食事は旅の楽しみのひとつ。
モンゴルでの食事も楽しみにしていたのですが、
想像以上に肉!な世界でした。
まず昼食の時に出てきた
メインディッシュ。
羊肉の茹でたもの。
羊肉をぶつ切りにして、
ただの塩水で茹でただけ!
という豪快な料理です☆
これをピリ辛のしょうゆみたいなタレにつけて
食べるのです。
これがモンゴルで一番ポピュラーな料理なんですって。
さっぱりしてて、美味しい!(^^)
ビールによく合う美味しさでした。
↑ビールも上海では見たこと無いメーカーのもので嬉しかったなあ。
ちなみに、
他の料理は↓こんな感じ。
瓜の塩炒め、セロリの塩炒め、トマトの塩炒め、ピーマンの塩炒め…
などなど、野菜の塩炒めばかりです。
「こういう野菜炒めも、
モンゴルの料理なんですか?」
とガイドさんに尋ねてみたところ、
「いいえ!全然違います!
これは中国内部から来るお客さんのために作った
中華料理ですよー!(^^)」
って、ええー、ただの中華料理?(^^;)
「モンゴルの草原では、元々、
野菜はほとんど自生しないですからねー。
でも最近では、
中国政府の援助によって、モンゴルでも
野菜が作られるようになり、
野菜も食べられるようになりました(^^)」
なるほど…
って、えっ?!
じゃあ、昔のモンゴル人は
肉以外には何を食べていたんですか?!
「肉だけ!ですヨー!(^^)
羊やヤギのミルクも飲むけど、
基本的に昔のモンゴルでは
肉だけだったそうです!」
肉だけ?!
なんという衝撃の事実☆
栄養が偏っちゃうではないですか?(^^;)
次の日には
一応、モンゴルの草原でも育つという
貴重なネギの料理も出てきましたが…
↑モンゴルネギの卵とじ。
モンゴルネギはニラとワラビを足して割ったような味で
なかなかイケました。
しかしこのネギにしたって、
短い夏の間だけしか生えないんですって。
現在は政府が
モンゴルの農家の人に援助金を出して
大がかりな農業をやっているし、
内部から輸送される野菜もあるので、
モンゴルの人もやや高価とはいえ
普通に野菜が食べられるようになったそうです。
野菜によるビタミン摂取も大事ですものね、良かった(^^;)
ちなみに食卓には
山盛りの白米と小麦粉のふかしまんじゅうもありましたが、
これも中国内部から来た食べものだそうです。
それから、
大自然の中なので当然ハエもたかっていましたが、
そこんとこは
まあ気にしない方向ということで。
(だんだん、色んな事が
どうでもよくなってきた自分がコワイなあ^^;)
そんな感じで、
羊肉の塩茹での他は
上海の中華料理とあまり変わらなかった昼食。
しかし!
モンゴル料理の真骨頂は
夕食の時にやって来たのです…。
モンゴル滞在一日目の夜は
雷雨でびしょ濡れやら雹で凍えるやらで
すっかり疲れて食欲もあまり無かった私達。
しかし、食堂パオで一緒に食事した
他の中国人観光客さん達は
ドーンとモンゴルっぽい料理を
注文しておりました。
それは!
羊の丸焼きです☆
思いっきりワイルド料理出たーー!(^^;)
羊を何時間もただ丸焼きにしたという
この一品…
ものすごくデカい上に、
相当生々しく~~~(^^;)
その姿だけでも驚いてしまったのですが、
その肉登場後のイベントもいろいろありまして。
注文したグループの年長者の人が
モンゴル風衣装を着て
奥さんと一緒に嬉しそうに
羊の丸焼き入刀!
まるで、ウエディングケーキのようです(^^;)
お酒を飲んで、羊の肉を拝み、入刀、
というのが丸焼きに対する食前の儀式のようでした。
おかしかったのは、
儀式の後でコックさんが羊丸焼きを切り分けている時、
歌手のおじさんが後ろで
ノリノリのモンゴルミュージックを歌っていたことでした☆
肉解体にも、バックミュージックが!(^^;)
そして、切り分けられた肉を
みんなモリモリと豪快に食べていくのです!
常々、
中国の人は日本人よりもずっと
肉好きだなあとは思っていたのですが、
骨付き羊肉の大きな塊に皆さんが
笑顔でガブリとかみつく様子には
深い愛を感じましたよ☆
そんな中国人観光客さん達の隣で
私達はのんびりと羊肉のスープや野菜炒めを食べていたのですが、
そんな私達でも逃れられなかったもの、
それが白酒(バイチュウ)でした☆
白酒(バイチュウ)…
それは魔のお酒…。
中国でめでたい食事でのお酒として、
また、イッキ飲みのお酒として、
大変ポピュラーなお酒なのですが、
なにしろアルコール度数が
ハンパ無く高いのです。
(アルコール度数38~50度ぐらい!)
中国に来てから何度も、
私達を泥酔&記憶喪失にした
スゴいお酒なのですよ…。
過去の恐ろしい泥酔の思い出があるので
私はこの白酒があまり得意じゃないのですが、
モンゴルではお客さまへの歓迎のしるしと
言われてニコニコと笑顔で勧められたら、
断るわけにはいきません。
歓迎の白酒、
サービスの白酒、
他のお客さんからのふるまい白酒、
さようならまたねの白酒、
などなど、
何度も白酒を飲むことになった
モンゴル滞在だったのでした☆
味は美味しいんだけど、
やっぱり効くな~~~!(^^;)
おまけ。
デザートで出てきたスイカ。
テーブルの上でざくざくナイフで切って、
そのまま「さっ、どうぞ食べて(^^)」
と言われたスイカ。
皿は無く、種や汁はテーブルの下にそのまま落としていい
スタイルらしいです。
うーんワイルド☆
そして、モンゴル草原を去る前の
最後の昼食に食べた羊肉。
最後ぐらいは
私達もドーンと肉食でいこうか!
と追加オーダーしてみたのです。
これでも最小のサイズらしいのですが、
私達にとっては相当大きく感じた
フトモモの丸焼きでした(^^;)
でも、カリカリに焼けた皮と、
ジューシイな肉が
とっても美味で、
美味しいスパイスも良いアクセントになって、
二人でほとんど食べ切ることが出来ました。
モンゴルの良い思い出になりました。
美味しかったなあー!(^^)
子供の頃、ひき肉以外肉がダメだった私は、丸ごと料理に画像だけとはいえ、かなりビビってしまいました。(汗)
肉だけの食生活…想像がつきません!
ワイルド中のワイルドですね。
驚かせてしまって、すみません…!(^^;)
あの丸焼き、私達でも相当ビビりましたよ~~。
ガイドさんに「肉だけの食事ってどんな感じなのでしょう?」
と聞いてみたところ、
「基本的に、お酒を飲みながら干し肉と煮た肉と肉スープですねえ」
とおっしゃっていましたよ。
肉肉しいワイルド生活ですよね~!(^^;)