フォトギャラリー種差海岸《西澤照光のフォトブログ》

ライフワークとして撮影中の三陸復興国立公園・種差海岸の四季情景を中心に紹介。

★種差海岸 蕪島 ウミネコの生態記録 第19 景  雛の採餌・離島

2022年03月30日 15時19分52秒 | 蕪島天然記念物指定100周年
(祝) ウミネコの繁殖地蕪島、国の天然記念物指定100周年!!
★三陸復興国立公園 種差海岸 蕪島 ウミネコの生態記録  第19 景  雛の採餌・離島
親鳥は巣立った若鳥を砂浜や磯などへ連れて行き、採餌指導や飛行訓練を行います。この頃になると若鳥が親に餌をねだっても親は給餌を拒否して餌を与えなくなります。
餌を与えないだけではなく、子どものいない方へ体を傾け、我が子への給餌を拒否する行動をします。
若鳥が親にすり寄り甘えた声で何度餌をねだっても給餌を拒否し続けます。そして、親鳥は我が子をその場に残して飛び去って行きました。
残された若鳥は飛び去る親鳥に向かって泣き叫びますがそのうち諦めて自分で採餌を行っていました。
親子の別れのようです。こうして、自立した多くの若鳥たちが砂浜に集まります。
そして、7月下旬から8月上旬の海水浴シーズンと共に数百匹の越冬組(雛の誕生が遅く、まだ巣立ち出来ない親子)を蕪島に残して北方に旅立って行きます。(離島)

★巣立ちした雛に渚で採餌を指導する親鳥。それでも採餌に慣れない雛は、親鳥の口から直接給餌を受けようと甘えてねだるのですが、親鳥はソッポを向いて餌を与えません。





★親鳥は雛を渚に残してどこかへ飛び去りました。この時期になると親鳥は、雛に対する給餌を終るのです。
雛は自分で採餌する事を覚えなければ厳しい自然で生きて行けません。





★自ら浜辺で採餌する雛たち。
★渚で親鳥に置き去りにされた雛。採餌しながら30分ほどその場で待っていたが親鳥が戻らなかったため、自らどこかへ飛び去って行きました。






★巣立ち後でも渚で親鳥が雛に給餌している光景をたまに見かけます。親離れ、子離れが未だ出来ていないようです。





★7月下旬から8月上旬は、多くのウミネコたちが砂浜で過します。そして、8月上旬頃、海水浴客に追われるようにウミネコたちの離島が始まります。
北方に向って旅立つのです。









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