地中海の見える生活

王様のお菓子を食べる日

1月8日の日曜日に、朝食用のパンを買いに街のパン屋さんの
イタリエンヌ(Italiane)に行ったところ、お店の
ケーキコーナーに並べられていた、リング状のパン。

生クリームがたっぷりとサンドされていてとても美味しそう。


早速、一番小さなものを一つ買ってみました。
小さいと言っても、直径30cm近くあります。

買った後に、お店にこれまた大きなパイが出てきたので、何が入って
いるのかと訪ねたところ、アーモンドのクリームが入っているとの
答え。

これも欲しかったのですが、食べきる自信が無くアーモンドパイは
断念・・・。


全体の写真では、大きさが判りにくいのでカットしたものをお皿にのせて
カップに入った紅茶と一緒にご覧ください。

先ほどのリング状のパン(これでも、一番小さいものを買ってきたのです)
が、いかに大きなものか判りますよね。

家に帰り、このパンについていろいろと調べたところ、トルテリュといって、
スペインでは、1月6日に皆で集まって食べるものと決まっているらしい
のです。

さらに、買ってこなかったアーモンドパイは、ガレット・デ・ロワと
呼ばれ、フランスで1月6日に皆で集まって食べるものなのだそうです。

皆で集まって・・・と言っても、私と妻の二人きり。
プーには、これはちょっと食べさせるわけにはいきませんので、
二人で半分程度たべました。

クリームがタップリなので、胸やけがすると思いきや、甘すぎず
あまり甘い物が得意では無い私でも、いくらでも食べられそうです。

と、食べていると口の中でなにか、固いものが・・・・

あちゃ~~~、被せていた歯が壊れたかぁ・・・と思い取り出してみると


お地蔵さんのようなお人形が出てきました。

なんだこれ!?

と、またまた調べてみるとお菓子の中には、必ずお人形が入っていて
これに当った人は、今年良い事があるのだそう。

そして、当った人は王様の冠を頭にのせて、みんなからの祝福を
受けられるのだそうです。

ところで、ガレット・デ・ロワという言葉。フランス語で、王様のお菓子
という意味なのだそうです。

何故このお菓子を1月6日に食べるかと言うと、この日はキリスト教の
公現節と呼ばれる祝日の日で、クリスマスに生誕したキリストが12日後の
1月6日に神性を人々の前で表した事を記念し、それを祝ってこのお菓子を
食べる事になったのだそうです。

尚、更に調べていたら1月6日のみに限定されておらず、1月6日、または
その後の最初の日曜日と書かれていました。

なので最初の日曜日である1月8日に、お菓子のコーナーには沢山の
「王様のお菓子」が並べられたのでしょうね。


私と妻の二人なので、1/2の確率ですが、まぁ、人形に当った為、
王様の冠をかぶって、妻に祝ってもらいました。

それにしても、イスラム圏であるモロッコでも、この様なお祝い事を
するようになったのは、異文化国からの滞在者が増えてきたからで
しょうか。

ところで、お地蔵さんに見えた人形は、もしかすると生まれたばかりの
キリストだったの?

うーん、でもやっぱりお地蔵さんに見えてしまうんだけど・・・。
それって私だけ?
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