詩「遠くの海」
遠く海の風が
僕の少年を運んでくる
生暖かい風が
蝉しぐれに交じって
裸身を剥ぐ
校庭続きの浜辺
朽ちかけている
木造校舎
少年の夏が哭いている
詩「桜の木」
南無阿弥陀仏と
節くれ立つ掌を
合わせて
震えている母
小刻みな合掌
少年だった僕の
初恋は坂の下
大きな桜の木が
満開だった
詩「遠くの海」
遠く海の風が
僕の少年を運んでくる
生暖かい風が
蝉しぐれに交じって
裸身を剥ぐ
校庭続きの浜辺
朽ちかけている
木造校舎
少年の夏が哭いている
詩「桜の木」
南無阿弥陀仏と
節くれ立つ掌を
合わせて
震えている母
小刻みな合掌
少年だった僕の
初恋は坂の下
大きな桜の木が
満開だった
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