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大徹頭徹尾のみどころ6

2007年12月28日 | 大徹頭徹尾07'
20:00-END (WARP/CHEEKY 全域)

LIVEPAINT   DORAGON/HAMADARAKA

WARPを経営するリンキーディンク社の快諾と、
cheeky店長アビィの快諾により可能となった脅威のライブペイント企画。

イベント開催時間帯、2組のアーティストがWARP/CHEEKY店内全域を
その場のインスピレーションでペイントしていく。
天井からトイレから壁から床から、店内において「塗ってはいけない」場所が全くない、
という完全な自由を彼らがどう乗りこなすのか。
波入るお客さんにスペースを空けてもらいながらそこかしこを作品にしていくわけだから、
これはイベントという永遠の一回性へと消えていく「空気」を証明する唯一の「遺物」である。
そしてそれはこれからもずっと店内を飾り続ける。

来年春夏秋冬の四回開催の全てをWARPで行うと決定している当イベントで、
この企画が続いたとしたら一体店内がどんな風になってしまうのかを想像するだけで、
ムフフとほくそ笑んでしまうような光景である。

これは現代に生きる原始人たちによるアルタミラの壁画である。
縄文スタイリー、岬の先で踊る「人類」による人類のためのパーティの証。

ドラゴンはまさに日本のライブペイントシーンを代表する男で、
ファンキーでソウルフルな黒人音楽に初期衝動を得た滋賀の画伯が
瞬時にインスピレーションで塗り重ねる人物たちは
明確にその夜の全人格を統合した独りの人格で、
誰もが内に携える純粋な賢明さと透明な目つきをしているように僕の目には映る。
といって、人物描くとは限らないが。

ハマダラカは絵瑠と絵夢の双子による創作チーム。
青い月が黄色く光る、とか黒い太陽が真っ赤に燃えている、
とかそういう心地よいねじれを伴った独自のファンタジーである。
パンクでアヴァンギャルドなブラックユーモアの童話的世界。
ちっこい魔女みたいのが二人でワーワーやってるなー、と何年も前からおもしろがっていたら
なんだか最近はNYやオランダでも騒いでいるようである。
しかも近頃すこし大人になった。
犬式の初期名作Tシャツの「犬」シリーズも二人が担当してくれた。

口にするのはこれ以上不可能なので、
皆さんどうか服に絵の具のつかないよう気をつけて時折絵の進む方向をご覧ください。
そこにはあなたの存在も間違いなく塗り込まれていくはずです。

絵のことなら、TRIALPRODUCTIONのリーダー・アンチさん(tr)に聞くといい。
あの人は話が好きなうえに、画商をやっていたことがあるから詳しいはずである。
(三宅洋平)

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