『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

映画 『シッピング・ニュース』

2011-06-16 | Movie(映画):映画ってさ

『シッピング・ニュース』
"The Shipping News"
監督:ラッセ・ハルストレム
脚本:ロバート・ネルソン・ジェイコブス
2001年・米


++++

ニューヨークの新聞社でインク係として働くクオイル。


厳しかった父へのトラウマで無気力な人生を送っているが、ある日、突然、両親が自殺したという知らせが入る。


その直後、ビッチ系な妻ペタルは、無気力男クオイルを見限り、他の男と駆け落ちするが、途中で自動車の転落事故が起き、急死する。

後で分かったことだが、なんと悪妻ペタルは一人娘バニーを人身売買組織へ売りつけ、身柄を届けるところだった。


娘を取り返したクオイルは、ニューヨークの生活を捨て、父の異父妹アグニスと共に祖先の地ニューファンドランド島へ向かう。

ニューファンドランド島には、アグニスの生家が50年経つ今もまだ残っていた。


ニューファンドランドの田舎町の、小さなコミュニティになじめないクオイルだが、なんとか地元紙に就職する。

そこで彼が命じられた仕事はシッピング・ニュース(港湾情報)の記事を書くことだった。


元々、ただのインク係だったのに、どうしよう・・・、戸惑うクオイル。


しかし、その頃、クオイルが残したニューヨークの家では、鼠が下水管を食い破り、トイレが詰まり始めていた・・・。


++++


E・アニー・ブルーが93年ピューリッツァー賞受賞作した原作の映画化。


俺はもう、隠すことができない。

雪の降る小さな街への郷愁を・・・。


とか言って、毎回、田舎町への憧れと悪口を交互に書き連ねるのだった。


まあ、ストーリーはどうでも良いとして。(←)


この街はいいね。

イカ下足バーガー食べられるしな、食堂で。


オフィス
地元の新聞社で、オンボロのタイプライターしか用意してもらえないクオイル(ケヴィン・スペイシー)。

ところが、自身のコラムが好評を博し、嫌味な同僚タートの鼻をあかすと、急に天狗になってタートにパソコンを要求する。

「日本製のまがい物じゃないぞ。IBMだ。アイ・ビー・エムを要求する」

えっ・・・2001年時点で、日本製PCってまだそんなイメージで?
はっ!
これだから田舎もんは・・・。(←)



ケイト・ブランシェット
それにしても、悪妻を演じるケイト・ブランシェットの、そのビッチっぷりには度肝を抜かれる。
この人はなんだって出来るのだ。

あ、こっち見ないで。


ジュリアン・ムーア
ニューファンドランド島でクオイルが出会うヒロイン、ジュリアン・ムーアの顔、白っ!

まあ、でも前妻がアレだったからね。
こっち系に走るの分かるよ>クオイル
(ジュリアンは撮影当時40歳!)


ジュディ・デンチ

この映画で一番いいのは、たぶん、アグニス役のジュディ・デンチが、岩場で詩集を読んでるシーンだろうね。

断崖絶壁で、海の風に吹かれながら。
あそこはなんかいいよ。



※今年1月に亡くなった、ミスタ・コバヤーシことピート・ポスルウェイト(本作では嫌味な同僚タート役)に哀悼の意を表する。


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