the morning star ~明けの明星~

日本でも世界でも子どもたちが安心して幸せに暮らせるように☆と願う活動主婦の日記。三原市の課題や三原応援情報を発信。

ツタヤ図書館問題全国シンポジウム

2016-03-26 02:07:23 | 駅前再開発
高梁市で行われた「ツタヤ図書館問題全国シンポジウム」に行ってきました。

「駅前再開発の話は、もうなくなったの?」と訊かれるくらいのゆっくりペースですが、
三原市は【公共施設(図書館+広場)+民間施設(民間からの提案)】という方向に向け、
進んでいっています。

「じゃあ、もう決まったの?」と訊かれるわけですが、
決まったわけではなく、「その方向に向けて」という状態です。
議会の特別委員会では、慎重な意見が多いです。

で、図書館については、「指定管理」を前提として進められています。

日本図書館協会が14年に実施した調査では、
13年度の、図書館における指定管理制度導入率は
1位 栃木県52.0%
2位 鹿児島県31.3%、
3位 東京都26.9%、
4位 広島県と福岡県がそれぞれ25.0%

ツタヤが、図書館指定管理の代名詞のようなこの頃ですが、
広島市は、公益財団法人広島市文化財団
尾道市は、NTTグループ・啓文社・新和ビルサービス共同企業体
東広島市は、株式会社図書館流通センター
などとなっています。

ツタヤ図書館(正確には、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)略してCCC)
になるかどうかはともかくとして、
図書館関係者からは指定管理制度自体への批判もあり、
図書館運営は、直営であるべきか、指定管理制度へ移行するべきか、
また、指定管理制度に移行するのであれば、何に配慮するべきか、
というのは非常に重要な問題であるし、
「ツタヤ図書館」に象徴されるのは、
来館者が増えるなどの、にぎわい目的のための図書館整備という位置づけであり、
その点は、三原市についても、駅前再開発のための中央図書館移転という、
共通する懸念材料がある。

この点については、
多くの議員が、図書館でにぎわいにつながるのか?という指摘をされるところだが、
私の場合は、にぎわいのための図書館で良いのか?という少し異なる問題意識を持っている。

「自治」ということを重視する私にとって、
社会教育は非常に重要な政策分野で、
平成28年度の予算においては、
わ~~社会教育費が文化観光系に侵食されてる~~~と
かなりショックを受ける内容だった。
この勢いで、にぎわいのための図書館になってしまってはたまらん!
と、危機感を募らせてもいる。

今回のシンポジウムでは、図書館を愛する人たちから、
「見せる」数字とは異なる、実態を表す数字や、
商業施設との混在により引き起こされる様々な問題などを教えていただいた。

そして、CCCの問題に矮小化されるのではなく、
そもそも図書館とは何なのか
ということについても、多くの示唆をいただいた。

ツタヤ図書館に多くの人が魅力を感じてしまうのも、現在の事実であり、
では、これまでの図書館に欠けていたものは何か?
何を改善していく必要があるのか?

そしてまた、
図書館をまちづくりに活かすということが今日的な課題であるが、
「このまちにどんな図書館が必要か」
市民が徹底して意見を交わすことこそが、まちづくりにつながっていくのだと、
(決して市長が決めることではない)
私の思いを心強く後押ししていただけるお話も伺うことができた。

図書館学の先生とも、個人的にお話しさせていただくことができ、
良いご縁をいただきました!

図書館への熱い想いをお持ちの方々とお話しさせていただき、
不勉強さを突きつけられ、トホホな感じですが、めげずにがんばります。

追記:
今回のツタヤ図書館問題全国連絡会のシンポジウムは、
多賀城市、周南市、高梁市、延岡市、武雄市の方々が、
登壇されてお話をされました。
以上追記


電子書籍との共存はどうあるべきか、ということも課題と感じています。




そして、図書館の発信力を高め、人が育つ拠点に。





私自身は、最近はもっぱら購入・・・
付箋をはったり、場合によっては書き込んだり、
いざという時に参照したかったりするので。




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