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高槻第一キリスト教会の四季便り

日本ホーリネス教団高槻第一キリスト教会(山口登久牧師)の教会紹介。

説教「涙の谷を喜びの泉へ」 (山口 冨嘉美)

2016-05-24 13:36:41 | Weblog
(聖書:詩篇 第84編5~6節)
聖書の言葉
「その力があなたにあり、その心がシオンの大路にある人は幸いです。
彼らは涙の谷を通っても、そこを泉のある所とします。」
(5~6節)

皆様、おはようございます。
今年も秋の良い季節を迎えましたが、いかがお過ごしでしょうか?

ところで、私たちの人生には日々、様々な出来事が起こってまいりますね。
私のような婦人の立場から申しますと、子育ての問題から始まり、子供の進学、就職、結婚、孫の誕生、家庭内の諸問題など。
また、夫の仕事、失業、退職、病気、入院、手術、老後の不安、介護、そして、死別など・・。

人生には数え切れないほどの諸問題が、私たちの上に起こってきます。
私自身も毎年毎年、このような様々な道を通らされ今日まで参りました。
これらは私にとって、人生の大きな諸問題でした。

皆様も同様に、人生の様々なところで「涙の谷」を通られたことと存じます。
しかし、涙の谷がそれで終わらないで、そこを「泉の湧く所」としてくださるのが、
聖書が私たちに教える神の約束です。


この旧約聖書の詩篇 第84編は心の巡礼者の詩です。
作者は昔、戦争の捕虜となり、遠い、遠い異郷の地バビロンに連れて行かれて、苦しい人生を過ごした人であろうと言われています。

この詩篇のテーマは次のようなものです。
「私たちの生涯に、次々と降りかかってくる人生の痛みとなる諸問題があったとしても、
それらが私たちの人生をいつまでも支配続けることは無いのだ!」と言うこと。
また、「私たちをがんじがらめに縛り付けるような大きな問題があったとしても、
神様はそれを打ち破り、そこから私たちを解放してくださる!」ことを
教え、約束しています。

詩篇の記者が「涙の谷を通っても」と語っていますが、
この谷が何を意味しているのかは正確には分りませんが、
どのような人生の極限状況に出会ったとしても、
「ひとたび!」充分な水が注がれるならば私達は生きる者とされると教えています。

皆様は今朝、精神的にも肉体的にも、霊的にも渇き切ってしまっていますか?
「もうだめだ!涙しか出てこない!」という経験の中で生活しておられますか?
しかし、神様はこのような渇き切った私たちの魂も生かしてくださいます。

イスラエルの民は昔、40年間荒野を彷徨いましたが、彼らは「一日たりとも渇くことが無く」、
毎日、毎日、水を供給され続け、彼らの生命は生かされ続けて参りました。
私たちが信じる神様は昔も今も変わることがありません。


 以前、私は新垣勉(あらがき つとむ)さんのゴスペル・コンサートに行きました。
新垣さんは戦後の沖縄で、米兵を父に、日本人女性を母に生まれました。
生後間もなく、不慮の事故で失明。
その後、両親が離別。父の帰国もあり祖母の下で成長、
でも、14歳の時には天涯孤独の生涯となりました。
ある時、自殺をしようとしたのですが、一人の牧師との出会いによって、信仰を持ち、
「人生を生き直す」ための勇気と力を得て「立ち直る」ことができました。
今は有名な音楽伝道者として活躍しておられます。
ずっと赦す事ができなかった自分を捨てた両親を、心から赦す事ができたと語っておられました。
神様は激しい涙の谷を通過した新垣勉さんの人生から涙を拭い去ってくださり、
喜びの泉を持つものにしていてくださいました。


イエス・キリスト様は私たちのために、十字架にかかり死んで葬られましたが、
3日目に復活し、今も生きておられる「生ける神」です!
私たちは人生に於いて、様々な涙の谷を通りますが、
私たちにはそこを泉の湧く所としてくださる救い主イエス・キリスト様がおられます。
ですから、この方を今朝も信じて歩みましょう。
皆様の上に、神様の祝福を心からお祈り申し上げます。



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