北朝鮮 韓国大統領は「犬」
11月15日 21時40分NHKニュース
北朝鮮は、訪問先のヨーロッパで北朝鮮による核の保有を認めない姿勢を強調した韓国のパク・クネ大統領をののしって非難する談話を発表し、南北関係が思うように改善しない現状にいらだちを募らせていることの表れとみられます。
これは、北朝鮮の国営テレビが15日、国防委員会の談話として伝えたものです。
この中で北朝鮮は、韓国のパク・クネ大統領が先週、訪問先のヨーロッパで北朝鮮による核の保有を認めない姿勢を強調したことに対し、「われわれの核とミサイルはアメリカによる核戦争を防ぐための強大な抑止力だ」としたうえで、「われわれの核についてこれ以上むやみに騒いではならない」と警告しました。
そして、パク大統領を28回にわたって呼び捨てにするとともに、「しっぽを振って愛きょうを振りまく犬」とか、「沼に飛び込むカエル」などと、これまで以上にののしって非難しています。
北朝鮮は、「悪夢の5年間だった」とするイ・ミョンバク前政権に代わって登場したパク・クネ政権に当初、期待を寄せていました。
しかし最近は、原則を重視して厳しい姿勢を変えないパク大統領に対する非難をエスカレートさせていて、15日の談話も、南北関係が思うように改善しない現状に、北朝鮮指導部がいらだちを募らせていることの表れとみられます。