●出かけた日:2017年7月15日(土)
●歩いたログ(足跡)(道のり:8.5km)
(以上の地図:国土地理院)
●ログの標高図
「仙北平野」のブログなのに「乳頭山」の記事が長くなっているが、もう少しおつきあい願いたい。
頂上でゆっくりと休憩し、昼食もとって下山開始。
📷004の「黒湯分岐」で左に向かい、「黒湯温泉」を目指す。少し下ると道の左(南)側は急な崖になっている。
ところで、「駒ヶ岳男岳」でも書いたことであるが、私は初めて道は下らないことにしている。この道を下るのは今回で2回目。ということは、1回目(4、5年前)は初めてのこの道を下った、のである。その時、この辺りで、道が崩れて行き止まりになっていて焦ってしまった。当然のことながら迂回路が付けられていて、なんの問題もなかったのであるが、これを契機に「歩いたことのない道は下らない」ことにした。
今回もその迂回路を下って、その後振り返ってカメラを向ける。
📷007:「黒湯」への下山道
写真の稜線を下って来たところである。右側は急傾斜で谷に落ちている。かつての道が崩れ付け替えられたのは、稜線真ん中辺りの赤茶けているところと思われる。
さらに下ると、大きな「アザミ」がある。
高さが80㎝ほどの大きな「アザミ」なの「オニアザミ(鬼薊)」であろうか。葉がズボンに触れただけで、チクチクするほどトゲが硬い。
私が「あざみの歌」が好きだと言うと、Aさんがまた大きな声で歌い出す。
ここで、Aさんに教えてもらったものも含めて、今回の登山で出会った花・植物達を思い出せるものを並べてみるので、興味のある方は図鑑などと照らし合わせてみていただきたい。なお、赤→見頃、緑→開花前、橙→花終了、黒→花以外と分けて記載する。
「ショウジョウバカマ(猩々袴)」、「マイヅルソウ(舞鶴草)」、「エンレイソウ(延齢草)」、「ギンリョウソウ(銀竜草)」、「イワカガミ(岩鏡)」、「ゴゼンタチバナ(御前橘)」、「ヨツバシオガマ(四葉塩竈)」、「ウラジロヨウラク(裏白瓔珞)」、「ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)」、「ニッコウキスゲ(日光黄菅)」、「ワタスゲ(綿菅)」(穂)、「サワラン(沢蘭)」、「トキソウ(鴇草)」、「ハクサンチドリ(白山千鳥)」、「チングルマ(稚児車)」、「オノエラン(???蘭)」、「シャジン(沙参)」、「ミヤマリンドウ(深山竜胆)」、「ムシトリスミレ(虫取菫)」、「モウセンゴケ(毛氈苔)」、「オニアザミ(鬼)」・・・・・。
「アザミ」の写真を撮ったすぐ下に木のベンチがあるので小休止。道案内の標柱がある。
📷008:頂上から1㎞下る
その脇に木のベンチがあるので小休止。
下りは息が上がることはないが、足への負担が大きく、まさに足が笑う状態になってくる。また、このところ調子が良くない腰にも負担が来る。少し休んでその回復を待つ。
再出発して、階段状になっているところが多い急な道をひたすら下る。少し平坦なところで、Mさんに「平らはほんとにありがたい」と思わずつぶやいてしまう。
やがて小さな沢に出会う。
📷009:沢水で水分補給
きれいな沢水がふた筋に分かれて道を横断して流れ下っている。ここでまた小休止して、冷たい水でのどを潤す。暑いだけに本当にうまいと感じる。Mさんも私も、持参した水が少なくなっているのでここで補給する。
この辺から道はやや緩やかになり、さらに下るとやや開けたところに出る。
📷010:「一本松温泉」
その一角に乳白色の湯がたたえられている。ガイドブックに「一本松温泉」とある。入ったらさぞ気持ちがよいだろうと思いながら、さらに少し下ったところで、石を伝って先ほどより広い沢を横切る。
この後、「黒湯」、「孫六」に流れ下る大きな沢沿いの道を進むと、対岸に渡る石橋に出る。渡り終えてからカメラを向ける。
📷010:「一本松沢」の狭い石橋
川原から高いところに架けられており、石段を登って渡る。ほんとに狭い橋で欄干もなく、渡るとき思わず慎重になってしまう。増水しても流されないように、こんな橋を作ったのであろうか。四国、「四万十川」の、ガードレールのない沈下橋を思い出す。
さらに進むと、左から流れる渓流に架かる橋を渡ると「黒湯温泉」が見えてくる。
温泉のすぐ手前に、大きな堰堤(砂防ダム)が建設中である。頂上から「笊森山」を望んだ写真に写る、褐色の崩れ跡への対策と考えられる。
道は「黒湯温泉」の裏を抜け、登る時に通った「孫六温泉」への道と合流する。駐車場へはそんなに急な登りではないのに、後わずかで着くというので気持ちが緩んだのか、急に足が重くなった気がする。
7時間弱の山行を経て駐車場に着く。GPSはトータル時間のほか、静止している時間を除く移動時間も計測している。それをみると4時間ほどになっており、ガイドブックに載っている歩行時間より少しだけ短い時間である。休憩は多く取ったものの歩く速度は遅くなかったということ、70歳近い3人とも、足には少し自信を持ってよいかもしれない。
(「乳頭山」番外編に続く)
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