男の花道

まだマミイと寝てるのに強制抱っこでお散歩に連れて行かれるわし
マミイに似て低血圧だから起きてすぐの行動はできないんだよ～
それでも頑張って歩いたのに、帰るなりマミイをたたき起こして、
「殿様おかしい病院行ったほうがええんじゃないか」
起きたて、空腹、ダディとの自由のないお散歩と３拍子そろったつまんないお散歩をうはうは喜んで行くほどお子ちゃまじゃないだけだ
起こされたマミイは不機嫌のままわしをみて朝食準備
茹でたてのささみをまぶしたご飯を完食するとバカなダディもやっと自分の間違いに気づいたらしい

町内の集会から帰るとご飯を食べに行こうとダディ久々のお誘い
わしはマミイと違ってお腹が全部胃じゃないから、まだお腹すいてないんだけど・・・
お留守番はイヤだし、さっさと玄関で待つ

ダディのお誘いには当然裏がある
いつものハードオフに強制入店
わしはマミイと駐車場でお散歩しながら待ってる
ニコニコしながら帰ってくるダディ
１９５７年製の真空管をゲットしたらしい
機械音痴のマミイは真空管と電球の違いもわからないバカだからなのか、ダディはわしにどんなに価値があるか説明し始める
へ～こんなもんが男のロマンね
わしが触ろうとしたら怒られた
こんなもんに男のロマンなぞ大層な名前付けるな
やっぱり男のロマンとは、牙を鍛えるべく噛むササミ巻きガム以外はない


ちなみに男の花道とは、わし専用の車を自由に行き来できるマミイお手製の橋のことをいう
帰省のときは後ろの席に荷物をいっぱい載せて帰るので、わしがのんびりできるように綿も入れてくれている
たっぷり綿を入れてくれているが、マミイの太もものほうがやわらかいので、マミイが運転してるとき以外花道に座ることは少ない
マミイはシートベルトで固定され身動きできないが、花道があるから自由にわしはどこにでもいけるのだ
これも選ばれた獰猛愛玩犬だからできる技なのだ

近場のドライブのときは、マミイのひざの上で景色を楽しむのだが、高速に入るとわかったら、後ろのカドラーに行って眠るのだ
いまだに地元の高速のインターの場所を覚え切れていないマミイは、わしがなぜインターがわかるのかがわからないらしいが、わしクラスの獰猛愛玩犬にとっては簡単なことなんだけどな

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