花粉症の季節が続きますね(写真:スギ)。当クリニックに来られる方も本当につらそうな方ばかりです。花粉症は早期からの予防が一番ですので、早期から抗ヒスタミン薬などの内服を開始していなかった方は今が一番つらい時期かもしれません。
抗ヒスタミン薬等の西洋医学的治療の他に、即効性のある漢方薬「小青竜湯」などをよく処方していますが、その他にもネトルなどのハーブティー、ハーブドリンクやアロマセラピーもおすすめしています。
さてネトルというハーブは、和名をセイヨウイラクサといいます。イラクサの抽出液にはビタミン、ミネラルが豊富で利尿作用、抗炎症作用があると報告されています。
不思議ですが、セイヨウイラクサは日本のイラクサと似ていて、茎や葉の表面に細かいトゲがあり、さわるとイラクサのもつヒスタミンが体内に入り、アレルギー性皮膚炎をおこします。蕁麻疹の原因と意味から蕁麻という名前もついたとされています。しかし、アロマオイルやハーブティーにはこのような作用はなく、抗炎症作用により花粉症に効果があると考えられています。