店員になるネジャド(バーキ・ダヴラク)を見て、ロックファンならなんとなくウィーザーのリヴァース・クオモを思い出すだろう。
そして、浜辺に立ち尽くすネジャドを見て、いつかの自分を思い出すだろう。
佳作。
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