今度の場所では何事も起きませんように・・・と願ったものの、実は
その願いは一日も持たなかったのであります。
引っ越しをしたその日は、忙しさのあまり、一日中何も食べられず
やっと夕飯に有りつけたのは、日が変わった次の日のＡＭ２：００。
もう疲れ過ぎて、食事もそこそこにベッドにダイブし、ウトウトと
しかけたその時・・・
「キーッ！キキーーーッ！！ドッカーン！！！」
と、眠りを引き裂く物凄い轟音が！
急いで窓の下を見下ろすと、そこには車体の底を上に向けた一台の車が！
しかもその車からは白い煙が立ち上っているではありませんか。
疲れた頭と体で、一体何が起きたのか全く理解出来ないでいると・・・
どこからか大勢の人たちが集まってきて、あっという間に、その引っくり
返った車を元に戻し、運転席の人を助け出し・・・と、何事も無かったかの
ように散っていきました。
この続きが気になったものの、眠気には勝てずそのまま深い眠りへ・・・。
で、朝目を覚まして窓の下を見ると・・・
車はどこかへ片付けられていたものの縁石が崩れ、更に根元からポッキリ
折れた無残な姿の電柱が・・・。
歩道が濡れていたので、どうやらオイルも漏れ出していたようです。
いや～、炎上しなくて良かった～。
これが燃えていたら、２月の暴動に引き続き、我が家の窓の下は
火の海になっていたところでした。
そして次の日の事。
なにやら外が騒がしいなー・・・と思い、またまた窓の外を見ると
この人だかり。
若者たちが一斉に何かを叫びながら一方向に向かっていきます。
あたりはもう、大混乱・・・警察も出動したものの、この騒ぎは収まる
気配も無く、１時間ほど続きました。
結局何があったのかはわかりませんでしたが、どこにいっても
このような事があるのですね。
もうこれは諦めるしかありません。
自分の身は自分で守るしかありませんね。
でも、そんな嫌な事だけでは有りません。
こちらは、朝焼けです。
今まで住んでいたアパートは、ほとんど日の差さない家でしたが
朝日をたっぷり浴びると、活力が湧き・・・
「今日も一日、頑張るゾー・・・」ってな気持ちになります。
海岸の方に目を向けると、波打ち際をノンビリとラクダの親子が歩いて
います。
非日常的なこの景色は、やはりビーチの近くに住んでいるからこそ
ですよね。
キッチンの窓からは、今まで住んでいた「バカボンハウス」の近くに
位置する、タンジェで一番大きなモスクのミナレット（塔）が見えます。
望遠で撮影したため、直ぐ近くに見えますが、実際にはタンジェの繁華街を
挟んで、その反対側に引っ越したので、かなり遠くに感じます。
ミナレットを見ながら、「これまた、ずいぶん遠くに来たナァ・・・」と
感じます。
それにしても、このミナレットは「タンジェで迷ったらこのミナレットを
目指すといいよ」と教えてくれた会社の仲間が言ったとおり・・・・
何処へ行っても見えるもんですなぁ。
